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ドス黒顔になる前に…!日焼け止め選びのカギとなる「SPF」「PA」の違いとは

  • 2016.6.26
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日焼け止めを買うときに一番気になる“SPF値”と“PA値”。数値と指標が高いほどより肌を守ってくれる……と認識しているけど、その違いをしっかり理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、今後の日焼け止め選びの参考にもなる、より詳しい情報をお伝えいたします。

 

■SPF値とは?

UVB波から肌をどれくらい守れるかを示した値です。

UVB波は波長が短く、エネルギーが強いので細胞のDNAを攻撃し、ダメージを与えます。UVB波を浴びると肌が炎症を起こし、皮膚の細胞を守るために、メラノサイトがメラニンを産生します。その過程でヒリヒリしたり、赤くなったり、最終的にいわゆる“日焼け”と呼ばれる状態(肌が黒く)になります。

日本国内では、現在SPF50+が最高値となります。

 

■PA値とは?

UVA波から肌をどれくらい守れるかを示した値です。

UVA波は波長が長く、肌の奥(真皮)まで届き、長期間にわたりジワジワとダメージを蓄積させていき、活性酸素を発生させます。その結果、いわゆる“光老化”と呼ばれるシミやシワなどのエイジングサインを引き起こす原因や皮膚がんの原因に。雲やガラスも突き抜けるため、曇った日や部屋の中でも浴びてしまうのがポイントです。

日本国内では、現在PA++++(フォープラス)が最高値となります。

UVA波とUVB波の割合はなんと9:1。さらに、UVA波を浴びるとUVB波のダメージを増幅させる働きがあることもわかっています。紫外線を浴びて、すぐに目に見えるダメージとして出ないからこそ、うっかりしがちなUVA波ケアが現在は重要視されています。

 

■日焼け止めの正しい選び方は?

今は化粧下地やファンデーションなどにも、日焼け止め効果が高いものが多くなっています。そのため、シチュエーション別にアイテムを選ぶのが賢明です。

・通勤や通学のみ→SPF15/PA+~

・1~2km程度のお出かけやお買い物→SPF20/PA++~

・外回り営業や1時間以上の外出→SPF30/PA++~

・普段の生活をしている分には、化粧下地やファンデーションなどが持つ日焼け止め効果で十分なことが多いといえます。

・ピクニックやアウトドア→SPF50/PA+++~

・海外旅行や絶対に焼きたくない人→SPF50+/PA++++

海に遊びにいくときや海外旅行などでは、紫外線ケア効果が高いアイテムを味方につけて。今年はクッションファンデーションの当たり年ですが、SPF値もPA値も高いものばかり! 色々重ね塗りをするのは面倒……と思うのであれば、最新アイテムを上手に活用しましょう。

 

ただし、気を付けてもらいたいのが、「下地がSPF30/PA++、ファンデーションがSPF30/PA++だから重ねて塗れば、SPF60/PA++++に……」という勘違い。重ね塗りをしても数値が合計になるわけではありません。

また、日焼け止めはある程度厚みを持たせないと、効果をきちんと発揮できません。これが塗り直しが大事と言われる所以です。

生活スタイルの中で取り入れやすく、「毎日使いたい!」と思える1本を、今年の夏もぜひ探してみてくださいね。

【筆者略歴】

※ 矢﨑 彩 ・・・ 女性誌を中心に各メディアにて美容ライターとして17年活躍中。「最新の正しい知識や情報と共にトータルビューティを叶える」理念の元、日本ダイエット健康協会公認ダイエットインストラクターとしてパーソナルケアやメディアでも発信中。

【画像】

※ Andresr / shutterstock

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