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爆竹にエイサーに送り火など 地域によって異なるお盆の風習

  • 2016.8.6
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小さいころから「お盆は8月」だと思っていましたが、上京して7月にお盆を行うと知ってびっくりしました。このように、同じ日本でも時期さえも異なることがあるお盆。いま住んでいるところや義実家でも、風習がちがうことがあるかもしれません。

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今回は、各地のユニークなお盆の風習を紹介します。

■長崎のお盆はまるでお祭り!?

長崎といえば、歌にもなった「精霊流し」が有名ですね。毎年8月15日に行われる長崎の夏の風物詩で、竹や板などでつくられた大きな精霊船をひきいて、故人の霊を弔います。

故人を弔うというと厳かなイメージがありますが、実際には爆竹を鳴らすにぎやかなもの。交通規制が行われるほどたくさんの人が集まりますが、仏教の儀式のひとつなのだとか。これは中国から伝わったもので、魔よけや道を清める意味があるといわれています。

さらに、お墓で花火をすることも。これは九州のほかのエリアでも見られる風習のようです。

■お供え物にもご当地色あり

お盆のお供え物も、地方によって異なるので注意が必要です。共通しているのは、肉や魚などはNGということ。お盆のときには殺生が厳禁だからだそうです。

全国的に、お供え物はお菓子や果物などが一般的。故人の好物を備えることもあるので、義実家に帰省する前に夫や姑に確認しておくといいでしょう。

ご当地名物が供物になることもあり、静岡や山梨などでは安倍川もち、長野ではおやきをお供えすることも。

ちなみに私の実家の北関東では、砂糖やそうめんをお供えしていました。砂糖は料理に使う袋入りのもので、お盆が近づくと供物用にラッピングされた砂糖が店先に並びます。

しかし、隣の市にある義実家ではこのような風習がないので、県内でもちがいがあるかもしれませんね。

■盆踊りにもちがいあり

お盆といえば、盆踊り。各町内で行われますが、地域によって歌が異なります。東京近郊では、「東京音頭」が使われることが多いですね。

歌も踊りもさまざまですが、とくに個性的なのが広島の盆踊り。新盆を迎えた故人の遺影や位牌の入った箱を背負って踊るのだとか。

初めて体験するときにはびっくりしてしまいそうですが、思い出にも残るのでいつまでも故人を忘れることはないかもしれません。

■京都の夏の風物詩

お盆の風習として全国的にも有名なのが、京都五山の送り火。毎年8月16日に行われ、夏の京都の夜空を彩ります。

20時に東山の「大(大文字)」が灯ると、それから5分おきに松ヶ崎西山の「妙」と松ヶ崎東山の「法」、西賀茂船山の「船」、大北山の「大(左大文字)」、嵯峨鳥居本曼荼羅山の「鳥居形」の順に点灯されます。

いまでは夏の京都観光の目玉になっていますが、これも仏教的な行事のひとつ。過去には、「蛇」などの文字もあったようです。

■沖縄特有の盆踊り

沖縄名物「エイサー」も、盆踊りのひとつといわれています。太鼓や三線(さんしん)の音色に合わせて手踊りするもので、念仏踊りが沖縄独自の発展を遂げたという説も。

イキガモーイ(男踊り)とイナグモーイ(女踊り)があり、それぞれ動きが異なるのも特徴です。地域によってちがいが見られ、最近では東京などのお祭りでも見られることがあります。

島国の日本は狭いといわれますが、これだけご当地色豊かな風習があるものですね。地元とは異なる風習を覚えることは大変ですが、大切なのは故人を弔う気持ち。ママ友との話のネタにすれば、各地の風習を知ることができるかもしれません。

(藤井蒼)