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小さなボタンに秘められた、無限の可能性。キュートでファッショナブルなアンティークボタンの世界。

  • 2016.6.29
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硝子、七宝、木、真鍮、シルバー、プラスチック色とりどりの小さなパーツ。これ、全部ボタンなんです。アンティークボタンの魅力にはまったご夫婦が経営する、「CO-(コー)」を取材しました。

中世のヨーロッパで、ボタンは男性用の装飾品だった!?

ここ数年、流行感度の高い人の間で話題の馬喰町エリア。その一角に、ひっそりと佇むヨーロッパのアンティークものを中心としたボタンのお店「CO-」があります。店内にはところ狭しと、さまざまなボタンがディスプレイされていて圧巻。もともと、ボタンは西欧の王侯貴族の男性が、装飾品として身に着けたことから広まったそう。そのため、ヨーロッパの昔のボタンは、凝った意匠のものや、金や銀、中にはダイヤモンドなどの高価な素材を使ったものも珍しくなかったといいます。そんなボタンの魅力にはまったのが同店を経営する小坂健次、直子ご夫妻。奥様の直子さんは、旅行先のイギリスの蚤の市で「ボタンの神様が降ってきた」と感じる出会いをしたそう。それを機に、ご主人の協力を得て、ネットでアンティークボタンの販売を開始。ついに、このお店をオープンしました。

ヨーロッパで仕入れてきたボタンはアクセサリーにも最適!

店内にあるボタンは、基本的に、直子さんがイギリスを中心とするヨーロッパで仕入れてきたもの。アンティークボタンは、1点もののことが多く、まさに一期一会の出会い。取材に伺ったときにあった一番古いボタンは18世紀の銀のボタン。これらは、現在、シャツなどについている実用的なボタンとは違い、あくまでも装飾品としての意味合いが強いそうです。そんなデザイン性の高いボタンですから、「CO-」でボタンを購入した人は、シャツやジャケットのボタンとしてだけでなく、額装したり、ペンダントやブローチ、指輪にして楽しむなどさまざまだそう。

ボタンを再利用して、こんなことも?

ただ、ボタンをどんな風に活用したとしても、それが最初は「ボタン」だったということが大事だと健次さん。ボタンという用途やサイズが制約されるものの中に、無限の可能性を見出し、硝子、銀、貝、動物の骨、木など、あらゆる素材に、あらゆるデザインを施した職人たち。そんな小宇宙のようなボタンの魅力を生かすために、脚付きボタンの脚を切らずに、ペンダントにできるパーツをオリジナルで開発したそう。「そのペンダント、珍しいね」と言われたら「実はね」と、裏返すとボタンだったことが一目でわかる。話題性の点でも抜群。

ボタンをつけかえて楽しめるオリジナルリング!

また、ペンダントと同じく、好きなボタン(脚付きに限る)を、気軽に指輪にできるパーツもオリジナルで開発。

アイデア次第、世界にひとつだけのお洒落アイテムを手に入れよう!

このほか、オリジナルのボタンも展開しています。アンティークものもオリジナルも、値段は数百円からと手ごろなものからそろっているので、既製のブラウスのボタンを付け替えるだけで、オリジナリティあふれる、世界に一枚だけのファッションアイテムを手軽に手に入れることができます。小さいけれど存在感があって、お洒落のキーアイテムになってくれそうなアンティークボタンの世界、ぜひ、体験してみませんか?

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