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「性欲激減! 産後クライシス?」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.24 

  • 2016.6.17
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産後、気付かぬうちにやって来た「産後クライシス」の気配…。夫に怒鳴り散らした後、わたしは「あぁ、なんであんな言い方しちゃったんだろう…」と反省するも、夫の仕事が決まらないもどかしさから、不安と焦りで心はざわつくばかり。

そういえば、こどもが産まれてからというもの、特にわたしは日々の育児と仕事に追われ、夫に対する以前のような恋人気分はどこへやら? イチャイチャする気も起きない。

うーん、産後女性は性欲が減ると聞いてはいたけれど、ここまでなくなるものか。それもそのはず、人ひとりを自分の細胞の中で作り上げ、血液から母乳が作られ子の栄養として与えているのだから、性欲が子を育てるための食欲に移行してしまうのは仕方が無い気がする。

わたしは大きな変化があったけれど、夫はどうなんだ?

本当は我慢しているのかもしれない! それだったらかわいそうじゃないか。ずばり、ここは率直に聞いてみよう。

わたし「ねえねえ、性欲ってあるの?」

夫「え? うーん、そうだな…なんか、こども産まれてから減ったんだよね」。

えぇ!? なんと! 夫も減ったとのこと。そうなの? 産後は女性の方が性欲が減って、夫の求愛行動に耐えられずギクシャクするものではなかったのだろうか?

夫がどんどんフェミニンになっていく。このままいけば、いつか夫のおっぱいから母乳が出る日も近いのではないだろうか…。

良いのか、悪いのか分からないが、夫婦の性生活についてはお互い同じ波長のようなので今は育児に徹しろ! ということにしておく。

まぁ、喧嘩は増えたけれど、仲が悪い訳ではないからいいのかもしれない。

産後クライシスをどうにか回避するためには、やっぱり、男性が積極的に育児に関わる必要があるとわたしは思う。妻は夫に優しくされれば、応えようと思うはず。

現段階でわたしの夫は育児に積極的だけれど、世の新米お父さんは、育児にどの程度関わっているだろうか?

特にサラリーマンの人は満員電車に揺られ、仕事が終わっても上司の呑みに付き合わされ帰りは終電。忍び足で玄関から部屋に入ると電気もついていないで真っ暗…。家に帰ったら妻とこどもはスヤスヤ眠っている、なんてお父さんは、なかなか育児に関わる事が出来ないだろう。この生活スタイルでは仕方あるまい。

しかし、その状況の人はぜひ奥さんに優しい言葉のひとつでもかけてあげてほしい。お母さんという生き物は、嫌でも頑張ってしまうもの…。

このご時世、夫の収入だけでは家庭がまわらず、共働きの夫婦も多いのでは? 育メンという言葉があるけれど、「そもそも育児とは女性だけがするものなのだろうか?」と、わたしは疑問に思う。

もちろん、女性にしかできないこともある。授乳だけは女性にしかできない。でも、よく考えてみたら乳が出ない以外は、男性が育児でできないことなんて、ほとんどないんじゃないかしら?

一方、バリバリ働く女性は増えているし、「男性ももっと育児に参加すべき~!」と、わたしは声を大にして言いたい。

仕事だって、育児だって平等に、互いに支えあえたらいいじゃないの。育児は夫婦の毎日の楽しみであってほしいし、授かった上の義務でもある。そんな考えが芽生えたのは、もちろん出産を経てからなんだけれど。

思った以上に育児は想像を遥かに超える、歓びと苦労の連続で、とてもじゃないけど共働きなら、なおさら一人で抱え込むのは大変。もう、男性だけが仕事をする時代でも、女性だけが育児をする時代でもない。夫婦対等な関係は、きっときっと心地よいはず。わたしはそう思う。

ということで、就活中の夫に聞いてみる。

わたし「で、仕事はどうするの?」

夫「一緒に仕事がしたい」

詳しく聞けば、わたしのイラストレーターの仕事と、平行して運営していた文化交流複合施設「東京おかっぱちゃんハウス」で飲食の仕事をしたい。と言うではないか。

「えー!? まさか、その選択!?」

わたしは夫がてっきり転職するものだとばかり思っていたので、意外な返答に拍子抜けしてしまった。超安定型の銀行員を辞め、自営業の世界へ!?

そのギャップに動揺しながらも、夫の決意は固いようで、わたしは彼を信じるしかないようだ。

もうすぐ、生後6ヶ月になる息子を抱きながら、その小さな手をキュッと握りしめた。

つづく

「東京おかっぱちゃんハウス」とは、練馬区上石神井にある、Boojilが主宰の古民家を利用したアトリエ、シェアオフィス、イベントスペース、カフェ、BAR、ショップを併設した文化交流複合施設です。

(Boojil(ブージル))

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