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センスがよい女性になるために 美のモチベーションがあがる本3選

  • 2016.8.13
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「センスがいい」とほめられると、うわべだけではなく、これまでの生き方全体を評価されたようでうれしいものです。美術館や一流のホテルに通い、質の高いものをながめる習慣がつくとセンスは磨かれます。とはいえ、忙しいとなかなか大変。いつでも気軽に楽しめて、読んでいるうちに美意識が高まるような本をご紹介します。

© deagreez - Fotolia.com

■ショーウインドーはまるでミュージカル

『八鳥治久JRタワー札幌ステラプレイスショーウィンドウ2003-2013』

(八鳥治久デザイン事務所)八鳥治久

JRタワー札幌のショーウインドー・ディスプレイの作品集。まるで舞台美術のように洗練された“非日常の世界”があふれています。

帽子から飛びだす黄金の鳩、夜空をかけぬける豹、三日月、火の鳥など、さまざまなモチーフのディスプレイは、とても躍動感があります。ページを開くと、これからミュージカルが開演するかのようで、拍手が聞こえてきそうです。

重厚な雰囲気とクールな空気感がただよい、日本人離れした、スケールの大きさを感じさせます。それもそのはず。デザインした八鳥治久さんは、1936年満州(現・中国東北部)生まれ。少年時代を過ごした厳しい自然と広々とした大地の記憶が、手がけた作品に影響を与えているのでしょう。日本人の繊細な感性と異国情緒の両方を楽しめる、まぶしい写真集です。

■芸術と科学

『芸術と科学のあいだ』

(木楽社)福岡伸一

ベストセラー『生物と無生物のあいだ』で有名な、生物学者・福岡伸一ハカセが芸術と科学の間にメスを入れました。紹介されているのは、DNAの神秘、昆虫、フェルメール、邪馬台国ロマン、建築物など。これらは何の関係もなさそうに思えますが、終盤にさしかかるにつれて、本当は、理系・文系・芸術系とわけて考える必要がないことに気がつきます。

現在福岡ハカセは、研究者として活躍する一方、エッセイストや、フェルメール愛好家としても知られています。

ハカセの興味の対象は、驚くほど広い範囲におよびますが、少年時代は友達と遊ぶよりも、虫を追いかけたり、1人で読書をするのが好きだったそうです。

変わり者と思われても、誰かに合わせるより、〈好きなこと〉を、とことんつきつめていく熱意が、ジャンルをこえた非凡な感覚をささえているのです。

幾何学的な写真とわかりやすい解説文で、読みすすめているうちに頭の中が整理されてくるように感じられます。

■中華料理とアンティーク食器のコラボレーション

『うつわと宴 中国料理とアンティーク食器』

(求龍堂)脇屋友詞、大里成子

2014年度に紫綬褒章を受章した中国料理店オーナーシェフ・脇屋友詞さんの創作料理を遊び心いっぱいの中国アンティーク食器によそう。そんな、ゴージャスな企画が本になりました。

器のグラビアからはじまり、次に食器と料理の組み合わせが披露されます。最後に詳しいレシピが紹介され、1冊で3通り楽しむことができます。

骨董品の世界は狭くて深く、初心者にはむずかしいイメージがありますよね。中国美術の特徴は、おおらかさと、力強さです。たとえば、龍や鳳凰のような、神獣をモチーフにした皿。補色を組み合わせた大胆な色彩。

一見、どんな献立とあわせるのか、想像できないような遊び心があるデザインですが、ふしぎと、静けさが感じられます。

迫力のある世界観を「うつわと宴」で堪能してみませんか。

これらの本は、直接、美の秘訣を書いているわけではありませんが、ながめているうちに、内側から美のモチベーションを高めてくれます。どれか1冊でも読んでいただきたいおすすめの本です。

・芸術と科学のあいだ(木楽舎)

・JRタワー札幌ステラプレイスショーウィンドウ2003‐2013(八鳥治久デザイン事務所)

・うつわと宴―中国料理とアンティーク食器(求龍堂)

(有朋 さやか)