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SOSを見逃さないで! 子どもが反抗的な態度をとる理由と対処法

  • 2016.6.8
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【ママからのご相談】

最近娘(12歳)が嘘をつくようになったり、やる気のなさを見せたりすることが多くなりました。宿題も全然やらないし、注意しても「うるさい!」と怒鳴ります。

最初は思春期に近づいているからだろうと思っていたのですが、反抗的な態度が強くなってきていて心配でたまりません。

思春期の子どもにはどのように接するべきなのでしょうか。

●A. 子どもの行動には何らかの理由がありますから、背景も見てあげてください!

こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

確かに年齢が高くなると思春期が近づいてくるため、さまざまな面で心配になりますね。今までとは違った一面を突然見せられると、親も驚きますし、一瞬どうしていいかわからなくなることもあります。

しかし、子どもの言動には何らかの理由が隠れています。思春期の子どもと上手に付き合うには、言動の裏にある本心を見てあげることが大切です。

●反抗的な態度をとる子どもの本心

子どもが反抗的な態度をとるのには、きちんと理由があります。

・嘘をつく(本当のことを言ったらもっと何か言われる、怒られる、反対される)

・やる気のなさ(過去にやる気を出していたときに否定を受けることが多かった)

・宿題をしない(量が本人の実力と合っていない、分からないところがあってできない)

・怒鳴る(干渉されたくないことに触れられた・痛いところを突かれた)

などの理由が考えられます。

決して、反抗的な言動を起こした 子どもだけが悪いわけではない ということを理解していただきたいと思います。

親の否定的な接し方によって、子どもが「自分を守るにはこうするしかない」という気持ちが働いた可能性はとても大きいのです。

とはいえ、ご相談者が悪いというわけではありません。誰にだってうっかり人を傷つけることはあるものです。大事なのは、これからどう接していくかにあります。

●追いつめすぎると、子どもは体にSOSを出す

子どもが嘘をついたり宿題をやらなかったりすると、どうしても叱ってしまいがちですよね。

しかし、逃げ場がないほど追い詰めてしまえば、子どもは体にSOSを出すようにします。

・不定愁訴(頭痛・腹痛など)からの不登校

・黒板の字だけ見えにくくなる

・落ち込み

・円形脱毛症

といったものです。

これらの症状は、病院へ連れて行っても原因不明と診断されることが多いようです。もしも、子どもが原因不明の体調不良を引き起こしているようなら、心のダメージが関係しているかもしれません。

たとえほんのちょっとしたことであっても、子どもが何らかの症状を訴えてきたら放置せずしっかりと話を聞いてあげるようにしましょう。

心の中にある不満やストレスをうまく発散させてあげないと、子どもは「親は頼りにならない」と諦めてしまいます。

そのような状況が長く続くことで、自殺未遂や引きこもりなどの引き金 になることもあります。

子どもの様子を細かくチェックし、小さな異変でも察知できるようにすることが大切です。

●過干渉はやめましょう

10代になると、さまざまなことが心配になってきますね。異性との関係や友達関係、勉強の進み具合など親の気苦労は絶えないと思います。しかし、子どものことが心配だからとなんでも手を貸そうとするのはよくありません。

この場合、親の方が楽になりたいから、親が安心したいから干渉してしまうことがあります。

命に危険がある場合や、人に迷惑をかける行動などには厳しくしなくてはいけませんが、それ以外は様子を見てもいいのではないでしょうか。

その代わり、子どもが助けを求めてきたら、全力で助けてあげることが必要です 。

子どもが本当に困って助けを求めたときには「自分で何とかしなさい。お母さんは知りません」なんて言わずに助けてあげてほしいと思います(ここが一番重要です!)。

思春期は子どもが親の手からはばたくための準備期間です。ご相談者さまのお嬢さんもきっと思春期なのでしょう。

思春期の反抗的な態度は、成長していくうえで正常なことです。子どもの表面的な態度ではなく、その奥の本心に注目することが何よりも大切なのです。

【参考文献】

・『10代からの子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)

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