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下の子の世話をすべて担当! 育児をタスクと心得る理系男子 【#02:mediba/瀬川晋平さん(32歳)】

  • 2016.8.8
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▲今回の共働きパパ:瀬川晋平さん(32歳)

株式会社mediba・広告システム開発部兼CREDO・ES経営企画部。入社4年目。メルマガサービスの記事入稿ツール開発担当。

・奥さま : 38歳。社内恋愛で結婚。いまも同じ会社で働いている。

・お子さん : 2人(3歳と1歳)

・平均帰宅時間 : 19時

【自己採点】瀬川パパの「パパ力」……70点/100点ママのコメントは文末(3ページ目)に!

※「パパ力(りょく)」とは、家事や育児へのコミット力のこと

■飲み会は当面ガマン! 定時に帰って下の子の育児全般をこなす

【チェックポイント1:パパの育児参加】パーツのみではない! 寝かしつけまでのすべての育児を担う

3歳の女の子と1歳の男の子、ふたりのお子さんのパパである瀬川さん。同じ会社に勤務する奥さまは、2016年5月に仕事復帰したばかりです。

瀬川家では、上の子の育児を奥さまが、下の子を瀬川さんが担当。つまり、瀬川さんは下の子の育児の全タスクを行っているのです。瀬川パパの育児への取り組みや奥さまへの思いについて聞きました。

【瀬川パパの家事・育児分担表】

---平日---

<朝>

・ゴミ出し

・子どもたちを起こして着替え手伝い

・体温測定

・子どもたちの歯みがき

・下の子の保育園登園

<夜>

・下の子のお迎え

・下の子をお風呂に入れる

・下の子の歯磨き、寝かしつけ

・保育園準備

・おもちゃの片づけ

・電動自転車バッテリーチェック

・ディフューザーのアロマオイル補充

---休日---

<朝>

・子どもの着がえ手伝い

・ビニールプール設営

・玄関そうじ、雨どい周りの泥そうじ(月2回)

・下の子と遊ぶ(土曜日)

<夜>

・プール片づけ、そうじ

・下の子をお風呂に入れる

・下の子の歯みがき、寝かしつけ

――上の子は奥さま、下の子は瀬川さんと育児分担がはっきりされていますね。

分担については妻の復帰前に話し合って決めました。炊事や洗濯、上の子(娘)の世話は妻が、下の子(息子)は僕。家事はほとんど妻がやってくれています。

子どもたちが別の保育園に行っているので、毎朝自転車で息子を送ってから出社し、定時の17時半過ぎには会社を出てお迎えに行く生活です。現場のみんなの協力があるおかげで、定時に帰れています。

――男性が毎日定時に帰られるのは、なかなかハードルが高いように感じられます。職場の環境的にはどうなのでしょうか。

子育て中の社員が多いこともあり、チームメンバーの理解を得られやすいように感じています。僕のほかにも保育園のお迎えで定時にあがる男性社員がいますし、弊社のCTOも「子どものお迎えがあるから」と早めに帰ることもあるくらいです。

――毎日お迎えがあると、飲み会なども行けないですよね?

子どもが1歳のうちはと思って、すべて断っています。行きたい誘いもいっぱいあるけど、それは妻も同じですからね。

【チェックポイント2:パパの家事】理系男子ならではのアロマオイル管理

――家事全般は奥さまとのことですが、瀬川さんが担当されている家事もありますよね。夜の「ディフューザーのアロマオイル補充」とは…?

アロマというとキラキラしたイメージを持たれるかもしれませんが、少しちがいます(笑)。夏場は家に虫が入ってきてしまうから、虫よけのためのアロマを調べて作っています。

――アロマを焚くだけでなく、作ってしまうとは!?

市販の虫よけには、子どもに良くない成分が入っていることもあると聞いたので、「うーん、じゃあ、作ろう」と。アロマを調合するために、無水エタノールやビーカー、ガラス棒などもそろえました。大学では化学を学んでいたので、器材に触れながら当時を懐かしんでいます。置く場所は、玄関とルーフバルコニー、階段の踊り場。戸をあけっぱなしにしやすいところです。

――理系男子、素敵です!

理系とは関係ないかもしれませんが、料理も好きです。先日は、自分が食べたかったこともあり、豚汁を作りました。家事の負担がひとつでも軽くなればという思いもあったので、大きな鍋に3、4日分くらいの量をたっぷり(笑)。

■「早く帰ってきて」に込められた妻の気持ちを知る

【チェックポイント3:ママへの理解】子育てには想定外のできごとが起こるもの 妻の大変さを痛感する

――パーツごとの育児参加ではなく、息子さんが寝るまでの流れをすべて行うことで、何か変わったことはありますか?

妻の大変さがわかったことでしょうか。子どもがひとりのときは、22時過ぎまで仕事をしていたものですから、ほとんど育児に参加できていませんでした。息子の育児をするようになってから知ることも多くて。「オムツって、1日でこんなに消費するものなの?」とびっくりしたことを覚えています。

以前は、妻から「もう少し早く帰ってきて」と言われても、その言葉の通りにしか受け取っていなかった。でも、そのひとことの中には、こんな大変さが詰まっていたのかと身をもって知りました。

――いまでは育児をしっかりこなされて、誰が見てもイクメンです。

完ぺきではないですよ。最近も、妻から注意を受けました。毎朝の子どもたちの歯みがきは僕が担当しているのですが、先日、息子のオムツ替えという想定外のアクシデントが発生(笑)。生理現象だから仕方ないものの、おかげで家を出る時間になっても、娘の歯みがきが終わっていないことがありました。

妻からは、「ふられたタスクは、ちゃんとこなしてね」というひとことが…。育児には、タスクで見積もっても、どうにもならないことが起こりますからね。それ以降はオムツ替えの時間も加味して行動しているので、今朝も大丈夫でした!

――息子さんと過ごす時間が長い分、パパになつきそうですね。

息子の育児をするまでは「パパ」って呼ばれたことがなくて、「ママ」ばかり。それが、いまではママのことも「パパ」って言います。「やった! 僕の時代が来た!」って思いましたね(笑)。一緒にいて世話をするだけで、こんなに変わるものかとびっくりしました。妻は…ちょっとへこんでいましたけど(笑)。

【チェックポイント4:ママのケア】子育て中も好きなことはやめない 毎週土曜日は夫婦の趣味の日にあてる

妻のケアというよりは、お互いに自分の時間を持つようにしています。毎週土曜日を趣味の日にあてていて、午前中は妻が日本舞踊に行き、午後は僕がテニススクールへ。どちらも子どもが産まれる前から続けていた習いごとです。

日本舞踊には子どもをひとり連れていけるので、だいたい僕が下の子と遊んでいます。午後に子どもたちがお昼寝をするころ、僕が出かけるという感じです。

ごくたまに、子どもが寝た後にふたりでお酒を飲むことも。妻は通販サイトで日用品の買物をしながらですが、日常的な息抜きのひとつではありますね。

――お子さん2人を瀬川さんが見るというケースもありますか?

一度だけありました。ふたりをプールで遊ばせようと思っていたのですが、準備する間は目を離さないといけない。でも、3歳児と1歳児をふたりっきりにさせておくのはこわいですよね。うちにはパソコンが2台あったので、Facetimeをつないで部屋の様子をチェックしながら別の場所で組み立てました。

上の子が下の子の世話をしたがる年ごろなので、無理やり抱っこしようとすることもあります。そこで悲鳴があがると、「○○ちゃん、抱っこしちゃダメ!」って注意もできます。ふたりきりにしないといけないときの必需品です。

【チェックポイント5:夫婦間のケンカ】ただ謝って終わりはNG! 決着がつくまで話し合う

――奥さまからの採点は、どのくらいだと思われますか?

わからないな…。60、70点ぐらいでしょうか。夜のタスクが残っていても、眠いと明日にまわそう、と取りこぼしてしまうこともありますから。妻の方がやっていることも多いので、ほかにも分担してほしいことがあるかもしれません。

――うまくやっていくコツなどはあるのでしょうか。

ぼくも妻もけっこう主張が激しいので、ケンカはよくする方です。そのときに、絶対に落とし所を見つけるようにしています。”なんとなく謝って終わり”だとまた同じことでケンカを繰り返してしまう。性格的にも、とことん話しあって決着をつけないと気が済まないみたいですね(笑)。「今日は終わらなかったから、また明日話そう」と持ちこすこともあります。

子どもの前では普通にふるまっているつもりですが、話し方のテンションなどで、気づかれることもあります。3歳ともなるといろいろとわかるみたいで、「ケンカしないの!」って娘が仲裁にはいることも。

そういうときは、「ケンカしても、パパとママは仲直りするから大丈夫だよ」と言うようにしています。ケンカは必ずしも、悪いものではないですからね。

妻に対しては、ただただ「すげえなー!」のひとことです。環境や精神面での変化もあるため、復帰前後は少し心配していました。でも、いざ復帰してみると、以前と変わらずに家のことをこなしている。妻は時短勤務ではないし、朝も僕より早く起きているので、疲れもたまっていると思います。娘を寝かしつけたあと、そのまま寝てしまうことも多いですから。

そこで、寝ている妻を22時半ごろに起こしに行くのが、僕の重要な役目(笑)。「なんで起こしてくれないの? やることあるのに!」と怒られるので、起こし忘れないように気をつけています。

▼ママからの評価コメントママから見た「パパ力」は……85点/100点

「家に帰ってまで “タスク” “タスク” といわれているのか」とひかれそうですね(笑)。わたしは、ひとりひとりが主体性を持って行わないと、家のことは回っていかないと思っています。つまり、「協力する」のでも「手伝う」でもないということです。そういう面から見ても、我が家は良いチームじゃないかなと思います。

もちろん不満もたくさんありますが、男女の差や経験のちがいによるものもあるでしょうから、ある程度(不満を感じること)は仕方がありません。

我が家の家事・育児分担のシステムは、夫とわたしだけでは成り立ちません。日ごろから協力をしてくれている職場の人たちには、感謝の気持ちを忘れないようにしています。

【「パパの自覚」について】「下の子の世話を夫が担当する」というスタイルになって以降とそれ以前とでは(本人は感じていないかもしれませんが)、「父親らしさ」がまったくちがいます。いままでの育児が「点」だったとしたら、いまは「線」。流れがあることをわかってくれているような気がします。ただ、ゴム手袋をしないとオムツ替えができないので、その点についてはちょっとどうなのかなと思いますけど(笑)。

【「パパの家事」について】掃除洗濯炊事といった日常的なもの以外は、夫が気づいてやってくれていることのほうが多い気がします。虫よけアロマもそうですし、駐車スペースなど家の外側の清掃なども夫が担当してくれています。わたしも育休の間に随分力持ちになったつもりですが、重いものや高いところなど、夫が気づいてやってくれるのはありがたいですね。

【「パパの育児方針」について】夫はもともと、育児や知育などには興味があるほうなので、「こんなときは子どもにどうアドバイスしてあげたらいいか」「こんないいことを聞いたんだけど」など、子どもたちが寝たあとによく話しています。夫婦間で考え方が合わないときは、とことん意見をぶつけ合います。疲れるけど、おかげで育児方針のすり合わせができています。

【「ママへのケア」について】普段から、よく気づかってくれる方です。わたしがイライラしていたり、疲れていたりすると、夫がひとりで子どもたちと遊んでくれていたりします。また、母の日には娘と「パン屋さんに行ってくるね」と言って出て行き、なかなか帰ってこないと思ったら、花屋を探してカーネーションを買ってきてくれたことも。父の日はというと…一週間くらい遅れてしまいました。わたしの方がパパへのケアができていないような気がしますね(笑)。

(ウーマンエキサイト編集部)

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