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Vol.6 小学校受験をするならチェックしたい6つのこと

  • 2016.7.25
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●連載の目次はこちらから●

© taa22 - Fotolia.com

幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは言う。「志望校が決まったら、願書作成・面接の準備と並行してお子様の対策を始めましょう。でも、具体的な対策を始める前に、下記をチェックしてみてください」

■幼児としての基礎力があるか?

チェックする項目は、いわば幼児としての基礎力だ。この基礎力なくして、ペーパーテストや絵画の対策をしても、なかなか合格できない。習慣として定着させるのに時間を要することばかりなので、小学校受験を思い立ったら、まずはチェックしてみて、「わが子の現状」を把握したい。

■チェック1 幼児のような言葉づかいはしていないか?

「ご家庭で、子どもを赤ちゃん扱いせず『きちんと教育する意思があるか?』という部分がチェックされています」(浅木先生)

<チェック項目>

□幼児語(ワンワン、にゃんにゃんなど)を使わない

□自分のことを名前で表現せず「私、僕」と言える。(例:私は音楽が好きですと言える)

□語尾を「です」「ます」と最後まで正しく聴き手に聞こえるように話せる

■チェック2 人の話を聞くことができるか?

「お話しが聞けるというのは、学習の基本になることです。ですから、とても重要視される項目です」(浅木先生)

<チェック項目>

□人の話を最後まで聞くことができる

□幼稚園・保育園で先生のお話をきちんときくことができる

■チェック3 生活リズムが整っているか?

「生活リズムが整っていることが、すべての生活のベースになります。また、最近は、椅子にきちんと座っていられないお子さんが増えているのが、すごく気になっています」(浅木先生)

<チェック項目>

□早寝早起きをしている

□平均的な幼児としての体力がある

□よい姿勢をこころがけている

□椅子に座ったときに足をブラブラしない(自宅で、常に足が床につく子ども用の椅子に座らせている)

■チェック4 基本的な生活動作が身についているか?

「ここにあげたものは、就学前に身につけておきたい基本的な生活動作です。」(浅木先生)

<チェック項目>

□着替えが1人でできる

□脱いだものを1人でたためる

□靴の着脱ができる(左右正しく履ける)

□靴の紐をむすぶことができる

□自分の荷物を所定の場所に置くことができる

□帰宅後、自分が脱いだ履物をぬぎちらかさずに整えることができる

□帰宅後、自分の荷物を所定の場所に置くことができる

□帰宅後、手を洗うなどの衛生習慣がついている

■チェック5 集団生活になじむことができるか?

「集団の中で遊ぶことができるというのは、学校生活を送る上でとても大切な要素です」(浅木先生)

<チェック項目>

□集団の中で遊ぶことができる

□お友だちと遊んでいるときの言葉遣いが乱暴でない

□ケンカを親に報告できる

□お友達とおもちゃをめぐってケンカしたときなど、話し合いで解決することができる

■チェック6 場をわきまえることができるか?

「小学校受験では、お行儀はとても重要視されます。公共の場できちんとしたふるまいができることは大切です」(浅木先生)

<チェック項目>

□「待ちなさい」と言われたら待つことができる

□公共の場を認識し、場をわきまえることができる

□公共交通機関を日常的に使用している

結果のほどは、いかがだっただろうか?

ちなみに私の下の息子は小学校6年生だが、「チェック4 基本的な生活動作」がまだ危うい(涙)。このチェックは、子どもの基礎力を確認するためにも本当に有効だと思った。

次回は、「国立大付属小学校を受験するなら知っておきたいこと」です。

今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書

『名門小学校受験 合格する「家族力」(浅木真理・著/エール出版社)』

(本体1,500円+税)

●浅木真里

1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。

(楢戸ひかる)

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