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じつはイソフラボンたっぷり! 夏こそ取り入れたい「葛」の簡単レシピ

  • 2016.8.29
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女性ホルモンと似た作用を持つ植物といえば、大豆のイソフラボンが有名です。このイソフラボンは、日本に古くから伝わる「葛」にも含まれていますが、あまり知られていません。

© yumehana - Fotolia.com

■知られざる葛の美容パワー

葛の根は、「葛根湯」という漢方薬にも使われています。血行を促進する作用があり、体を温めることから風邪に効果的といわれているわけです。この働きは、女性の大敵である「冷え」にも対応できます。

イソフラボンのほか、サポニンなどの成分も含まれており、体のなかから美しくなりたい女性には、うれしい食材なのです。

葛といえば、片栗粉のようにとろみづけとして使うことが多いですが、それだけではもったいない! 手軽に作れる葛レシピを紹介します。

■夏にぴったり! 食感がクセになる

「葛プリン」(2~3人分)

葛まんじゅうに代表されるように、葛は食べやすい食感で、食欲がない夏にも最適です。ぷるぷる&モチモチの食感がたまらない、新感覚スイーツです。

<材料>

本葛粉 20g

牛乳 300cc

砂糖 20g

<作り方>

1. 葛粉は粉末になるように細かく砕いておく。

2. 材料をすべて鍋に入れ、軽くかき混ぜながら木べらなどでなじませる。

3. 弱火にかけ、ゆっくり混ぜる。かたまるまえに火を止める

4. 器に注ぎ、粗熱がとれたら冷蔵庫へ。

<ポイント>

しっかりとした弾力を味わえるレシピなので、トロトロした食感が好みなら本葛粉の量を半分に。牛乳を豆乳に変えてもOK。小豆や黄粉、ジャムなどとともに召し上がれ。

■夏バテ気味のからだに

「冬瓜(とうがん)の葛煮」(4人分)

「冬の瓜」と書く冬瓜ですが、じつは夏が旬の野菜。冬瓜に含まれるカリウムと水分は、夏バテの症状にも効果的とされています。

<材料>

冬瓜(約1kg) 1/2個

だし汁 500cc

エビ 100g

グリーンピース 適宜

酒 大さじ2~3

みりん 大さじ1

塩 少々

本葛粉 5g

<作り方>

1. 鍋にだし汁と塩以外の調味料を入れ、冬瓜を煮る。

2. 沸騰したら中火にして、エビをくわえる。

3. 冬瓜が透き通ってきたら、塩で味をととのえる。

4. グリーンピースを入れ、火が通ったら水で溶いた本葛粉を入れる。

<ポイント>

だし汁の量はあくまで目安。鍋に冬瓜を入れ、ひたひたになるまで入れるとちょうどいい分量となります。エビとグリーンピースは彩りなので、入れなくてもOKです。冷やしてもおいしく食べられます。

■冷えたからだをポカポカに

「葛湯」(1人分)

夏風邪をひいたときにはコレ! 体の芯から温まります。

<材料>

本葛粉 15g

熱湯 150g

砂糖 適量

<作り方>

1. 本葛粉を同量のぬるま湯でダマができないように溶く。

2. 熱湯を注いでよく混ぜる

3. 最後に砂糖を加える。ハチミツでもOK!

<ポイント>

市販品は片栗粉の分量が多いこともあるので、美容にこだわるならぜひ本葛粉にこだわって。本葛粉1に対して、熱湯を10にすれば、手持ちのカップに合わせた分量を作れます。

ほかにも、ごま豆腐を作るときにも葛粉を使用します。また、離乳食のとろみづけとしても活用可能です。産地にもよりますが、100gで500~1,000円くらい。美容のためにも、1袋は用意しておくと便利かもしれません。

(藤井蒼)

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