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中年太りも解消する!? グルテンフリーダイエットを成功させるコツ4つ

  • 2016.7.14
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【ママからのご相談】

こんにちは。3児の母で、比較的体を動かす仕事のパート勤務をしています。たぶん月極さんとは同年代だと思います。

若いころは細いのが取り柄だったのに、40代も後半にさしかかるとお腹周りや下半身に謎のお肉が……。 日ごろ食べ過ぎたり大酒を飲んだりするほうではありません。

食事の内容が悪いのかな? と思い、はやりのグルテンフリーダイエットの実行を思いつきましたが、周りにはすでに挫折したママ友多数。

ミランダ・カーが実行とかで話題になりましたが、やはりセレブの方とかお金にも時間にも余裕のある方でないと特殊なダイエットは続かない気がします。

挫折者が多いところを見ると、グルテンフリーダイエットって難しいものなのでしょうか?

または、ちょっとレベルが高すぎて普通の人には無理とか、そういうことなのでしょうか?

●A. グルテンフリーは体質改善効果抜群! 大原則を守れば成功率はアップします。

こんにちは! ご相談者様とは同年代の月極姫です。

たしかに、この年齢になるとそれまで細かった人でも、あり得ないところにいつの間にか贅肉がついてしまうもの。

普段から食べ過ぎないように気を付けていたのになぜ? と首を傾げる人も多いものです。

・痩せにくい年齢

・太りやすい体質

この強固な“中年太りの2大条件”を覆すには、食生活を根本的に見直すこと が近道と思われます。

さて、ご相談者様が着目された話題のグルテンフリーダイエット。小麦に含まれるグルテンという物質を、食生活から除去するというものです。

グルテンは砂糖に次いで血糖値を上げやすい性質があります。

血糖値が上がると血液中の糖を体の各器官に運ぶため、膵臓から多量のインスリンが分泌されるのですが、このインスリンには余分な糖を脂肪に変える働き があります。

グルテン摂取→血糖値の上昇→インスリンの過剰分泌→脂肪に変換……と覚えておいてください。

逆に考えれば、グルテンフリーの食事を続けることで血糖値が正常化し、太りにくい体質になることが期待できます。

「飲まず食わずで3kg痩せた!」などという過激なダイエットと違い、理想的な体質を手に入れる優れたダイエット方法なのです。

グルテンフリーダイエットで十分な効果を上げるためにはいくつかのコツがあります。

●グルテンフリーダイエットのコツ4つ

●(1)炭水化物ダイエットではない! 避けるべきは“小麦”のみ

炭水化物を極端に除去した食事を続けると、免疫力が低下して危険な状態に陥ったり、筋肉が痩せて病的に貧弱な体になってしまったりすることがあります。

糖尿病の世界的権威である関西電力病院院長の清野裕氏は、『糖エネルギーが不足すると、それを補うために体は自分の筋肉を分解し、アミノ酸に変えていきます。結果、筋肉量がどんどん減っていってしまうのです』と述べています。

筋肉の量が落ちるとボディラインが崩れてしまうだけでなく、体力が落ち生活に支障が出てしまいますよね。

炭水化物抜きとグルテンフリーはなんとなく響きが似ていますが、グルテンフリーと炭水化物除去を一緒に考えないように注意してください。

グルテンフリーダイエットでは、食べ過ぎなければお米はOK です。栄養バランスを考えると、白米だけでなく玄米を取ることが望ましいです。

お酒の好きな方なら、小麦を使用しているビールはNGですが、お米が原料の日本酒はOKというわけです。

小麦除去を徹底するならば、食材だけでなく調味料の原材料 にもこだわりましょう。

醸造酢や醤油、カレールー、シチュールーなどは、原材料に小麦が使用されていることが多いのです。

健康志向のお店やネットショップなどで、グルテンフリーの調味料が数多く販売されているのでぜひチェックしてみてください。

●(2)野菜、果物、タンパク質をたっぷり摂取する

キレイに痩せるために、また、美肌を手に入れるためには良質のタンパク質、ビタミン、ミネラル が欠かせません。

今までパン好きで通してきた人にはちょっぴりつらいかもしれないグルテンフリーダイエットですが、その代わりに今までよりも肉、魚、豆類、野菜、果物などをたっぷり取りましょう。

いらないものは除去し、美容に良いものを楽しんで取るのがダイエット成功のコツです。

●(3)量は無理に減らさず、3食きっちり&おやつもOK

グルテンフリーダイエットの最大の美点は、“無理に量を減らさなくてもよい”点です。

グルテンには食欲を増進してしまう作用 があるため、パン中心の食事はどうしても食べる量が多くなりがち。

グルテンフリーな食事には食べ過ぎ抑制効果があるので、ごく普通の量をよく噛んで食べるようにすることで、自然に食べ過ぎは抑えられます。

また、もち米やくず粉を使った和菓子、そば粉や米粉のパンケーキなど、作るのも楽しいですが最近は市販もされています。

おやつを抜いてストレスをためるくらいなら、グルテンフリーのおやつをいろいろ試して楽しむのが長続きのコツです。

●(4)「~だけで痩せる」は甘い考え。運動と同時進行が原則

現在進行形で体重が増え続けている方の場合、グルテンフリーダイエットを始めると比較的早めに効果を感じられるかもしれません。

逆にそれほど太っていない方の場合は、「なかなか減らない!」という焦りが生じ早々に挫折してしまう傾向があります。

グルテンフリーダイエットは脂肪をつきにくくしますが、現在ついてしまっている脂肪に対しては無力 です。

何事もそうですが、「○○さえやればうまくいく」という魔法のような方法というのは現実的ではありません。

グルテンフリーダイエットを行いながら、運動の継続で筋肉を鍛え、ついてしまった脂肪を燃焼させていくのが王道と心得ましょう。

●OKとNGをしっかり把握。アイディアメニューで楽しく乗り切って

それでは、いよいよグルテンフリーダイエットを始めるにあたって、OK食材とNG食材をしっかり把握しておきましょう。

※以下はごく一般的な分類です。実際に購入される際は、原材料の表示などをよく確認されることをお勧めいたします。

【NG食材:小麦が入っているもの】

・パン

・パスタ

・ラーメン

・焼きそば

・うどん

・餃子、シューマイ、肉まんなどの皮類

・揚げ物の衣

・ピザ

・ナン

・ケーキ、クッキーなどの洋菓子

・ビール、発泡酒

【OK食材:小麦が入っていないもの】

・米、玄米

・餅

・春雨

・片栗粉、コーンスターチ

・そば粉、くず粉

・そば(※ただし十割に限る)

・肉

・魚

・野菜

・果物

・豆腐

・いも、まめ類

・こんにゃく

・納豆

・チーズ、バター

・ヨーグルト

・和菓子

・チョコレート

・ナッツ

・ゼリー

こうしてみると、和食というのは本当に優れた食文化であることを痛感させられますよね。

しかし和食中心の食生活は、今まで洋食好き・パン好きで通してきた人にとってはなかなかストイックなものです。

ガマンし過ぎてつらくなる のがダイエット最大の難関。

そうならないように、玄米粉や米粉のパンやケーキ、和菓子で息抜きをして、健康かつ太らない体をつくっていきましょう。

【参考文献】

・『ジョコビッチの生まれ変わる食事』ノバク・ジョコビッチ(著)

●ライター/月極姫(フリーライター)

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