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子どものフケが気になる。原因と対策について小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

  • 2026.6.9

子どものフケが気になるけど、もしかして洗い方が足りてない?改善するにはどんな方法がある?他の病気の可能性は?そんな悩みについて、今回はたけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

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子どもの髪をとかした時、肩にパラパラと白いものが落ちたり、黒っぽい服にフケがついていたりすると、「ちゃんと洗えていないのかな?」「皮膚の病気?」と心配になりますよね。

実は、子どもの頭のフケは珍しいことではありません。特に乾燥しやすい季節や、汗をかきやすい時期、シャンプーの方法などによって、一時的に増えることがあります。一方で、なかには皮膚炎などの病気が隠れている場合もあり、「様子を見てよいフケ」と「受診した方がよいフケ」を見分けることが大切です。
今回は、子どものフケの原因や家庭でできるケア、受診の目安についてわかりやすく解説します。

フケとはそもそも何?

フケは、頭皮の表面の皮膚がはがれ落ちたものです。皮膚はもともと一定の周期で生まれ変わっており(ターンオーバー)、古くなった皮膚が自然にはがれ落ちること自体は正常な反応です。ただし、何らかの刺激で頭皮の状態が乱れると、皮膚が急いで生まれ変わるようになり、目立つフケが増えてしまいます。

子どものフケはなぜ出るの?原因を知ろう

フケには大きく分けて「乾性フケ」と「脂性フケ」の2種類があります。乾性フケはカサカサして細かく、肩にパラパラと落ちやすいのが特徴です。脂性フケはベタベタしてやや大きめで、頭皮や髪の毛にへばりつくような質感があります。それぞれ原因が異なるため、どちらのタイプかを見極めることがケアの第一歩になります。

乾燥によくあるフケ

最もよくある原因のひとつが、頭皮の乾燥です。特に冬場は空気が乾燥しやすく、頭皮もカサカサになりやすくなります。また、熱いお湯で洗う習慣、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用、ゴシゴシと力強く洗うことなども、頭皮のうるおいを奪い、乾性フケを増やす原因になります。

汗や皮脂による刺激

子どもは大人より汗をかきやすく、頭皮の汗腺の密度も高いため、頭が蒸れやすい特徴があります。汗をかいたまま長時間過ごしたり、シャンプーの洗い残しがあると、頭皮が刺激を受けてフケが増えることがあります。夏場やスポーツ後に悪化する場合は、このタイプが考えられます。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
乳児から思春期前後の子どもでみられることがある皮膚の炎症です。黄色っぽいベタベタしたフケや、頭皮の赤みを伴うことが特徴です。乳児では「乳児脂漏性湿疹」として知られており、頭皮にかさぶたのようなものが付着することがあります。
思春期に差しかかる年齢になると、ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になります。頭皮に皮脂がたまると、皮膚に常在する「マラセチア菌」というカビの一種が増殖しやすくなります。このマラセチア菌は皮脂を栄養として増え、頭皮に炎症を引き起こすことが知られています。また、ビタミンB群の不足や食生活の乱れ、睡眠不足なども皮脂の過剰分泌に影響する可能性があるとされています。
アトピー性皮膚炎などの湿疹
もともと肌が弱い子では、頭皮にも湿疹が出ることがあります。頭をかゆがる、頭皮に赤みがある、耳の後ろや首も荒れているといった場合には、湿疹が関係している可能性があります。
まれに真菌(カビ)感染
頻度は高くありませんが、「頭部白癬(とうぶはくせん)」というカビの感染症でフケのように見えることがあります。一部分だけ髪が抜ける、円形に広がる、強いかゆみがあるといった場合には注意が必要です。

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おうちでできるフケ対策

まずは日常生活の中で、頭皮への刺激を減らすことが大切です。
シャンプーはやさしく、正しい方法で行いましょう。
「しっかり洗わないと」と思って強くこすると、逆に悪化することがあります。シャンプーをつける前に、まずぬるま湯(熱すぎない温度)で頭皮と髪をしっかり洗い流す「予洗い」が大切です。この予洗いだけで、頭皮や髪の汚れの大半を落とすことができます。その後、シャンプーを手のひらでよく泡立ててから髪に乗せ、爪を立てずに指の腹で頭皮をやさしくマッサージするように洗います。ゴシゴシ洗いは頭皮を傷つけるため避けましょう。
すすぎ残しにも注意が必要です。
シャンプーの成分が頭皮に残っていると、それが刺激となってフケやかゆみの原因になります。耳の後ろや生え際、えりあしなどは特にすすぎ残しが多い部分ですので、根元からしっかりと洗い流すようにしましょう。
お風呂上がりはすぐにドライヤーで乾かすことも大切です。
髪を濡れたまま放置する「自然乾燥」は、頭皮が蒸れてマラセチア菌などの雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。タオルでやさしく水分を拭き取ったあと、ドライヤー(できれば低温・弱風)で頭皮を中心にしっかりと乾かしましょう。
シャンプー選びも見直してみましょう。
洗浄力が強すぎる製品では、頭皮が乾燥しやすくなることがあります。低刺激タイプや敏感肌向けのものを試してみると改善することもあります。ただし、「これが絶対おすすめ」という製品はなく、お子さんの肌との相性も大切です。
生活環境の整備も効果的です。
冬場は加湿器を使って室内の湿度を50%前後に保つことや、ドライヤーを頭皮に近づけすぎないことも大切です。また、寝汗をかきやすい子では枕カバーをこまめに洗うことも頭皮環境の改善につながります。帽子やヘルメットを長時間かぶり続けると頭皮が蒸れやすくなるため、こまめに外す習慣もつけましょう。
食事や生活リズムの見直しも助けになります。
脂質の多い食事を控え、ビタミンB群(豚肉・魚・大豆製品・緑黄色野菜など)を含む食材を積極的に取り入れることも、皮脂の分泌を整えるうえで役立ちます。睡眠不足やストレスも皮脂の過剰分泌に関係するとされているため、規則正しい生活リズムを保つことも意識してみてください。

こんな時は受診を

毎日のケアを見直してもフケが減らない場合や、以下のような症状が見られる場合は、皮膚科や小児科を受診することをおすすめします。

フケが長期間続く、強いかゆみがあって頭をかきむしってしまう、頭皮が赤く腫れたりジュクジュクしたりしている、黄色っぽくベタつくフケが出ている、一部分だけ髪が抜けている、市販のケアでは改善しない、あるいは本人がフケを気にして学校生活や友人関係に支障が出ているといった場合は、早めに専門家に診てもらうことが大切です。

自己判断で対処し続けるよりも、専門家に診てもらうことで原因が特定され、適切な治療が受けられます。医療機関では、症状に合わせて、炎症を抑えるステロイドの塗り薬や、原因となる菌の増殖を抑える「抗真菌薬」が入ったローション・医療用シャンプーなどが処方されます。

「不潔だからフケが出る」は誤解です

保護者の方の中には、「ちゃんと洗えていないのかな」と自分を責めてしまう方もいます。でも、子どものフケは体質や乾燥、肌の状態などが関係していることも多く、「不潔だから」という単純な話ではありません。実際には、『洗いすぎ』が原因になっているケースも少なくありません。

まずは頭皮をやさしく保つことを意識し、それでも改善しない場合は医療機関で相談する、という流れで大丈夫です。「よくあることかな?」と思っても、保護者が気になっている時点で相談する価値は十分あります。無理に自己判断せず、困った時は小児科や皮膚科を頼ってくださいね。

まとめ

子どもの頭のフケは、乾燥や汗、頭皮への刺激など、日常生活の中のささいなことでも増えることがあります。多くは家庭でのケアで改善しますが、湿疹や感染症などが隠れている場合もあります。フケが長引く、赤みがある、強くかゆがる、髪が抜けるといった場合は受診も検討しましょう。

子どものフケは決して「不潔にしているから」起こるわけではありません。正しいケアの知識を持ち、必要なときは専門家の力を借りながら、お子さんの頭皮の健康を一緒に守っていきましょう。

※本記事の作成にあたり、文章表現の確認や校閲の一部に生成AIを使用しております。

執筆者

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竹内雄毅
竹内雄毅

医学博士・小児外科専門医。京都府精華町「たけうちファミリークリニック」院長。京都府立医科大学小児外科客員講師。

小児科・小児外科の診療に加えて、地域の子どもを安心して預けられる病児保育を運営し、さらに絵本の読み聞かせや離乳食教室、ベビーマッサージなどの子育てイベントも展開している。クリニックを「行きたくない場所」ではなく「行きたくなる場所」に変えることを目指し、医療を軸としたコミュニティデザインに力を注いでいる。現在は、隣接地に人が自然に集まり安心して交流できる広場の構想を進めており、家族と地域が互いに支え合える環境を形にしていこうとしている。

京都府精華町「たけうちファミリークリニック」 ホームページ

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