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なんでわたしっていつもこうなの!? 「自分を好きになれない人」への処方箋

  • 2016.8.14
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InstagramにTwitter、Facebookと多様化するSNSにアップされる美味しそうな料理や、充実した他人の毎日をつい見てしまう。そして自らの現実と比べては、ため息をつく。その気持ちの奥には「わたしには出来ない」「わたしってダメダメだ……」と自分が何も出来ない人間だという無力感や、自分に対して強いダメ出しをする自己否定感があります。

「あの人みたいになれたら、もっと自信が持てて毎日楽しいだろうな」「ほんと自分なんて大嫌い」。

30代にもなると、少し客観的に自分を見つめられるようになれるのはいいのですが、その見つめた結果が「自分が嫌い」という悲しいことになっている人が実は増えています。

そこで今回は、心理カウンセラーでもある筆者が“自分を知って好きになる方法”をご紹介します。

 

■刷り込みとコンフォートゾーン

日本人は、物心ついた頃から成人するまでになんと1日8回も「ダメ!」と言われて育っていると言われています。誰でも親や教師から「それはダメ!」「あれもダメ!」と言われた記憶があるのではないでしょうか。

それが本当に危険なことでなくても、大人の都合で「ダメ!」と言われていることが多いのも事実。20年近く、毎日8回程度もダメ出しされて育てば、“自分はダメなことばかりする人間なんだ”と刷り込まれてしまうのは仕方のないことだとも言えます。幼少時の刷り込みは、例え30歳になろうと50歳になろうと、その人の考え方に大きな影響を及ぼします。

 

■自分へのダメ出しが、自分への言い訳になっていることも

そしてSNSを見て自分と他人を比べて、自分にダメ出しをすること。実はその状態が、心地よい“コンフォートゾーン”になっている可能性も。自分に自分でダメ出しをすることで、自分を守っているような錯覚に陥ってしまうのです。なぜなら“手の込んだきれいな料理を作れないわたし”でいれば、雑で簡単な料理をしていればいいから。それは“楽”ですよね。

休日のたびに外出してSNSにアップするほど、時間もお金もない“ダメな自分”でいれば、家でゆっくり過ごすことが出来るから、その方が“楽”なんです。キレイなスタイルを維持出来ない“ダメな自分”のままでいれば、キレイを維持する正しい知識を学んだり、努力をする必要がないから“楽”なんです。

実は自分を守っているようで、「こうしたい」「こうなりたい」と思っているけど実現するのは大変だろうな……と思われることをしないための言い訳を作っているのではないでしょうか。

 

■もしも“自分の嫌いな部分”がなかったら

カウンセリングの中で、自分の欠点を挙げて「本当にこんな自分が嫌なんです」という人に、「いいえ、本当のあなたは素敵な女性ですよ」と言っても信じてくれません。しかし「そうですね。そこを直せば……」と言うとなぜか信じてくれます。女性は共感を求めるものなので、自己否定も共感されると安心感を得てしまうのです。

ここで少し考えてみましょう。もしも自分の嫌な欠点がなかったら、あなたは何をしたいですか? どうなりたいですか? そこに現状を考慮する必要はありません。具体的に書き出してみて下さい。そして今のあなたではなぜ、出来ないのか? なぜ、他の人はそれが出来るのか?を考えてみて下さい。

 

■成功者たちは、成功するまでやり続けただけのこと

他人や環境のせいにしていませんか? 実は本気で取り組むことを面倒だと思っていませんか? やっている人たちは本気でやろうとしているだけなのです。例えばダイエットに成功した人は、成功するまでやり続けているだけなんです。いつも失敗する人は失敗したと思った時点でやめてしまっているだけなのです。

成功者はたくさん失敗があっても、成功するまで続けただけのこと。そして出来ないと思っていることは、あなた自身が“出来ない”と決めているだけのことなのです。

 

“出来ない自分”“嫌な自分”は幼い頃の刷り込みと、自分でそう決めているだけのこと。「どうせ自分には出来ない」と思ったら「どうすれば自分にも出来る?」と言葉を置き換えてみてはいかがでしょうか。きっともっと前向きに、自分と向き合えるはずですよ。

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Svitlana Sokolova / shutterstock

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