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世話がラクで逆に心配? 乳幼児にみられる発達障害の特徴と診断機関

  • 2016.8.25
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【ママからのご相談】

次男が2歳半になりました。長男のときはイヤイヤ期の対応が本当に大変だったので次男でも覚悟を決めていたのですが、いまだにそれらしい兆候がありません。

それどころか、一人でじーっと遊んでくれることも多く、私の相手もあまり欲していないようです。次男は言葉数も少なく、世話は楽なのですが、発達障害じゃないかと心配になってきました。どこで診てもらえるでしょうか?

●A. 専門機関があるので安心してください!

ご相談ありがとうございます。子育て研究所代表の佐藤理香です。

「うちの子が発達障害だったらどうしよう!?」と焦る気持ち、よくわかります。

毎日、子どもの様子をみているママだからこそ、「長男のときと違う!」「何かが変わっている気がする」などと感じるのだと思います。

ただ、2歳の子どもは個人によって成長の度合いが大きく異なる年齢 です。

一般的な発達障害の基準では、専門家でも決定づけるのが難しいと言われています。まずは、発達障害の基礎知識についてお伝えしたうえで、専門機関等をご案内しますね。

●『発達障害』ってなんだろう

発達障害をもつ子どもは、一般的にコミュニケーションをとるのが苦手で、人間関係を築くのが大変 だと言われています。

かつては誤解されることも多く、「困った子ども」「言うことを聞かない子ども」などと、親の教育が不足しているかのように言われたものです。

その後、脳の研究が進んだことで、発達障害の認知が広まりました。今では、多くの人が脳の障害であることを理解しています。

発達障害といえば、代表的なものが『自閉症 』。一度は聞いたことがあると思います。

近年では、『アスペルガー症候群 』や『広汎性発達障害 』『学習障害(LD) 』『注意欠陥多動性障害(AD/HD) 』と、障害の種類も多様になってきました。

発達障害の種類や特徴については、以前『ウチの子そうかも? ママが確認すべき「発達障害」の種類&特徴』でまとめましたので、ご参照ください。

●2歳児が発達障害!? 判断は慎重に

発達障害は早期発見が大事だとは言われていますが、乳幼児期の子どもには慎重な判断が求められます。

乳幼児の場合は、心も体もまだまだ未熟な状態です。月齢によって成長度合いも大きく異なります。

このため、多くの専門機関でも、早期に発達障害の診断をくだすのは慎重になっている 現状があります。

低年齢の子どもにみられる発達障害の特徴としては以下のことがあげられるようです。

・相手を求めずひとりで遊ぶことが多い

・視線を合わせない

・人見知りをしない

・指さしで伝えようとしない

・触れられることを嫌がる

・偏食

・言葉の発達が遅い

・音に敏感である

育児書を読んだりネットを見たりして、知識や情報をもっている親ほど、「うちの子、大丈夫?」と心配になるところですが、まずは焦らずに子どもの様子を見守りたいところです。

●どこで診断してもらえるの?

発達障害は早めに気づき、適切な療育(りょういく)を受けることで、さまざまな能力を伸ばしていくことができます。

「うちの子は発達障害なのだろうか」など、気になることがあれば、次の機関に相談してみましょう。

●各市町村の専門機関

各市町村など、自治体には子どもの発達障害を診断する専門機関があります。

専門機関の名称はさまざまで一概には言えませんが、「発達障害者支援センター」や「子ども支援センター」などが多いようです。

また「児童相談所」でも発達障害の相談ができます。「療育施設」や「保健所」で対応していることもあり、まずは自治体の窓口に問い合わせてみる ことをオススメします。

●病院などの医療機関

子どもの発達障害の診断は「小児神経科」や「児童精神科」で行っています。

成人向けの「精神科」などでも子どもの診断をしているところもあるので、各医療機関に確認が必要です。

『日本小児神経学会』では、子どもの発達障害について診療を担当する医師のリストを公開していますので、参考になさってくださいね。

【参考リンク】

・発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン(http://www.gov-online.go.jp/featured/201104/contents/rikai.html)

●ライター/佐藤理香(株)

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