1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 「貯蓄」と「貯金」の違い、知っていますか?

「貯蓄」と「貯金」の違い、知っていますか?

  • 2016.8.8
  • 44887 views

おはようございます!水野です。

もうすぐお盆ですね。 私はまだ夏らしいことをしておらず、あっという間に秋が来てしまいそうですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

さて、タイトルの2つの言葉。普段どちらも何気なく口にしている方が多いかと思いますので、「え? 違うの!?」とか「意味は同じでしょ!?」という声が聞こえてきそうですね。

今日はこれらの言葉の違いと、みなさんが、どちらに重点を置くべきか?をお伝えしたいと思います!

「貯金」ってどういうこと?

写真:HAteruma / PIXTA

早速いきましょう! まずは「貯金」ですが、貯金とは「お金を貯めること」です。もしくは「貯めたお金」も貯金です。

「預金」という言葉も同義語です。銀行やゆうちょ銀行に口座を持ち、普通預金・定期預金などでお金を貯めることもそうですし、タンス(?)や貯金箱にお金を貯めること、そのほか会社の財形貯蓄なども含まれます。

つまり、運用などで「増やす」のではなく、お金を「貯めている」ということです。

つまり、「お金を貯める」ことをまとめて「貯金」というのですが、さらに細かく違いをみると、こんな感じです。

*預金=銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫などに預けたお金を指します。

*貯金=ゆうちょ銀行、JAバンクなどに預けたお金を指します。

貯金の場合、貯めたらその分だけ貯金残高は増えていきますが、現在の日本では金利がとても低いので利息はほとんどつかず、あまり増えません。シビアな時代です。

では、「貯蓄」って?

では「貯蓄」は何かというと、「金融資産の総称」です。

前述の預貯金に加え、現金も含みますし、株式や投資信託、不動産といった投資商品、また、保険や個人年金など、「資産全体」を指します。

投資の場合、商品や運用方法によっては元本を割ってしまうというリスクもありますが、元手以上のリターンを得られる可能性もあることがメリットです。貯金では、元手以上に大きく増えることはありませんが、投資をすることでお金がお金を産んで、自分の資産が増えていく可能性があるのです。

デイリーモア読者には働いている方が多いと思いますが、今の時代、昇給するのも一苦労、転職や副業もなかなか大変ですよね。自分が働いてお金を稼ぐだけではなく、今ある「お金にも働いてもらう」という考え方が大切です!

「貯金」と「貯蓄」、どっちを大切にするのが正解!?

写真:HAteruma / PIXTA

では、私たちはどちらを大切にすべきなのでしょうか? 答えは「貯蓄」です。

日本では、都市銀行やゆうちょ銀行などで「お金を貯める=貯金をする」だけの方が多く、「貯蓄」をしている人口はまだまだ少ないのが現実です。

ただし現在の日本の政策ではインフレ(物価上昇)を目指しています。たとえば、これから何十年か先、モノの値段が2倍に上がった場合で考えてみると、今1個200円のアイスクリームを買うために将来は400円が必要になるということです。

つまり、銀行に1000万円の預金を持っていたとしても、その価値は半分の500万円程になってしまうということですね。

これからの時代、貯金だけではお金の価値自体が相対的に下がってしまいますので、ご自分の金融資産を「全て貯金」にするのではなく、株式や投資信託、保険といった商品も一定の割合で組み入れていくことをオススメします。

投資信託や保険などの積立を使い、毎月1万円や2万円ずつでもコツコツ資産形成を続けていくことで、大きな結果につながりますよ。

「給与」と「給料」の違いも知っておこう!

余談ですが「給与」と「給料」という言葉も実は意味が違うものなんですよ! 知ってました?

「給料」というのは「基本給」(正規の勤務時間に対して支払われるもの)を指します。一方、「給与」は基本給を含め、残業代などの各手当やボーナス、さらには現物支給など、会社から支給される全ての報酬・賃金のことをいいます。

普段なにげなく使っているマネー用語でも、よくよく調べてみると、奥が深いですね! ご参考になれば幸いです。

FP水野綾香の「HAPPY! マネー美人塾」

の記事をもっとみる