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安い豆腐と高い豆腐の違いは味だけじゃない!?

  • 2016.8.17
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スーパーの豆腐コーナーに行くと、20円~30円台の豆腐が並んでいるので驚きます。「高い豆腐」と言っても100円~200円台程度ですが、それと比べて何が違うのでしょうか。豆腐の栄養価、安い豆腐のおいしい食べ方などを紹介します。

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豆腐の基本を知る

豆腐の原材料は、大豆、にがりなどの凝固剤のみです。基本的な豆腐の作り方は、豆乳に凝固剤を加えて固めるだけ。豆乳は水に浸して柔らかくした大豆をすりつぶして、それをこした絞り汁です。

木綿豆腐の場合は、豆乳に凝固剤を加えて固めたものをくずしてから、木綿の布を敷いた型箱に入れて水分を絞り再び固めます。

絹ごし豆腐は、木綿豆腐よりも濃い豆乳に、凝固剤を加えてそのまま固めて作ったものです。木綿豆腐は大豆の味が濃く、くずれにくいのが特徴。一方の絹ごし豆腐は木綿豆腐に比べて舌触り滑らかで、大豆の風味はマイルドです。

栄養価はいずれも、「畑の肉」ともいわれる大豆の良質なタンパク質と脂質が豊富。木綿豆腐は水分を絞って作られているため栄養分が凝縮され、絹ごし豆腐と比べると、タンパク質、鉄分、カルシウムが1.2~3倍ほど多く含まれています。

しかし、水分をしぼることで水に溶けやすいビタミンB群やカリウムは少なく、そのまま固める絹ごし豆腐にはそれらの栄養素が多く含まれています。

安い豆腐は何が違うのか

豆腐の値段は、使用する原料が国産大豆か輸入大豆かの違いもありますが、凝固剤の種類も大きく関係しています。

昔ながらの豆腐作りは凝固剤に天然のにがりを使うのが普通でしたが、現代の安い豆腐に使われているのは、塩化マグネシウムや硫酸カルシウム、グルコン酸などの凝固剤で、天然にがりよりも安価です。

また、豆乳の量が少なくてもしっかり固めてしまうものもあるので、1丁の豆腐に使われる大豆の量が少なくてすみます。しかし、いずれの凝固剤も身体への害はありません。

管理栄養士に聞くと、「栄養価に大きな違いはないのですが、ただ安価な豆腐は良質なタンパク質が少ないので、育ち盛りの子どもにはできるだけ国産大豆と天然にがりで作った豆腐を食べさせたい」ということでした。

安い豆腐のおいしい食べ方

安い豆腐は、やはり大豆本来のうま味や香りが少ないので、麻婆豆腐や揚げ出し豆腐などに調理した方が向いているようです。

夏の定番、冷や奴で食べるときは、大葉やオクラ、ミョウガなどの夏野菜をたっぷり添えるとおいしく食べられます。

管理栄養士がおすすめするのは、山形県や宮崎県の郷土料理、「冷や汁」に安価な豆腐とさらにご飯やそうめんを入れるというアレンジメニュー。夏の食欲がないときでもサラサラっと食べられて、栄養価も高いそう。何より簡単なのがいいですね。

豆腐は安くても、調理次第でおいしくいただけます。とはいえ、「人の味覚は3歳までにつくられる」と良く聞きますので、子どもには大豆本来のうま味を味わってほしいですね。

(今日子)