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シャンパンボトル入りの豆も。世界の農園を旅するコーヒーハンターの店・元麻布「ミカフェート」

  • 2016.8.18
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「Mi Cafeto(ミカフェート)」は、約40年に渡って世界中のコーヒー農園を訪ね歩いてきたコーヒーハンター・川島良彰さんのコーヒー専門店。生産から消費まですべての工程において、厳しい品質基準やこだわりによって作られたコーヒー豆の珠玉の一杯を味わえます。

通りから少し入った静かな場所にあります

地下鉄日比谷線六本木駅から徒歩8分。テレビ朝日通りに建つビルの1階奥に「ミカフェート 元麻布本店」はあります。店名はスペイン語で、“私のコーヒーの樹”の意味。そう思ってもらえる樹を一本でも多く育てたいという川島さんの思いが込められています。

川島さんは世界各地のコーヒー農園をまわるなかで、コーヒーは品質基準が定まっていなく、そのために価値を正しく理解されていないと考えていました。そこで、すべての工程に独自の厳しい基準を設け、世界最高の品質を追求した豆のブランド「グラン クリュ カフェ」を作りました。

船便でなく航空便で届けられるコーヒー豆

「グラン クリュ カフェ」の豆作りは、農園のなかでも好環境の畑や樹を選ぶことから始められます。収穫には完熟豆のみ摘み取られ、良質のものだけを精選。通常コーヒー豆は日本まで船便で届けられますが、鮮度の劣化を避けるために航空輸送されます。

日本に届いた豆はすぐに脱酸素状態で小分けされ、一定の室温で保管。一般的に焙煎後は豆から出る炭酸ガスが抜けるように包装されますが、アロマも一緒に抜け出てしまうので、ガスによる内圧に強いシャンパンボトルに入れ、鮮度とアロマを封じ込めるようにしました。

こうして完成した「グラン クリュ カフェ」は12銘柄。量が限られているため、「ミカフェート」全9店舗で唯一、元麻布本店だけがすべての銘柄を揃えています。

すべての豆に妥協せず本物のおいしさを届ける

「ミカフェート」ではほかにも、「プルミエ クリュ カフェ」8銘柄(フルボトル5500円〜、ハーフボトル3000円〜)、「コーヒー ハンターズ」約25銘柄の2つのブランドの豆を作っており、元麻布本店ではすべての銘柄を販売しています。

川島さんは「世界中にあるすべてのコーヒーをもっとおいしくしたい」という思いも強く持ち、最上級の豆だけでなく、どの豆作りにも一切妥協しません。それは農園で働く人々の生活を守り、将来もおいしいコーヒーが栽培し続けられることにつながると考えているからです。

そして、本当においしいコーヒーをたくさんの人に味わってもらいたいと、3ブランドのコーヒーをカフェにて、「グラン クリュ カフェ」は1300円〜、「プルミエ クリュ カフェ」は750円〜、「コーヒーハンターズ」は550円〜と、割安で提供しています。

思いきって「グラン クリュ カフェ」の「リオ クリスタル ゲイシャ バーガンディ ナチュラル」(メイン写真、2000円)を淹れていただくと、すっきりとした酸味とまろやかな甘味。雑味がまったくなく、深いコクと香りの余韻が心地よく残りました。

朝の一杯とともに味わいたいモーニングセット

また、おすすめなのは、「和朝食」が予約困難な麻布十番の創作料理店オーナーシェフ・山田チカラさんが監修しているフードメニュー。なかでも「元麻布モーニングセット」は、カリッと焼いたトーストに自家製ジャムやヨーグルトが丁寧に揃えられ、3ブランドから選べるコーヒーも一際おいしく感じられます。

特別な日には、とっておきのワインを開けるように、ときにはこだわりのコーヒーを朝からゆっくりと味わってみてはいかが。素敵な一日になりそうですね。

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