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ママカーストにはまらないための上手な切り抜け方

  • 2016.9.3
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ママ友が負担だけどつきあわないといけない…。子どもが幼児期になると、ときにはママ同士の世界も大変になります。

(c) Syda Productions - Fotolia.com

ここでは、心理学に基づいた「ママカースト」にはまらないための上手な付き合い方を、認定心理士が伝授します。

■ママカースト、知らないうちにハマってない?

ママカーストとは、ヒンドゥー教における身分制度のことを、ママ友のピラミッド型に例えている言葉です。

一番上の人がいて、その下の人がいて…というように、完全なる上下関係ができているママ友の関係をいいますが、その上下関係の成り立ちはさまざまです。

例えば、自身の持ち物や服装、子どもの学力、夫の学歴や職業・収入、マンションの何階にいるのか? なども含められているようで、正直なところ、基準は計りしれません。

最近では、幼稚園の送り迎えのときにママ同志のお付き合いがある場合も。登園後にリーダー的な人が「お茶をしましょう」といえば、忙しいほかのママたちも毎回お付き合いをしなければならない、休日はホームパーティをしなければならない、というような悩みもあるようです。

■ママカースト、上手に切り抜けるコツ

こうしたママカーストにハマらないためには、どうしたらよいでしょうか。

心理学的には、カーストの上で満足しているタイプの人は、物欲が満たされていても心が満たされていなかったり、何らかの空虚を抱えていたりするパターンが多いようです。

そして、そういう人と無理に付き合ってストレスを感じながらも、「付き合わないと、子どもが仲間はずれになるかも」と心配で、がんばって付き合いを続けるママもいます。

そのような場合の最善の方法としては、心理学のテキストにも「距離をおくこと」と書かれています。しかし、それができないからこそ困っている人が多いのも事実。

一番良いのは、どこにも属さないように「深く付き合い過ぎず、あいさつ程度の付き合い」の距離を保つことなのですが、それだけでは切り抜けられない、あるいは、性格上それができない人もいるかもしれません。

「距離をおくこと」は「愛想を悪くすること」ではありません。他人に自分の身の上のことをあまり深く話さず、また相手にも深入りしないよう、そこそこの関係にとどめておくという意味です。相手に心を開き過ぎず、つかず離れずの距離を保つには、普段の態度が大事になります。

■関係を悪化させない魔法のフレーズ集

人付き合いは、相手の性格や相性によって対処法が異なるもの。そのため、ここではママ友と適度な距離を保つためのきっかけになる、おおよそのパターンサンプルを紹介します。

あなたの立場や性格も踏まえて自身なりにアレンジし、活用してみましょう。すぐには実践できなくても、対処法を知っているだけで、心の負担も軽くなるはず。

●あなたや家庭のことをほかの人と比較され、「お宅はどうなの?」といわれた。

例1「うちは、特にお話しできるようなことは何もないの。本当に普通で、特徴もないのでつまらないわよ」

例2「人さまと比較するようなネタが何もないので、考えたこともなかったわ」

ポイント:相手にそれ以上つっこみを入れられないよう、スルーを促すためのフレーズ。あくまでさりげなく、嫌味にならないように、明るく大人しめに言うのがポイントです。

●お茶会など、出たくない会合に誘われた。

例1「私、要領が悪いのでまだ、家の用事が残っているの。またぜひ聞かせてくださいね」

例2「田舎の母から連絡がある予定なので、今日は残念ですけどすみません」

例3「主人が出張で家の中がバタバタして…。時間がなくてごめんなさい」

ポイント:キャンセルしたいときには、「自分ではどうにもならない理由」をネタにすると相手もそれ以上つっこみづらくなります。こうした理由に対してつっこむと、つっこんだ人がグループ内で浮いてしまうから、あきらめやすいはず。ほかにも、体調不良や歯医者ネタなども応用できます。毎月の生理前後(や当日)も理由にできますね。

●理由になりそうなネタのキーワード

・子どもの習いごと、塾

・実家

・体調不良

・荷物が届く

・電話

・仕事

・学校(園)の用事

・(自分の)習いごと

・病院(子どもも自分も)

・先生の面談

・婦人科系の不調

・子どものアレルギー講習会

・町内の仕事

上手な一言で、つかず離れずの距離を保つことが大事。これで、あなた自身に降りかかるストレスは軽減されるはずです。

(高城あすか)

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