1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【彼と東京の新・世界遺産へ♡】あの巨匠が作った上野・国立西洋美術館を大解剖!

【彼と東京の新・世界遺産へ♡】あの巨匠が作った上野・国立西洋美術館を大解剖!

  • 2016.8.25
  • 751 views

【彼と東京の新・世界遺産へ♡】あの巨匠が作った上野・国立西洋美術館を大解剖!

7月下旬、上野の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録されました! 東京では初登録ということで注目されているこの美術館は、今や連日大賑わい。トレンドに乗り遅れないよう、彼を誘ってさっそく上野デートに出かけましょう!

上野といえば……

【女子的アートナビ】vol. 35

今まで上野の代名詞といえば……、西郷さん!

上野恩賜公園の西郷隆盛像がある場所は、待ち合わせにも使われる有名なスポットです。西郷さんの銅像は1898年に建設されたもので、作者は著名な彫刻家、高村光雲。となりのワンちゃんは、後藤貞行作です。

そのほかに、アメ横や上野動物園もよくテレビなどで取り上げられますが、美術館の建物自体が注目される機会はあまりありませんでした。

祝! 世界遺産登録

ところが、2016年7月17日、世界遺産に登録されるやいなや、国立西洋美術館は人気観光スポットに早変わり。開館前に出かけると、すでに行列が……。

東京都では、2011年に小笠原諸島が世界自然遺産として登録されましたが、世界文化遺産の登録は国立西洋美術館が初めて。地元の台東区をはじめ、上野一帯は祝賀ムードに包まれています。

ル・コルビュジエって?

では、なぜ、国立西洋美術館が世界文化遺産に選ばれたのでしょう?

外観正面 ©国立西洋美術館国立西洋美術館は、スイス出身の建築家、ル・コルビュジエが設計し、1959年に開館しました。主にフランスで活躍したル・コルビュジエは、20世紀を代表する近代建築の巨匠。彼が日本で手がけた唯一の建物が、国立西洋美術館です。

吹き抜けの空間が美しい国立西洋美術館の19世紀ホール ©国立西洋美術館ル・コルビュジエが作った建物は世界各地に点在しています。そのなかから7か国(フランス・日本・ドイツ・スイス・ベルギー・アルゼンチン・インド)にある17の資産が『ル・コルビュジエの建築作品−近代建築運動への顕著な貢献−』として、世界遺産に登録されました。

建物を見てみよう!

これまで、国立西洋美術館に何度も訪れていますが、館内の展示物を見ていただけで、建物をじっくりと観察したことはありませんでした。今回は建物が主役! ということで、芸術作品として美術館を見てみましょう。

外観左側 ©国立西洋美術館ル・コルビュジエ建築の特徴は、「柱」。国立西洋美術館も1階の一部が柱だけの空間になっていて、壁がありません。2階以上を柱で支え、1階を柱だけの空間にしている「ピロティ」と呼ばれる建築構造は、ル・コルビュジエが提唱したもの。

本館展示室 ©国立西洋美術館ほかにも、「屋上庭園」や「自由な平面」など彼が提案した建築の要点は、現代の建物にも多くの影響を与えています。

コレクションも見てみよう!

また、国立西洋美術館は常設展のコレクションもすごいのです。中世末期から20世紀はじめにかけての絵画と近代彫刻がたっぷり紹介されています。ヴァザーリやルーベンス、ドラクロワにマネ、モネ、ゴッホ、ロダンなど、巨匠の作品も数多く所蔵。日本にこれほどの西洋美術作品があったのか、と驚くほどです。

本館展示室© 国立西洋美術館ちなみに、9月19日まで常設展内で『ル・コルビュジエと無限成長美術館―その理念を知ろう―』、企画展示室では『聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画』も開かれています。

建物からコレクションまで見どころ満載の国立西洋美術館は、一日かけてゆっくり楽しみたい場所。館内には居心地の良いカフェレストランもあるので、ぜひ美術館デートに使ってみてくださいね。

Information

館 名:国立西洋美術館

所在地:〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7

開館時間:9:30~17:30(冬期は~17:00)、金曜日は20:00 ※入館は閉館の30 分前まで

休館日:月曜日(休日の場合は翌火曜日)、年末年始

の記事をもっとみる