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ローマ皇帝シーザーが造った庭園があるという、イタリア通をうならせたカプリ島のホテル。(Saori Masuda)

  • 2016.7.2
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世界には素晴らしいホテルはたくさんある。でも、その中で、自分にとって良いホテルのポイントは人によって少しずつ違う。今回は、イタリアの高級ホテルの半分は制覇しているのではないかというほどのイタリア通も大絶賛した、カプリ島のホテル・シーザー・アウグストゥスをその理由と一緒にご紹介します。

古代ローマ帝国の初代皇帝シーザーが見下ろす先の景色に息を呑む。

カプリ島にはカプリ地区(ブランドブティックがある中心地)とアナカプリ地区(昔ながらの風景が残る観光客が少ない場所)があるのですが、泊まるなら断然アナカプリをお薦めしたい。今回、ご紹介するのは、そのアナカプリ地区にあるホテル・シーザー・アウグストゥス。エントランスの庭を入って、レセプションを通り抜けると、縦に長く広いテラスがあり、その先端にはホテルの名前にもなっている古代ローマ帝国の初代皇帝シーザー(石像)が、カプリの港を見下ろしている姿が目に入ってくる。ホテルに到着したゲストがそこからの絶景に息を呑むことに間違いない。

ホテルを超一流に導いた秘訣とは。

到着してすぐに通されるこのテラスからの絶景は、イタリア通も大絶賛するほど。ホテルのオーナーで支配人のシニョーリ氏曰く、「わたしは、世界中を船で旅してきた。そこで学んだのは、それぞれの土地には、そこにしかない魅力があるということ。わたしが、このホテルのオーナーになって以来、ゲストにはカプリを思う存分楽しんでもらえるよう、細部にいたるまで愛情を注いできたんだ。わたしがこのホテルを改装するときには、毎回チェーザレ(ローマ皇帝シーザーのイタリア名)に、この改装が正しいかどうかを相談するんだ。もちろん空想の世界で、だけどね。それがこのホテルを超一流ホテルと呼ばれるまでに導けた本当の秘密だよ」と語る彼。なるほど、どんなところにもカプリを感じ、ここはどこ?と思ってしまうような違和感はどこにもないと、到着後まもなく納得することになる。

ラウンジは、有益な情報交換ができる社交の場。

広いラウンジでは、毎晩おしゃべり好きの人たちが情報交換をしている。宿泊ゲストリストに名を連ねるクラーク・ゲーブルやウィンストン・チャーチルは、いったいここでどんな話をしたのだろうと、遠い昔を思い浮かべながら、悠久の時の流れを感じるのも、このラウンジの楽しみ方の1つ。

素材の味が活かされた料理の数々。

ランチは、イスキア島が遠くに見えるテラスレストランで。メニューは、南イタリアの真っ赤なトマトのスパゲッティや新鮮な魚介料理など、どれも素材の味が活かされたシンプルなもの。もちろん、メニューにないものも場合によっては作ってくれる。是非トライしてみて。

ここは自分の別荘かと思うほど、プライベート感のあるスイートルーム。

天井が高く、部屋の入り口がテラスになっているスイートルームは、別棟にある。数日滞在すると、まるでその一角が自分の別荘になったような気分になるくらいプライバシーに気を使った造り。さらにうれしいのは、バスルームのアメニティグッズ。カプリ島名産のレモンが原料になっているもので揃えられ、バスルームには新鮮なレモンの香りが漂う。

皇帝シーザーが造った庭園!?

ホテルのオーナーのシニョーリ氏が特に気を使ったと話す、段々になったホテル内の庭園。この段を造ることが景観を崩してしまわないか、何度もチェーザレ(ローマ皇帝シーザーのイタリア名)に相談した(もちろん空想の世界で)というオーナー自慢の庭。

絶景を眺めながらプールで泳ぐ心地よさ。

アナカプリ地区は、カプリ地区と違って丘の上にあるので、暑い真夏でも比較的風通しがよく、気持ちよく過ごすことができる。それでも、プールから見渡せる海の絶景を楽しみながら泳ぐ心地よさは格別!

カプリらしさいっぱいの朝食。

ビュッフェスタイルの朝食にも、カプリらしさ(対岸のナポリらしさも)が感じられる。新鮮な野菜やフルーツはもちろん、ナポリ産のモッツァレッラ(本場のカプレーゼサラダは食べ放題!)や分厚い生地のナポリピザ、それにカプリ島やナポリの伝統的なケーキなど、この地方の美味しいものが勢ぞろいする。

必ずまた戻ってきたいと思わせる理由。

朝日や夕日など、都会にいるとその贅沢さを一層感じる、自然の美しさを肌で感じながらのアペリティフほど美味しいものはない。オーナーが提唱する“カプリらしさ”に、景色もあるということを旅から帰って実感する。いろんな意味で、イタリア通でなくても、いつかまた必ず戻ってきたいと思わせるたくさん理由があるこのホテル、是非行ってみて!

参照元:VOGUE JAPAN

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