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おいしい一杯は、まずコーヒー豆を知ることから。産地ごとの個性がわかれば、コーヒータイムが一層豊かに

  • 2016.8.1
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だまっていても汗をかいてしまう季節。お家での寛ぎタイムには、氷でカランッとグラスを鳴らしながらアイスコーヒーを飲みたいもの。でも、お家でおいしいアイスコーヒーを淹れるって難しいですよね。というわけで、今回から全4話にわたって、オニバスコーヒー中目黒店のクオリティコントロール安武修平さんに、家でも手軽にできるアイスコーヒーの淹れ方についてお話しをうかがいました。第1話は「豆の選び方」について。おいしい一杯を淹れるためには、まず豆の選び方を知ることからはじめましょう。

育つ標高や品種によっても変わるコーヒーの風味

コーヒー豆と言えば、ブラジルやコロンビア、グアテマラなど、さまざまな産地のものがありますよね。その違いって、みなさんご存知ですか?産地の違うものを飲みくらべてみれば、その違いは一目瞭然ならぬ、一舌瞭然。その風味の違いに影響しているのは、主に標高。コーヒー豆の産地は、赤道を挟んで北緯約25南緯約25の熱帯地方に点々としていて、その帯は「コーヒーベルト」と呼ばれていますが、暑い地域の中でも、高品質のコーヒーが育つ場所は比較的標高が高い山地や高地です。

「コーヒー豆は、標高が高いところの方が酸味が発達しやすいと言われています。コーヒーの風味は、焙煎方法によっても変わってくるので一概にはいえませんが、エチオピアやケニアなど、アフリカの産地は標高が1800m~2000mと高いので、明るい酸味があるフルーティなコーヒーが多いですね。ブラジルやコロンビアなどの中南米は、平均標高がそんなに高くなく1500mあれば高い方。そうすると、酸味より甘味が特長のコーヒーが育ちます。コーヒー豆それぞれの味の個性は、育つ環境に大きく影響しているんです」

フルーティーなコーヒーのおいしさを楽しんで

コーヒーの収穫時期は、産地によって違います。ですから、オニバスコーヒーの店舗でも、取り扱っている豆の種類は、その時々によって変わるのだとか。今回、おうかがいした際に扱っていたのは、エチオピア、ケニア、ルワンダの3種類。それぞれ、風味にどんな特長があるのでしょう。

「エチオピアは、フローラルな香りが特長的です。ジャスミンのようなさわやかさもありますね。ケニアは、レモンやグレープフルーツなど、柑橘系の香りを持ちつつ、後味は黒糖のような甘さも。ルワンダは、柑橘系の香りなのですが、みかんのようなやさしい甘さがあります」

「お客様にコーヒーの好みをうかがうと、『酸味があるのは苦手』という方もいらっしゃいます。コーヒーは、古くなって酸化すると酸っぱくなってしまうのですが、今回ご紹介しているような豆の酸味は、それとは少し違ってフルーツの酸味に近いですね。元々、コーヒーはフルーツですから、そのフレッシュなおいしさ、フルーティな香りや風味を楽しめる飲み物です。ぜひ、いろいろな豆を試して、好みを見つけてみてください。

わたしたちも扱っていますが、どこの誰がどのようにして作ったのかが明確になっていて、尚かつ、味も良いスペシャルティコーヒーはオススメです。おいしいコーヒーを飲むための最大のコツは、いい豆を選ぶことだと思いますよ」

次回は、オニバスコーヒーさんの「エチオピア」の豆を使って、お家でも簡単にできる水だしのアイスコーヒーの淹れ方をご紹介します。ちょっとしたコツを押さえるだけで、誰でも手軽においしいアイスコーヒーが作れてしまうんです。お楽しみに!

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