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なかなか眠れない夜…「気になる悩み」を手放して熟睡する方法

  • 2016.8.16
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夜になっても気温が下がらず、寝苦しい日が続いていますね。そん日に限って悩み事が頭から離れず、さらに眠れない……そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

眠れない時に考える悩み事は、良い面には目を向けられず、どんどん悪い方にばかり考えてしまいがち。そして暑さで体力が奪われてしまう時期に眠れない日々が続くと、睡眠による休息が不足して体も脳も疲れ切ってしまい、仕事のミスや不注意によるケガにもつながりかねません。

そこで今回は心理カウンセラーである筆者が、人の心理と脳の機能から、“眠れない夜に気になる悩みを手放して、熟睡する方法”をご紹介します。

 

■1:無理に眠ろうとせず、好きなことをしてリラックスする

仕事を終えて帰宅しても、洗濯物や明日のお弁当の準備など「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」ととにかく頭の中が忙しくなってしまいがちなのが女性です。そうなると自律神経の交感神経が優位になってしまいます。眠気が来るのは副交感神経が優位になった時のため、そのような状態のままで眠ろうとしても寝付きが悪くなってしまいます。

ベッドに入って30分以上眠れないようであれば、思い切って起きてしまいましょう。そしてお気に入りの本(出来れば穏やかな内容)を読んだり、パズルをしたり、ここ数年静かなブームになっている塗り絵をしてみるのもいいでしょう。

実は何かに集中しているときに出る脳波とリラックスしているときに出る脳波はどちらもα波。すなわち集中すればリラックスすることができ、副交感神経が優位になるため、すんなり眠りに入ることが出来るようになるのです。

 

■2:対人関係の悩みは、抽象度を上げて考える

誰かに腹が立ったり、傷つけられて悲しかったり。そんな日も眠れなくなりますよね。そんな時はその時の状況を抽象化して考えてみると、意外とすぐにスッキリすることが多いんです。

例えば誰かに腹が立った出来事。思い出す時には「いつ、誰と誰がそこにいて、誰がこんな事を言ったのに対して、他の誰があんなことを、あんな表情で言うから、もう腹が立って!」ととても細かく具体的に考えるものですが、その状況をどんどん抽象化してみましょう。

要するに、“その相手が自分にとって大切な人なのか、そうでもない人なのか”まで突き詰めてしまえば、仮に大切な人であれば、きっと許せない相手がいるのではなく、許したくない自分がいるだけであることに気が付くでしょう。

そして大切な人でなければ、その人との距離をおけばいいだけのこと。ここまで整理し、その後その相手と会った時にどんな会話をしたいのかを考えれば、心は軽くなり安心して眠れるはずです。

 

■3:考えて解決することなのか、整理してみる

これは筆者がいつもカウンセリングにおいてオススメする方法です。眠れず次々と悩み事が頭に浮かんでくるときには、その悩み事は“考えれば解決するものなのか、そうでないものなのか”を頭の中で2つに分けてしまうのです。

例えば共働きなのにパートナーの収入が少ない場合、「なんで彼の収入はこんなに少ないんだろう?」この問題はあなたが例え一か月寝ずに悩んでもパートナーの収入は増えません。考えてもムダだとはっきり認識出来れば、考えることがバカバカしくなるでしょう。

逆に、それに対して自分が転職などを考えているのであれば、求人情報を集めるなど具体案が浮かんでくるはず。このように頭の中で悩み事の断捨離を行うのも有効な方法です。

 

女性は男性と比べて交感神経が優位になりやすい傾向にあります。そのため、するべきことや考えるべきことがとても多く感じますが、本当にそれが必要なのかを少し俯瞰してみてみましょう。

そうすることで日々の細かな悩みから解放され、すっきりとした思考で眠りにも入っていきやすくなりますよ。

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Stokkete / shutterstock

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