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暑くて食欲不振…  夏の胃腸にやさしい「麦茶がゆ」のレシピ

  • 2016.7.22
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子どもの頃、おうちで、学校で、部活動で、あらゆるところで登場した麦茶。大人の飲み物としては存在感が薄いものの、さまざまな効能でまた注目を浴びています。ぜひご家族で、また、飲み物だけでなく食材としても「麦茶」を見直してみませんか?

© BRAD - Fotolia.com

■麦茶が体によい理由

麦茶はノンカフェインでタンニンなどの刺激の強い成分を含みません。そのため、子どもやカフェインを控えたい方でも安心して飲むことができます。

さらに、夏は汗で水分が出ていきやすい上、おなかの調子がゆれやすい季節。気温が高くなると体温を調節するために多くの体力が消耗され、全身が「節電モード」のような状態に。すると胃も「節電モード」になり、消化機能が低下してお腹がゆるくなったり食欲が落ちてしまいます。

麦茶には、胃の粘膜を守ってくれたり、血液の流れをよくしたり、そんな夏の不調を整えてくれる作用があります。昔から「夏は麦茶!」と言われるのもうなずけますね。

■ティーバッグと丸粒、なにが違うの?

コーヒー豆のようなつぶつぶの「丸粒」の状態で売られている「丸粒麦茶」をご存じですか? 最近ではあまり見かけなくなりつつありますが、伝統的な麦茶と言えばもちろんこちらです。

近年では手軽に作れるティーバックの方が主流ですが、ティーバッグの麦茶は粉砕してあるため、味、香りが失われやすくなります。

ご興味のある方はぜひやかんで煮出してみてください。より深い味わいが楽しめますよ。

■煮出し用でも、沸かさなくてもOK

煮出し用のティーバッグの場合、たいてい1パックに1L程度のお湯を用意します。でも、ちょっと飲みたい、少量でいい、というときは紅茶のティーバックの要領でカップに熱湯を注ぎ、麦茶のティーバッグを入れ、お好みの濃さになったら取り出せばOK。濃い目に淹れて氷を入れれば即席冷麦茶のできあがりです。

麦茶のパックはラップにくるんだり、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、その日のうちに使用してください。

■ごはんから作る「簡単麦茶がゆ」

水分補給やごはん時の飲み物にはもちろん合いますが、麦茶を使ってメインの食事を作ってみるのはいかがでしょう。おなかの調子がよくないときにも食べやすい、麦茶を使った「麦茶がゆ」をご紹介します。

レシピ制作:料理家 崎野晴子

<材料 2人分>

ごはん 120g

麦茶 400ml

みつ葉 適量

たらこ 適量

塩昆布 適量

みょうが 適量

しょうゆ 少々

白ゴマ 少々

<作り方>

1、小鍋にごはんと麦茶を入れ、弱めの中火にかける。煮立ったら弱火にして8分ほど煮る。ごはんはほぐす程度に軽くかき混ぜる。

2、みつ葉、たらこ、みょうがは食べやすい大きさに切る。塩昆布はしょうゆをまぶしておく。

3、粗熱を取り、器におかゆを盛る。2をのせ、塩昆布に白ゴマを散らす。

おかゆは混ぜすぎたり、ぐつぐつ煮立てると糊のようになってしまいます。混ぜるのは軽く3~4回、沸騰後はやさしく煮立てるのがポイントです。夏場は冷ましたり、みつ葉やみょうがのほか、大葉やしょうがなどの薬味をきかせると、より美味しくいただけます。

(崎野晴子)

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