1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【東京ドーム48個分!?】美浦トレーニング・センターを見学してきました!

【東京ドーム48個分!?】美浦トレーニング・センターを見学してきました!

  • 2016.6.24
  • 1154 views

【東京ドーム48個分!?】美浦トレーニング・センターを見学してきました!

文・福田奈美(anan総研 No.25) 木下美桜子(anan総研 No.129) 写真・水野昭子

【うま部ニュース】vol.13

美浦トレーニング・センターのGI調教見学ツアー

トレーニング・センターとは?

「トレーニング・センター」というのは、競走馬が普段、集団で生活や調教をしている施設のことで、日本では茨城県の「美浦トレーニング・センター」と滋賀県の「栗東トレーニング・センター」の2つがあるそうです。初めて聞いた…。そして応募して当選すれば、GIレース直前の調教の様子を見学できるそうなんです!

というわけで美浦トレセンにやってきた私たち。集合時間はなんと、朝5時半!
トレセンで働く人はで働く人は3時に起きる方も多いそうで…、下手したら、私たちの寝る時間!笑

トレセンの朝は早いのです。

まずは南調教馬場を見学しました。

解説は元競馬実況アナウンサー、白川次郎さん

長年の競馬ファンなら誰もが知っているという、伝説の実況アナウンサー、白川さん。競馬の実況さながらに、流れるように馬やコースの解説をしてくださいました。

南調教馬場には芝、ダート、ニューポリトラック、ウッドチップの4種類ものコースがあるそうです。

それぞれ特徴があって、馬によってコースを決めているんですねぇ。

6時、パラパラと馬場に登場した馬たちをかわいい〜♡と言っていたのもつかの間。

わらわらと沢山の馬が出てきました!!

「美浦には約2000頭の馬がいるんですよ」と白川さん。

前日の雨で重めのコースでしたが、この週行われたオークス出走予定馬の最終追い切りの様子はもちろん、GIホースの「マリアライト」「イスラボニータ」の姿も見ることができました!

このあとは別室で、伝説のジョッキー、岡部幸雄さんと白川さんのトークショー。現役時代の思い出や、当時と今の競馬の違いなど、とても興味深いお話を伺うことができました!

では、次の場所へ。

東京ドーム約48個分の敷地を有する美浦トレセン内はバスで移動します! 美浦には約2000頭の競走馬のほか、その世話をする調教師や関係者の方々、そしてその家族の約5000人が暮らしているそうです。中にはスーパーや病院もあり、ちょっとした町のようになっていました。

やってきたのは、坂路調教コース。

高低差約18mもある斜面(!)を使ったコースは、細かく砕いたウッドチップを使っているため、体力を養いながらも馬の脚をいたわる工夫がされているとのこと。

モニターでは、馬のゼッケンについたICタグで計測した走破タイムを見ることができるんですって。ハイテク〜!

「では次はバウンシャを見に行きます!」

バウン?

またまた初めて聞いた…。「馬運車」とは大切な馬を競馬場まで運ぶ車のこと!

1台、なんと・・約5000万円!!

ただの大型バス?

いえいえ、中身が違うんです。

最大で6頭の競走馬を輸送可能だそうで、冷暖房やモニターなど、様々な機器が搭載され、馬のストレスを最小限にして運べる仕様になっています。

運が良かったら、中も見られるかもしれませんよ。

次は調教用のプールがある「競走馬スイミングプール」へ

広くて立派な施設です!

ところで、馬って泳げるの?

答えはYES!

すっっっごく可愛かったです♡

得意の泳ぎを見せてくれたのは高市調教師が管理している3歳牝馬の「レクエルド」ちゃん。

大勢の見学者の前でもこの落ち着き…次走をチェックしなくては。

そして、ウォータートレッドミル(水中のウォーキングマシン)では水の中でじゃぶじゃぶ歩きます。

気持ち良さそう〜!!

脚に負担をかけずに鍛えることができ、リラックス効果もあるとのこと。

一生懸命歩く姿に私たちまで、癒されちゃいました。

ここで時計を見ると、まだ朝9時半!笑

充実の内容です。

次はバスに乗って、いくつもの厩舎(きゅうしゃ)が並ぶ一角へ。厩舎というのは、何頭かの競走馬が集団で暮らしている宿舎みたいなもので、ひとつの厩舎をひとりの調教師さんが管理しています。

今回はそのうちのひとつ、小島茂之厩舎にお邪魔しました!

お忙しいところを出迎えてくれた小島茂之調教師

「私も元々、競馬ファンだったんですよ。競馬が大好きでこの世界に飛び込みました。」なるほど〜。

この日厩舎にいた馬は20頭。私たちにも触れさせていただきました!

オリジナルの餌も開発され、こだわりを持って馬を育てていらっしゃるのが伝わります。

でもやっぱり、馬はニンジンが好きらしいです♡

私たちもニンジンをあげました!

か、かわいい…。ずっと、見ていられます。

「馬の性格に合わせて、馬房ごとに遊ぶ用のボールを釣ったりとカスタマイズしているんですよ」と、普段馬の世話をしている厩務員(きゅうむいん)さん。

一頭一頭、性格が違うんですね。

そして端っこの馬房にいたのは、なんと、「ロードクエスト」!!

ロードクエストと言えば、先日行われたNHKマイルカップ(GI)で2着だった実績馬!

でも、とってもフレンドリーな馬でした。

馬たちとキャッキャしているその時、私たちの目に飛び込んできたのは。

イ・ケ・メ・ン♡

小島厩舎所属の長岡禎仁騎手

木馬を使って騎乗フォームを見せてくださったんです!

勇ましい。

カッコいい。

迫力がスゴい。

私もやる〜!

その結果がコチラ。

残念すぎますね。

脚がプルプルして、立ち上がるのさえ難しい!!

この体勢で馬に乗って、スタートして、走らせて…。

競走馬に乗るということがいかに大変なことなのか実感しました。

たくさんの馬と触れて、貴重なお話を聞いて、

小島厩舎の皆さんのおもてなしにとても感動しました。また、会いに来たい!

小島厩舎を後にして、今回のGI調教見学ツアーは終了。とっっっても充実の内容でした! でもまだお昼前です!笑

今回、美浦トレーニング・センターを見学させていただいて思ったことは、いつも何気なく見ている競馬でも、こんなにもたくさんの人たちの支えがあってこそ、馬たちが晴れの舞台で輝けるんだなぁ、ということ!

関係者のみなさんが愛を持って、馬とともに生きている様子を、肌で感じることのできる素晴らしい体験でした!

今週から、競馬を見る目が変わりそうです。

次のレース、楽しみだなぁ♡

GI調教見学ツアーは、GIレースごとに募集をしています。秋のGIシーズンも募集があるので、後日更新される各トレセンへの応募スケジュールをチェックしてみてくださいね!

の記事をもっとみる