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犬や猫にもつらい季節が! 夏のペットの熱中症対策

  • 2016.7.12
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夏のお出かけは熱中症が心配ですよね。室内にいても、節電のためクーラーを使わないと熱中症の症状が見られることがあります。

© 55hatako - Fotolia.com

これは動物たちも同様で、散歩や日中のお留守番のときにぐったりしてしまうことも…。こうした危険からペットを守るためのポイントを紹介します。

■熱中症になりやすい犬種とは?

犬は呼吸することによって体温調節をしています。中でも短頭種は呼吸が浅く、熱い空気を体内に取り込みやすい体のつくりをしているため、とくに熱中症に気をつけたほうがいいそうです。

短頭種とは、フレンチ・ブルドッグやパグ、シーズーなどのマズル(鼻口部)の短い犬種のこと。猫の場合は、ヒマラヤンやエキゾチック・ショートヘアーなどが該当します。

室温を25度前後にキープし、留守番させるときもエアコンをつけておくこと。とくに高齢や病気の動物は気温の寒暖差や高湿度にも弱いので、熱中症のリスクが高くなります。除湿機能などを上手に活用して、過ごしやすい環境を作ってあげましょう。

■熱中症対策グッズの注意点

現在では、ペット用の熱中症対策グッズが増えています。これを活用することも一つの手です。散歩でほてった体を冷やすには、タオルに包んだ保冷剤が活躍します。

保冷剤の入ったマットなどを使って体を冷やしてあげる方法もありますが、やんちゃな犬猫はかじったりひっかいたりしてボロボロにしてしまうことも。中身を誤飲してしまうことがあるので、丈夫な素材を使っているかチェックするのはもちろん、はじめて使用する際は様子をうかがうようにしましょう。

室内に水飲み場を多く設置することも、脱水防止につながります。ふだんからあまり水を飲まない犬猫もいるので、水の減り具合をチェックして。最初は犬猫用のミルクを水にまぜたりして、意識的に飲ませる工夫をしてあげるのもいいですね。

■散歩は無理して行かないこと

犬の場合は、朝と夕方に散歩に行くことが多いのではないでしょうか。しかし、真夏は早朝でも気温が高いので、犬の様子を注意深く観察しながら散歩に行く必要があります。

飲み水や保冷剤はマストアイテム。できるだけ日陰を選び、休憩をはさみながら散歩しましょう。水を入れたスプレーボトルがあると、体や道路を冷やしたりできて便利です。

猛暑のときには、朝なら4~5時くらいまでには散歩へ行くのが理想的。とはいっても、生活のリズムが崩れてしまうし、夜はなかなかアスファルトの温度が下がらず、深夜まで出かけられないこともあります。

そんなときは無理に散歩へ行かず、室内で運動できる工夫を。オモチャをつかったひっぱり遊びや、かくれんぼ、おやつ探しゲームなどで遊ばせると、ストレス解消にもつながります。雨で散歩に行けないときにも効果的です。

このように注意していても、熱中症になってしまうことがあります。呼吸が苦しそう、元気がなくヨダレが大量に出るといった症状が見られたら、すぐに体を冷やしてあげて。

さらに重症になると、嘔吐やけいれんなどが見られることがあります。その場合はすぐに動物病院へ!

たかが熱中症と思いがちですが、命にかかわる危険もあります。夏はいつも以上にペットの様子をしっかりチェックし、重症化しないように気をつけてあげたいですね。

(丸部りぃ)

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