1. トップ
  2. スキンケア
  3. ガサガサ、ゴワゴワ、ピリピリ…プロ直伝「夏の終わりの」肌不調ケア

ガサガサ、ゴワゴワ、ピリピリ…プロ直伝「夏の終わりの」肌不調ケア

  • 2016.9.1
  • 1314 views

「どれだけ暑くなるのか?」と思うくらい年々猛暑となり、容赦なく紫外線が降り注ぐため、日焼け止め・日傘・帽子などでしっかりガードしたはずなのに、「何だかシミが増えたなぁ」、「顔色がさえない……」、「お肌が硬くてゴワゴワする」、「乾燥してカサカサ」なんてことになっていませんか?

そこで今回は、長年美容業界で活躍してきた筆者が、夏の終わりにするべき不調肌対策をご紹介します。

 

■夏の終わりの不調肌…原因は紫外線がほとんど

紫外線を浴びると皮膚の中では活性酸素が発生します。

活性酸素は細胞にダメージを与えて活動を弱めるとともに、コラーゲン繊維、エラスチン繊維などを分解する酵素の産生を促進するため、肌が乾燥したり、しわやたるみが生じやすくなったりするのです。

 

■紫外線が及ぼす肌への悪影響って?

http://www.shutterstock.com/

(1)ターンオーバーの乱れ

普段と同じようにケアしているのに、肌が硬くなってゴワゴワしたり、赤くなってヒリヒリしたりしていませんか? これは紫外線によるダメージが蓄積され、肌のターンオーバー(新陳代謝)のリズムが乱れてしまっているから。

表皮の一番下にある基底層の基底細胞の分裂によって細胞が新しくつくられ、角層(肌の触れる部分)に押し上げられアカとなってはがれ落ちます。この表皮の生まれ変わりをターンオーバー(新陳代謝)とよび、一般的に、28日間が理想とされています。

そして、肌のターンオーバーは早すぎても遅すぎても問題。

肌細胞のターンオーバーが滞り古い角質を排出できないと、角質が分厚くなりゴワゴワで硬い肌になってしまいますし、日焼けで肌が赤くなったりや肌あれを起こしている場合は、ダメージを早く回復させようとしてターンオーバーは早まってしまいます。

 

(2)メラニン生成の活性化

紫外線を浴びると、肌を守ろうとしてメラノサイトからメラニンが生成されます。

通常メラニンは古くなった角質と一緒にターンオーバーされアカとなってはがれ落ちるのですが、ターンオーバーが滞っていると排出されなくなり、色素がそのまま沈着してシミやくすみなどの原因になってしまうのです。

 

■夏の終わりの「肌不調」の改善方法

https://www.shutterstock.com

(1)ターンオーバー(新陳代謝)を正常化する

●肌が硬くゴワゴワしているとき(角質肥厚)

まずは肌表面を清潔にしましょう。

クレンジングで優しく丁寧に皮脂やファンデーションなどの油汚れを落とします。毛穴のザラザラしている部分は、特に丁寧にクレンジングしましょう。

ティッシュオフまたは、洗い流してクレンジングを落とします。クレンジングローション(ふき取り化粧水)があれば、コットンに含ませ余分な油汚れを力を入れ過ぎないようにしてふき取ります。そして、よく泡立てた洗顔フォームで洗顔し、すすぎを20~30回行ないます。

また、普段はがれ落ちなければいけない角質が、しつこく肌にへばりついている状態なので、これを強制撤去するのにオススメは……“ピールオフパック”という塗ってはがすパックです。

塗り方は簡単! 利き手の中指に3cmくらいパックを出し、片方の頬に目の下→こめかみ→鼻の横→耳・あご→耳の下の順にパックをのばします。目の周り・唇には塗らないように注意しながら、もう片方も同様にし、最後にTゾーンにのばします。

15分くらいたって完全に乾いたら、髪の生え際からあごの方に向かってはがしましょう。

●乾燥しているとき

スキンローションや保湿の美容液をつけてから“ピールオフパック”をすると、サランラップ効果によりしっとりすべすべ肌になります。

その後、スキンケア化粧品でしっかり保湿しましょう。

●皮がむけているとき

ピールオフパックよりも、保湿を心がけましょう。

(2)シミなどの色素沈着ケア

角質肥厚と同様のお手入れに、美白効果のあるスキンケア化粧品をプラス。保湿もしっかりしましょう。

 

■体と肌に十分な栄養と休息を…!

https://www.shutterstock.com

肌ケアだけではなく内側からのケアも大切。

ターンオーバーの促進には、亜鉛を含む、牡蠣、チーズ、レバーを。抗酸化作用、シミ・シワ予防には、ビタミンC、ビタミンE、カロチンを含む、果物・緑黄色野菜を摂りましょう。

また、血行・代謝の促進には、冷たいものの摂り過ぎはNG! 飲み物は常温か温かい飲み物にしましょう。食事もショウガや香辛料など体を温める効果のあるものを使うといいでしょう。

ちなみに、美肌への早道は睡眠ともいわれています。特に眠りはじめの約3時間の深い眠りのときに成長ホルモンの分泌が盛んになります。質の良い睡眠で肌の生まれ変わりのリズムを回復しましょう。

 

いかがでしたか? ケア習慣や生活習慣を見直して夏の終わりのイヤな肌不調から卒業してくださいね!

【筆者略歴】

※ a.kumi ・・・長年美容業界で携えた知識と技術で、年齢と抗うことより心身共に美しく年を重ねる提案を発信している。

【画像】

※ GaudiLab、Dimedrol68、Djem、YuliiaHolovchenko / shutterstock

の記事をもっとみる