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イケメンふたりに愛される『ブルックリン』のヒロインが魅力的なその理由とは

  • 2016.7.12
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アイルランドからNYへ、たった一人で働きに出てきた女の子の青春と成長を描く『ブルックリン』。ものすごーく保守的で働き口も少ない田舎町で、なんとなく行き場のない青春を送っていたヒロイン、エイリーシュが、初めて飛び出した広い世界でのさまざまな経験が描かれた、いわば上京物語なのですが、“なまり”が気になって無口になったり、働き口の高級デパートの華やかさに気おされて全然接客できなかったり、きれいでおしゃれな先輩たちにちょっと意地悪なからかいをされたり――特に前半は、地方からして大都市にやってきた、なんて人にはぐっとくる部分がたくさんあるんじゃないかなーと思います。

さてそんな彼女がNYになじんでゆくきっかけは、まあ当然ながら、恋なんですね。相手は、同郷人のパーティーに紛れ込んだトニーというイタリア系移民の青年なのですが、この子が本当に可愛くて優しくてマメ。それでいてジェントルマンで、エイリーシュが「忙しいから毎日会えない」とかいうと「じゃあ仕事のあと一緒に帰るだけでも」と、毎日のように職場に迎えに来る。まあ「仕事で遅くなってごめん」って時も1回くらいありましたが、概して「お前どんだけ暇なんだ!」というようなマメさ加減です。

ところがある事情から一度故郷に帰ったエイリーシュは、故郷のイケメンとの二股交際を始めてしまうんですね。何調子こいてんだよエイリーシュ!と思うんですが、相手がこれがまた優しく育ちのいいおぼっちゃまで、背なんかすらっと高く(トニーはずいぶん小柄)、なかなかに捨てがたい相手です。

どうするのエイリーシュ、どっちにするのエイリーシュ、とハラハラしながら見るのですが、20代女子が見るべきところは、この恋に決着をつけたエイリーシュがもう一回りも二回りも美しく自信をつけてゆくところ。

これ比喩的な話でも何でもなく、人間は何かを「選ぶこと」で成長するものです。というのも、選ぶには「本当に自分が求めているのは何か」を自問し、自分を見つめなおさなければいけないから。さらに自分で選んだ以上、その結果起こることを甘んじて引き受ける、覚悟を決めることになるからです。まさにこれこそ成長。女子たち、恋につけ、仕事につけ、人生につけ、迷っているばかりではいけませんよ。

ライター:渥美 志保

『ブルックリン』公開中!

オフィシャルサイト:http://www.foxmovies-jp.com/brooklyn-movie/

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