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価値観古すぎ! “育児の世代間ギャップ”で義父母とモメない方法

  • 2016.6.9
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【ママからのご相談】

最近戸建てを新築し、同時に夫の両親との同居が始まりました。6歳の娘と、もうすぐ1歳の息子がいます。同居前は気づかなかったのですが、夫の両親が男子ばかりを構いたがり、かわいがる傾向が強くて参ってしまいます。

それだけならまだいいのですが、育児についてことごとく口を出してきて、しかもその内容が時代錯誤で……。

「1歳過ぎたら、お尻を叩いてでもオムツをやめさせなさい」と言われたり、「母乳があまり出なかったから、この子は体が弱くなるかも」という嫌味まで言われて、はっきり言って同居を後悔しています。

夫に訴えても「年寄りに、いちいち目くじら立てるなよ」のひと言で、まったく頼りにならないです。もうそろそろ精神的に限界で、義父母相手にキレてしまいそうな自分がいます。

●A. “育児の世代間ギャップ”を感じているのはあなただけではありません!

初めまして、ライターの月極姫です。

2人のお子さんを育てるだけでも大仕事なのに、同居をきっかけにストレスが増えて大変な状況ですね。

旦那様も頼ってみたとのことですが、今のところ義父母さんの味方のようでちょっとお気の毒です。気を取り直して、同じ悩みを持つ方々のデータを見てみましょう。

●ママが育児の世代間ギャップを感じる相手は、“義母”が1位

【アンケート(1):古い育児法を押しつけてくるのは誰ですか?】

・1位:義母……35%(43人)

・2位:実母……27%(33人)

・3位:義父……9%(11人)

・4位:近所の方……8%(10人)

・5位:祖母……7%(8人)

・6位:その他……5%(6人)

・7位:実父……4%(5人)

・8位:その他の親戚……3%(4人)

・同率9位:お世話になった恩師……1%(1人)

・同率9位:祖父……1%(1人)

※有効回答者数:122人/集計期間:2016年5月13日〜2016年5月18日(パピマミ調べ)

このアンケート結果では、育児の世代間ギャップを感じる相手は圧倒的に義母さんが多く、次に実母、義父さんと続いています。

ご相談者様のように同居だと、そのストレスも煮詰まる一方かもしれませんね。

●どうして押し付けるの? しつけ、出産に関する世代間ギャップにお悩み多数

次に、どんなことに関して“育児の世代間ギャップ”を感じるのかを見てみましょう。

【アンケート(2):父母・義父母・親戚の育児法に対して、世代間ギャップを感じたことはありますか? ある場合、特に感じたことはなんですか?】

・1位:ある/しつけに関すること (厳しすぎる、甘すぎる、昔風のしつけを押し付けてくるなど)……32%(24人)

・2位:ある/子どもの人数や性別、出産に関すること(男子を好む、一人っ子に対して否定的など)……17%(13人)

・3位:ある/授乳に関すること(母乳にこだわる、授乳中に高カロリーな物を食べさせようとするなど)……16%(12人)

・4位:ある/その他……12%(9人)

・同率5位:ない……8%(6人)

・同率5位:ある/食べ物、飲み物のことに関すること(アレルギーや好き嫌いに対する無理解、栄養バランスよりカロリーを重視するなど)……8%(6人)

・同率5位:ある/遊びや勉強に関すること(早期教育に否定的、塾や習い事への無理解など)……8%(6人)

※有効回答者数:76人/集計期間:2016年5月13日〜2016年5月18日(パピマミ調べ)

しつけに関すること、子どもの人数や性別に関する干渉も多いようですね。

最近のパパさん、ママさんには女の子を欲しがる傾向が強いようですが、古い世代では男子の誕生を極端に喜ぶケースも多い のです。

●いっしょくたに「古い」と決めつけないで! じーじ&ばーばタイプ別対応法

筆者は以前、介護療養型病棟に勤務していた時期があり、そこでたくさんの高齢者の方々とお会いしました。

「高齢者は押しつけがましい」といっしょくたにまとめてしまうのもまた乱暴であり、当然ながらお年寄りにもさまざまなタイプの方がいらっしゃいます。

90歳を過ぎても若々しく、柔軟で、若い職員たちにも人気があり、タブレットやスマホを華麗に操るオシャレなおばあちゃん。

昔の苦労話を切々と語るのが日課の、ちょっと近寄りがたい雰囲気のおじいちゃん。

現役時代大企業の社長さんだったせいか、いまだに誰に対しても命令口調のおじいちゃん。

定年まで看護師として勤め上げ、介護を受けるようになった現在もできる限り体を動かそうとし、職員の手伝いをしたくてたまらない様子の活発なおばあちゃん。

当然職員はすべてのお年寄りに対して平等に接しなければいけないのですが、タイプに合わせて“接し方”を変えなければうまく信頼関係が築けない ということも痛感しました。

古い育児法を押し付けられそうになったとき「そんなの古いから」だけでは角が立ちますよね。人間ある程度年齢を重ねると、性格が激変することはまずありません。

お相手の個性と人格を受け入れて、上手に接していくことで世代間ギャップによるストレスも軽減されることでしょう。タイプ別の対応法を少しご紹介します。

●時代感覚高めのイマドキタイプ

一緒にいて最もラクで、楽しいタイプかもしれませんね。

こういう方は精神的に自立しているので、古い育児法を押し付けたりはしません が、不安になったときは喜んで相談に乗ってくれます。

ぜひママの方からどんどん質問して、先輩の叡智を積極的に吸収しましょう。

●頼られるのが大好きなハイスペックタイプ

高い地位を築いた方には、揺るぎない自信とリーダーシップがあるものです。

接し方としてはとにかく尊重し、立て、同時に媚びない こと。こうした積み重ねで信頼関係を築くと、逆にご相談者さまの“時代感覚”を受け入れてくれるようになります。

「うちの嫁が言うなら、最近の育児はそうなのかもな」と思っていただけたら、しめたものです!

●記憶と共に生きる生き証人タイプ

苦労人タイプの方は、ある意味もっとも接し方が難しいかもしれません。

『義父はすごく貧しい環境から這い上がった人で、尊敬はしているんですが、子どもにフルーツ缶のシロップを全部飲ませようとしたり、ラーメンの汁を残させないとか、とにかくもったいない精神が極端で困ってます…… 』(20代ママさん)

『義母の生家が極端に男子を尊重する家だったらしく、今義母は私の息子ばかり溺愛するので、はっきり言って気持ち悪い です。自分が女子として生まれてツラい思いをされたなら、逆にどの孫にも平等に接して欲しいと思ってしまう』(40代ママさん)

『義父母が、紙オムツを「不経済だ」と……無理やり布オムツにさせられました。布オムツにも良いところはたくさんあるのですが、正直面倒で疲れました』(30代ママさん)

このような悩みも多く聞かれるタイプですが、真っ向から反発してもあまり良いことはありません。

自分の親であれば意見しやすいかもしれませんが、義父母さんの場合は旦那様に上手にお願いし、間に立ってもらいましょう。

また、日ごろからママさんが義父母さんの苦労話をよく聞き、受け入れることでお相手の態度もかなり軟化するはず です。

育児に関して何か押し付けられた場合、子どものためにはっきり断るべきこともあるでしょう。

しかし、“日ごろから信頼関係ができていて断る”のと、“日ごろの関係が険悪な状態で断る”のではまるで違ってきます。

●まだまだ活躍したい張り切りタイプ

家事、育児に関して「手伝うわよ!」と言ってくれる頼もしいタイプ。

孫を外に連れだして遊ばせたり、預かってくれたりということにも積極的ですが、子どもに積極的に関わってくれるぶん衝突も多い 傾向があります。

注意すべきは、衝突を面倒くさがるあまり、調子に乗ってお任せし過ぎないことです。

気持ちは現役のおじいちゃん、おばあちゃんでも、無理をすると急に心身の調子を崩してしまう こともあり得ます。

たとえば元気な義母さんが「ゲームばかりさせてないで外で遊ばせなさい。私が連れて行くから」とおっしゃったとします。

たまに近くの公園ならお任せしてもいいでしょうが、頻繁な場合は疲れを考慮してママさんが自分で行く、または「私も外に出たいので一緒に行きます」とみんなで出かける。

基本、子どもの安全を守る責任者は親です。父母や義父母さんにお任せする場合も、お気持ちとプライドを尊重しながら“任せて任せず”の精神で、遠くから見守ることをお忘れなく。

毎回任せすぎるのは疲労の元、毎回お断りするのは関係悪化の元と心がけましょう。

“孫疲れ”が社会問題にもなっている今、自分たちの都合でじーじ&ばーばを酷使しない配慮も必要です。

●不変の真理もたくさん! 先輩の子育て論を上手に生かしていこう

世代が異なると感覚や価値観も違い、どんな分野でも衝突が起こるのは当然かもしれません。しかし、世の中は先輩なくして成り立たないもの 。

子どもの安全や権利を最優先にしながらも、やはりおじいちゃん、おばあちゃん世代とうまくやっていく方法を考えなければなりません。

もちろん子どもの健康が脅かされるような極端なケース(アレルギーに対する無理解、危険な遊ばせ方など)では、ママが戦わなければいけない場面もあります。その場合は自分の意思を貫きましょう。そして、アフターフォローと寛容な態度をお忘れなく 。

「相手に完璧を期待するから、腹が立つ」という面もあるかもしれませんね。「いろいろあるけど、最後にこの子を守れるのは私」と腹をくくれば、さまざまな価値観を受け入れる余裕も出てくるものです。

【参考文献】

・『年寄りの話はなぜ長いのか』高田明和・著

●ライター/月極姫(フリーライター)

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