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えっ、サラダも!? 実は「腸がどんどん詰まる」NG習慣3つ

  • 2016.6.26
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夏本番を目前に控え、喉越しのいい冷たい飲み物、食べ物がおいしい季節になってきましたね。

しかし実は、この時期から腸内環境は悪くなりやすいことをご存じでしょうか? そして夏場の方が便秘にもなりやすいのです。

そこで今回は、健康管理士の筆者が、暑い時期についやりがちな腸内環境を悪化させるNG行動をご紹介します。

 

■1:涼しい部屋で冷たいものを食べる

エアコンで快適な温度に設定された室内にずっといるにもかかわらず、つい「夏だから」と冷たい麺類、冷たい飲み物を摂っていませんか?

特に日本人は、“限定”という言葉に弱いので、“夏限定”で売り出された冷たいものの売り上げは非常に伸びるものです。しかし、買い物に行った時に感じた暑さと実際にそれを食べるときの室温は別物。

腸内細菌のうち、善玉菌と呼ばれる菌類は比較的高い温度で活性化する上に、さまざまな代謝に関わる酵素も体温の上昇とともに活性化します。

こうした事実に反して、冷たいものの摂り過ぎで“内臓冷え”を起こしてしまうと、どんどん腸の働きが鈍ってしまいます。

 

■2:水分ばかり補給する

美白や紫外線によるシミ対策などでビタミンCについ目が行きがちな夏場。また、水分と塩分の補給もかなり世の中に浸透してきていますよね。

しかし、塩に含まれるナトリウムだけでなく、その他のミネラルも汗とともに失われます。なかでも気になるのがマグネシウムの不足。

マグネシウムは腸内の水分を保持し排泄を促す働きがあるので、病院で便秘の人に処方されるほど。水分を摂っても汗で排泄され腸内に留まる水分が減少する暑い時期には必要なミネラルなのです。

しかし、素人判断でマグネシウムをサプリメントで摂取すると、過剰摂取でお腹が緩くなってしまうこともあるので、日常の食事でマグネシウムを多く含む海藻類や大豆製品を摂った方がいいでしょう。

 

■3:サラダが欠かせない

暑い時期のサラダはさっぱり食べられる上にヘルシー。旬のトマトやきゅうりがおいしい季節ですよね。

しかし、夏野菜は体を冷やすカリウムが非常に多いため、食べ過ぎには注意が必要です。夏場、野菜を食べているのに便秘だという人は、カリウムの摂り過ぎで体が冷えているうえに、その利尿作用で必要以上に体内の水分が排泄されてしまっている可能性が。

こんな時は、ナトリウム(塩)とカリウムのバランスを摂るように心がけた方がいいでしょう。身体を温めるシソやショウガ、わさびとの組み合わせがオススメですよ。

 

冷たいそうめん、ざるそば、スイカは冷蔵庫もエアコンもなかった時代だったからこそ、夏に必要だったもの。その時代でさえも、そうめんにはショウガとねき、焼きナスでもショウガと醤油、ざるそばにもわさびとねぎと体を温める食材と組み合わせて摂っていたのです。

古くから日本人に馴染みのある食べ方は非常に理にかなっていたのですね。

部屋の温度も調節しながら、日々の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Timolina / shutterstock

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