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電子レンジで簡単! うまみがギュッとつまった「干し野菜」の作りかた

  • 2016.8.30
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昔から、野菜などを長期保存するために、「干す」という調理法用いられてきました。最近では切り干し大根や干しシイタケ、ドライトマトなども市販品を購入するのが一般的ですが、実は意外と簡単に自宅で作ることができます。

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今回はそんな「干し野菜」を自宅で楽しむための方法と、ちょっとしたコツを紹介します。

■干し野菜の作り方

干し野菜の作り方はいたって簡単。野菜をスライス・せん切りなどにして、広げて干すだけです。ただし、湿度が高いとなかなか野菜が乾きませんので、乾燥している日・場所を選んで干しましょう。日射しと風があれば、室内でもOKです。

干す時間は、使用する野菜・目的・環境によって異なります。市販されている切り干し大根のようにしっかり干して長期保存したい場合は、4~5時間干すのを数日繰り返します。

それほど保存性を求めないのであれば、もっと短時間でも構いません。環境の良い場所なら、3~4時間も干せばある程度水分がとんで、旨みが凝縮された干し野菜の魅力が味わえます。

■市販の「干しネット」がおすすめ

「干し野菜」とはつまり「干した野菜」なので、ザルや網といった通気性のあるものに野菜を並べて干しておけば出来上がりです。ただ、現代の住宅事情を考えると、家の敷地内にザルや網を並べ、その上に野菜を広げて干すというのは、あまり現実的とはいえないかもしれません。

そこでおすすめなのが、市販の「干しネット」。比較的コンパクトなものが多く、吊るせるようになっているので、ベランダや玄関先などのちょっとしたスペースでも干し野菜作りを楽しめます。

■電子レンジde干し野菜

長時間干すのは大変! という人は、電子レンジで作る干し野菜にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

スライスした根菜(レンコン、ゴボウなど)を5分程度水にさらし、水気を切って電子レンジのターンテーブルに重ならないよう並べます(耐熱皿に並べてもOK)。

そして、様子を見ながら8~9分程度加熱したら取り出して、ケーキクーラーなどの通気性の良いものに移して少し乾燥させたら、簡単干し野菜の完成です。

■おすすめ干し野菜1:キノコ類

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水分を多く含むキノコ類は、干すと旨みと香りが増します。キノコ類は洗わずに、土などの汚れを拭き取り、そのまま、または小房にわけたりスライスしたりして、好みの状態になるまで干しましょう。

●干しキノコの活用法

炊き込みご飯の具に、軽く干した(環境の良い場所で3時間程度)キノコを使ってみましょう。生のキノコにはない独特の歯ごたえ、凝縮された旨みと香りを楽しむことができます。

■おすすめ干し野菜2:ミニトマト

干すと甘みが増すトマトは、干し野菜にピッタリ。特に、トマトよりも栄養価が高いとされるミニトマトは、ぜひ試してほしい食材です。

水分の多いミニトマトは乾燥しにくいため、できるだけ日射しの強い日に、天日干しすると良いでしょう。ヘタを取って半分にカットし、種の部分を除いてから3時間程度干せば、セミドライトマトが完成します。

●セミドライトマトの活用法

適当にちぎったセミドライトマトをクリームチーズや水切りヨーグルトに混ぜ込めば、バゲット・クラッカーに良く合うオシャレなディップに。

また、アサリのワイン蒸しやペペローンチーノなども、セミドライトマトを加えるだけで旨みが増し、ワンランク上のメニューになります。

「干す」という調理法を味方につけておけば、野菜があまったときにも役立ちます。自分で作った干し野菜の味は格別! まずは、使い切れずに残っている野菜から、干し野菜作りをはじめてみてはいかがでしょうか?

(森川ほしの)

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