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神楽坂のお香専門店「ジュットク」で、天然のオリジナルお香づくりを体験

  • 2016.7.3
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ゆったりと時が流れるいにしえの花街・神楽坂にある、お香専門店「ジュットク」。ここでは天然原料の香木をもとにした、お香づくりを体験できます。和の心安らぐ空間でじっくりとお香をつくる時間は、贅沢そのものです。

交差点すぐ、情趣豊かな和の空間

地下鉄神楽坂駅から歩いて10分ほど。弁天町の交差点を渡ったところに「ジュットク」があります。入口の左脇にある、小さなししおどしが目印です。

入口ののれんをくぐればたちまち、やわらかな香りに包まれます。ここは「美しいカオリを、美しいくらしに」をコンセプトとする、お香ブランド「ジュットク」の直営店です。

東南アジア各国で育つ、希少な香木から生まれたお香

もともと仏教に由来し、魔よけに用いられていたお香。時代の流れとともに、香りそのものを楽しむものとして、お香は人々の暮らしに取り入れられるようになりました。

原料の香木は生育地が限られる上に高価なため、平安時代ではお香は上流階級の人々だけの贅沢でした。特別な宴の席はもちろん、ときに媚薬として、貴族の間でひそやかに楽しまれたそう。

そんなお香を専門に扱う「ジュットク」は、小さな店内に香りにまつわる品々を数多くそろえています。お香やスティック香、お香立てなどが並ぶ、入口すぐの販売スペースから奥へ進むと、畳敷きの小上がりがあります。

この和の情趣豊かな空間では、普段はめったに体験できないお香づくりにチャレンジできますよ。

まずは9種ある香木の説明から

お重のフタを開けると、お香の原料や道具がぎっしり。最初に全9種の天然原料・香木について、スタッフから説明を受けます。それぞれの香木の香りをたしかめると、バニラのように甘くふくよかなものから、薬品に似た渋いものまで、多種多様です。

各香木の香りにはそれぞれに異なる効能があり、白檀(びゃくだん)なら鎮静効果、桂皮(けいひ)なら疲労回復効果などが期待できるそう。一つひとつの香木の特徴を聞きながら、いまの自分がどんな香りに反応するかを、自分自身に問いかける。普段持つことができない、特別なひと時です。

各香木の説明を聞き終えたところで、調香にかかります。複数種の原料を選び、水などを混ぜて練りあげ、好みの型で抜きましょう。それから1~2時間ほど待ち、完全に乾燥したらお香の完成です。

1・2種の香りも、複数種ブレンドした香りもすてき

今回は香木のなかでもポピュラーな「白檀」「桂皮」1対1に、神経疲労を和らげる「甘松(かんしょう)」、健胃効果を期待できる「大茴香(だいういきょう)」を少々加えてみました。

できあがったお香は、深い甘さの中にかすかにスパイシーさを感じる香り。調香しながら、自分自身にじっくりと向き合う時間を持てることも、お香づくり体験の大きな魅力です。

世界でたった一つの香りを、日々の暮らしに

つくったお香は木箱に包んでくれるので、大切な人へのギフトにも最適。お香専門店「ジュットク」で、あなただけの香りを見つけてくださいね。

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