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1ホールに20個以上のリンゴを使用!絶品タルトタタンが味わえる、京都「ラ・ヴァチュール」

  • 2016.9.21
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京都のアートゾーンともいうべき岡崎エリアの片隅に、タルトタタンがおいしいことで評判のお店があります。その名は「ラ・ヴァチュール」。本場フランスの「タルトタタン協会」から認められたというその逸品を食べに行きましょう。

創業はおよそ50年前。クラシカルな雰囲気の店内も魅力

京阪鴨東線・神宮丸太町駅から丸太町通を東へ歩くこと、約8分。南北に走る東大路通を超えて、一筋目の桜馬場通を南に曲りましょう。少し歩くと、右手に「ラ・ヴァチュール」が見えてきます。

このお店のオープンは、およそ50年前。2013年に96歳でお亡くなりになった先代の松永ユリさんが、パリで出会った「タルトタタン」に魅せられたのが始まりです。現在は、孫にあたる麻耶さんが、ユリおばあさんのレシピを受け継いで、お店を切り盛りしています。

1ホールに使うリンゴは、20個以上!

「タルトタタン」は、フランスの伝統菓子。鍋にたくさんのリンゴを敷き詰めたあと、タルト生地でふたをしてじっくりと焼き上げます。「ラ・ヴァチュール」では、1ホールを作るのに20個以上ものリンゴを使うそう。使うのはおもに、青森産のふじやサンふじですが、ひとつひとつ水分の含み方や酸味が違うので、リンゴのご機嫌をうかがいながら、じっくりとていねいに4~5時間かけて焼き上げるそうです。

ユリおばあさんの頃は、市場でリンゴを仕入れていましたが、麻耶さんの代になってからは、青森から直接仕入れるようになりました。「青森に通うようになって、リンゴにもだいぶ、詳しくなりました」と麻耶さんが話してくれました。

ユリおばあさんの頃は、市場でリンゴを仕入れていましたが、麻耶さんの代になってからは、青森のリンゴ農家から直接仕入れるようになりました。「リンゴの味は、2年前の天気に影響されるのだそうです。青森に通うようになって、リンゴにもだいぶ、詳しくなりました」と麻耶さんが話してくれました。

時期によって変わる風味や食感を楽しんで

リンゴの旬は10月ですが、タルトタタンの味は、旬だけにはとらわれない、と麻耶さんはいいます。旬のリンゴは水分やペクチンを多く含んでいるので、タルトタタンにするとゼリーのように仕上がるそう。一方で、真夏のリンゴは、もっとも水分が少ない時期なので、火を入れてタタンにすることで、味の濃い、コクのあるタタンができるそうです。

「タタンの楽しみのひとつは、リンゴの食感の変化です」と麻耶さん。外側のリンゴはキャラメルのようにほろ苦く、歯ごたえがあります。なかのリンゴはトロトロとしていて甘酸っぱい・・・ひとつのタタンのなかで、さまざまなリンゴの味わいを楽しめるのがタルトタタンの魅力です。「ラ・ヴァチュール」では、季節やリンゴの味わいによって温めて供されたり、ヨーグルトソースが添えられたりします。

リンゴをモチーフにしたアイテムを揃える雑貨店も併設

お店の南側には、リンゴをモチーフにしたアイテムや、青森で麻耶さんが出会ったものを揃えた雑貨店「La pomme(ラ ポム)」があります。

レトロな雰囲気のラベルがかわいい青森のリンゴジャムや、青森の名産・ヒバを使ったリンゴの形のカッティングボードのほか、青森に伝わる「こぎん刺し」で仕上げたボタンなど、さまざまなアイテムが小さなスペースに並んでいます。

タルトタタンを味わったあとは、「ラ ポム」でゆっくりショッピングを楽しむのもいいですね。

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