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30%の余白がカギ⁉︎ 盛りつけのコツをおさえるだけで、いつものごはんをセンスアップできる

  • 2016.7.15
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近ごろは、すてきな食卓の写真をSNSなどにアップする人が増えています。そんな写真を見ながら、「忙しいなか食事の準備をしているのに、いちいち見た目なんて気にしていられない…」と、ため息をついている人もいるのでは?

© BRAD - Fotolia.com

しかし、おうちごはんをセンスアップするのは意外と簡単。時間と手間をかけなくても、盛りつけを少し工夫するだけで、いつもの食卓がグッとオシャレになります。

今回はそんな、食卓を魅力的にしてくれる、簡単な盛りつけのコツを紹介します。

■盛りつけのポイントは「高さ」

上手な盛りつけをマスターするために、まず意識したいのは「高さ」です。皿に平たくのせてしまうのではなく、高さが出るように工夫してみましょう。

お店でパスタを注文すると、皿の中央にこんもりと高く盛りつけられていることが多く、それだけで料理がとてもオシャレに感じられますよね。パスタ以外にも、小鉢にお惣菜を盛る、肉料理とサラダを同じ皿に盛りつけるときなど、まずは「高さ」を意識することからはじめてみましょう。

焼き野菜などの付けあわせを添える場合は、ただ並べるのではなく、ひとつを寝かせて、その上に立てかけるようにしてもうひとつを盛りつけると、簡単に「高さ」を出すことができます。

■余白を残してセンスアップ!

「高さ」と同時におさえておきたいポイントが「余白」です。器の余白が、少なくとも30%くらい残るように盛りつけると、料理がグッと洗練された印象になります。

量の多い料理には少し大きめの器を使うなど、「余白」を意識して器を選ぶこともコツのひとつです。

「高さ」と「余白」を意識してはみたけど、なんだかもの足りない…というときは、仕上げにひと工夫してみましょう。ゴマやパセリ、あらびき黒コショウ、刻みのり、砕いたナッツなど、料理に合ったトッピングを少しプラスするだけで、料理の印象がグッと締まります。

ゴマはそのままよりも、すりゴマにした方が栄養の吸収が良くなるそうですが、わざわざトッピングのためにするのは面倒。私は、指先でつまんで、すり潰しながらトッピングしています。

また、パセリも使うたびに刻むのは大変です。そこで、安いときに多めに買って、葉の部分をちぎって洗い、しっかり水気を切ったら保存袋に入れて冷凍庫へ。凍ってから袋ごともむと、簡単に刻みパセリができます。

■器選びのコツ

器を選ぶときは、料理の色との相性を意識しましょう。たとえば、豆腐料理を盛りつけるときに器が真っ白では、せっかくの豆腐の白が器と同化してしまいます。豆腐の色を引きたたせたいなら、思いきって器は黒に。トマトソースの場合、器は白…というように、料理を目立たせる色の器を選ぶと、食卓が華やかな印象に変わります。

ただし、料理と器の色が近いとダメ! というわけではありません。茶色い煮物を黒い器に盛るとインパクトはなくなりますが、かわりにシックで大人っぽい雰囲気を演出できます。「和の雰囲気を出したい」「華やかな食卓にしたい」など、まずは食卓全体のコンセプトを決めて、それに合わせて器を選ぶことが大切です。

また、料理自体に色味が欠けていると感じたら、器でそれを補うのもひとつの方法。食材だけでは足りない色があれば、その色が入った器を使うことで、食卓に彩りをプラスできます。

器選び、盛りつけのコツ、トッピングなど、ほんの少し工夫してみるだけで、食卓の見た目はグッと良くなります。今日の夕飯の支度から、「盛りつけ」にちょっとだけこだわってみることをおすすめします。

(森川ほしの)

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