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泣き寝入りしない! 生活費を渡してくれないダメ夫への対処法

  • 2016.7.23
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こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。

毎日の食事、電気やガスなどの公共料金、家賃などの生活そのものにかかる費用もあれば、美容院、友だちとのお茶代、洋服などのなくても生活はできるけど、平均的レベルの生活を送るのに必要な費用もあります。

どれも、夫婦であればお互いに一定額を負担し合う義務があります。誰が収入を得ているかは関係ありません。収入のある者が夫婦のもう一方を養うのは結婚生活の一つの掟なのです。

でもこの生活費、収入のある者が払わなければそれまで。財布のヒモを握っている人の気分次第で、もう一方が飲まず食わずに追い込まれてしまう可能性だってあります。

そんなピンチに陥っても、弱い立場に立っていても、できることがちゃんとあります。

●ダメ夫が生活費を払わなくなるとき

会社をクビになって収入がなくなってしまったらなら、夫婦双方にとって死活問題。すぐにも家族会議を開いて、協力して乗り越える策を練る必要があります。

でも、ダメ夫が趣味のグッズを買いこむ、ギャンブルにはまった、浮気相手に貢いだなど、本来生活費に回すはずのお金はあるのに使いこんでしまって払ってくれないときは、夫はノホホン、妻にとっては一大事です。

妻側に収入があってそれでカバーすることができれば、生活そのものは保たれますが、ダメ夫はそれに味をしめて今後も自分勝手なお金の使い方をし続けてしまうかもしれません。それでは困ります。

●ダメ夫が生活費を払わない! そのとき妻は?

まずは自力で夫に直談判。実際に必要な経費を書きだして見せたり、子どもがいれば、学費など子どものための費用を強調したりするのも一つの手です。

それでも払わないなら、家族、知人、会社の同僚や上司などに“説得”してもらう ことも考えましょう。

妻の話は聞き流せても、それ以外の人から受ける注意には「恥ずかしい」と感じて払う気になる可能性があります。

または、夫の自分への愛情に自信があるなら、実家や友人宅への“プチ家出”も効果的な場合があります。ちょっとした“コラシメ”で反省を促すわけです。

普通レベルのダメ夫であれば、こんな妻側の努力で改心して、または渋々ながらも生活費をまた払ってくれるでしょう。

●ダメ夫が生活費を払わない! そのとき、法は?

泣いても怒っても周囲に相談しても効果がないなら、ここからは本気の戦いになります。

これまでだって妻側は十分本気ですが、夫は真剣に取り合ってくれていません。こうなったら、法的な力をもって生活費を払わせる方法を考えます。

夫婦間には『婚姻費用の分担義務 』があり、それが守られない場合には『婚姻費用の分担請求』を求めることができます。

この『婚姻費用の分担義務』は、「夫婦間の貞操義務(浮気しちゃダメ!)」と同じ、結婚した夫婦が守らなければならない法律の一つ です。

夫婦やその周囲を交えての話し合いでラチが開かない場合、家庭裁判所内で調停員や裁判官の下で夫婦が話し合って合意に努める『調停』という方法がとれます。

それでもまとまらなければ、『審判』という裁判官に結論を出してもらう方法が考えられます。

どちらも法的な効力があるので、ダメ夫に生活費を支払わせるという面では大きな効果をあげるでしょう。

●強硬手段に出る前に考えておくべきこと

裁判所を通す調停や審判は、夫婦間の話し合いがまったく成立しない状態、結婚破たん状態や別居中の夫婦が利用する のが一般的です。

いくらダメ夫であっても、今後も夫婦として暮らしていくつもりであり、それなりの愛情がそこにあるのなら、モメごとを大きくするのは考えものでもあるのです。

いくら自分が悪いとどこかでわかってはいても、ダメ夫としては裁判所に呼び出されて「お金払え!」と言われれば、たとえそれまでは愛情があったとしてもこれをきっかけに冷めてしまいかねません。

「勉強しろ!」と言われて「今しようと思ってたけど、ヤル気が失せた!」と言い返す子どもと同じです。

そのため、法的に訴えるのは最後の強硬手段として取っておくべきでしょう。

●まとめとして

夫婦間の話し合い、周囲を巻き込んでの話し合いでもラチが開かない場合、一目散に裁判所に駆けこむ一歩前で、弁護士に相談に乗ってもらうのも一つの案です。

裁判所ほどダメ夫のプライドを傷つけることなく、でも専門家の力と的確なアドバイスで“和解”に導いてくれる可能性があります。

ただ、効果は大いに期待できても実際に弁護士を頼めば費用がかかります。

まずは市役所などの相談窓口で経済的な事情を説明して、法的な相談や補助を受けられないか聞いてみるといいでしょう。

【参考リンク】

・生活費(婚姻費用)の分担請求 | 多治見ききょう法律事務所(http://tajimi-law.com/rikon/konpi.html)

●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)

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