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傑作オペレッタ「こうもり」の宝塚歌劇版を堪能。そして「THE BOOK」へ

  • 2016.6.13
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ヨハン・シュトラウス二世の傑作オペレッタ「こうもり」をミュージカル化した星組公演『こうもり ...こうもり博士の愉快な復讐劇...』を観に宝塚大劇場に行ってきました。星組のトップスター、北翔海莉(ほくしょう・かいり)さん演じるファルケ博士と、男役スター、紅(くれない)ゆずるさん演じるアイゼンシュタイン伯爵は友人関係。お酒や女性関係などを通し、互いにおちょくり合い、くすっと笑う"明るい復讐"を、素晴らしい楽曲とともに展開していくストーリー。歌唱力とユーモアセンスでは定評のある北翔さん、娘役スターの妃海風(ひなみ・ふう)さん、紅さんだからこそ実現できた作品といってもいいでしょう。他愛のない物語ですが、明るくて洒落っ気たっぷり。とても楽しめました。

第二部のショー『THE ENTERTAINER!』は、まさに芸達者な北翔さんのためにつくられたような作品。北翔さんがピアノを弾き語りしたり、アドリブでユーモラスなキャラクター、ジョンソン博士を演じたり、また朗々と歌い上げたり。すでにこの秋、退団することを発表しているだけあり、なんだかさよならショーみたいな感じもして、少し悲しくなりました。ショーでは、若手のイケメンスターも勢揃い。実力面ではまだまだですが(苦笑)、それぞれに魅力や持ち味があり、いろんな発見もありました。

新しい発見といえば、この春、青山にオープンした「THE BOOK」という新ブランドが今、話題となっています。パリにあるKAODACHI研究所が開発した世界初のプログラムは、今までのどんなサロンやブランドにもない独自のアプローチ。肌を表面的に捉えるのではなく、肌と神経、感情のつながりに着目。表情筋、あるいは精神面から自分を見つめ直し、正していく、というプグラムです。

そのためエステティックルームでは、一人一人の顔をさまざまな角度からモニターに映します。実は年齢感って、正面顔ではなく、斜め横からの角度にもっとも現れやすいってご存知ですか? 頬のラインのなめらかさが失われたり、老けたように見えるのは、表情筋のクセ、すなわち本人の性質がつくりあげた顔だちであるということ。本当は、すっぴんの自分の顔が、あらゆる角度から大写しにされるだけでもキャー、やめてーって感じですが、自分と向き合い、自分を知ることは、キレイになる第一歩。私は、この顔とこの肌で生きていくのだ、という覚悟や責任みたいなものも植え付けられた新しい体験でした。

化粧品も、コストに制約を設けず、本当にいいものをつくることにこだわったというだけあり、テクスチャーといい香りといい、シンプルでいて最上級の品質。今やクリックひとつで化粧品が買える時代です。が、化粧品だけの販売はせず、"自分だけのキレイを見つけるプロセス"ごと売るという、非合理的で、ある意味、時代遅れの「THE BOOK」。そういった点では、頑なに宝塚イズムを貫き通している宝塚歌劇も、やや時代遅れなのかもしれません。だけど、新しいシステムを闇雲に取り入れ、時代に迎合し、合理性や利便性を追求することだけがいいってわけではないのかも。これって、逆に新しいのかもしれない、と思いました。

THE BOOK 青山本店
東京都港区南青山6−4−6
Tel. 03-3486-1212(受付時間 10:00~19:00)
http://www.thebook.com

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