古き良き昭和の薫り漂う喫茶店&甘味処、探訪記その1。（Airi Nakano）

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服も映画もレトロなものが大好きな私ですが、それはカフェにおいても然り。モダンで小洒落たカフェよりも、昭和の薫りが漂うザ・”喫茶店”に惹かれます。今回はお気に入り喫茶店&甘味処リストの中から、まずは４軒をピックアップしてみました。

銀座トリコロール 本店

まず最初にご紹介したいのは、1936年（昭和11年）創業という長い長い歴史を持つ「銀座トリコロール 本店」。趣のある木製の回転扉を押したその先、レンガ造りの建物の中に広がるのは、アンティークの調度品が並ぶクラシカルで気品のある空間。まるでタイムスリップしたかのような、ゆるやかで落ち着いた時の流れを味わえるだけでも、足を運ぶ価値ありです。

もちろん、注文が入ってからネルを使用したハンドドリップで丁寧に淹れてくれるコーヒーも絶品です。私が前回注文したのは、濃いめのコーヒーにオレンジ系のリキュール、コアントローを加えて楽しむ、カフェ・コアントロー。コーヒーの苦みとオレンジが絶妙に絡み合ったその薫りに、すっかり虜になりました。まだ名物のエクレアを試せていないので、また近々行かなくてはと思っています。

（余談ですが、1階に置いてあるアンティークなピアノがあまりにも素敵ですので、もし行かれた際には是非注目してみてください。）

トリコロール本店

東京都中央区銀座5-9-17

営業時間：月〜金 8:00〜20:30 ( L.O 20:00 ) / 土日祝 8:00〜21:30 ( L.O 21:00 )

TEL：03-3571-1811

さぼうる

2軒目は、映画やテレビのロケ地としてもしばしば登場する神保町の「さぼうる」。1955年（昭和30年）の創業して以来、多くの人々に愛され続けている名店です。

ジブリの世界に登場しそうな山小屋風の佇まいが何とも言えない雰囲気を醸し出すこちらのお店。店内の壁には、これまでに訪れた多くの人々のメッセージが所狭しと書き連ねてあり、歴史と愛情を感じさせます。

この日はお目当てのカラフルなクリームソーダ（全部で4色あります）を注文。見た目も愛らしく涼しげな、これからの季節にぴったりの一杯です。近くの古本屋を巡りつつ、喫茶店でほっと一息、そんなささやかで贅沢な時間を楽しめる空間です。

さぼうる

営業時間 : 9:00～23:00（L.O. 22:30）

定休日 : 日曜日・祝日

TEL : 03-3291-8404

十一房珈琲店

続いては1978年（昭和53年）から銀座一丁目で営業する喫茶店、「十一房珈琲店」。レトロですっきりと落ち着いた空間の中、ジャズを聴きながらこだわりのコーヒーが楽しめる一軒です。自家焙煎した豆を注文が入ってから挽き、一杯一杯時間をかけながらゆっくりとネルドリップしてくれるという手のかかった一杯は、名店でしか味わえない芳醇な薫りが楽しめます。

メニューには沢山のコーヒーの種類が書き連ねてあるのですが、それに反してケーキはガトーショコラのみ。気になるお味はというと、甘過ぎずしっとりとした舌触りで、コーヒーととてもよく合います。甘党の方にも、そうでない方にもおすすめした逸品です。こちらのお店は間口が狭く少し奥まっているため、ついつい見逃しがちなのでご注意を。

十一房珈琲店

東京都中央区銀座2-2-19

営業時間：月〜金 10:30～22:30 / 土日祝 12:00～21:30

TEL：03-3564-3176

紀の善

最後におすすめするのは私の大好きな街、神楽坂にある甘味処「紀の善」。1948年（昭和23年）から続く名店です。飯田橋駅から出てすぐの所に位置するこのお店は、いつ訪れても多くの人々で賑わいます。

席につくとまず、温かい緑茶とお煎餅で迎えてくれるという、嬉しい気遣いもこのお店の好きなところ。名物は抹茶ババロアですが、最近の私のお気に入りはこちらの田舎しるこ。こんがりと焼いたお餅の風味と甘過ぎない餡の味はついつい癖になる美味しさです。

この時期は同じく名物のかき氷も楽しめるので、そろそろ行かねばと思っています。

紀の善

東京都中央区銀座5-9-17

営業時間：火〜土 11:00〜20:00 ( L.O 19:30 ) / 土日祝 11:30〜18:00 ( L.O 17:00 )

定休日 : 月曜日（祝日の月曜日は営業、翌火曜日がお休み）

TEL：03-3269-2920

参照元：VOGUE JAPAN