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子どもの名前に「紫奔甘(シフォン)」!?シフォンケーキが好きって理由どうなの?キラキラネームを問題をコメンテーターが切る!【作者に聞く】

  • 2025.12.9
鋭い辛口コメントが人気のえんどうさんだが、私服は… (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
鋭い辛口コメントが人気のえんどうさんだが、私服は… (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA

社会問題に鋭く切り込む“反逆コメンテーター”エンドウさん。誰も言語化しないモヤモヤを代弁し、「もしこんなコメンテーターがいたら?」という想定から生まれた洋介犬さんによる人気シリーズである。いじめ、少年犯罪、偏向報道などの難題に真正面から挑み、辛辣なコメントを次々と放つ姿が読者の支持を集めている。

スカッと感満載!忖度のないコメンテーター像はどうやって生まれたのか

反逆コメンテーターエンドウさんの巻頭 (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
反逆コメンテーターエンドウさんの巻頭 (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
少年犯罪とコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
少年犯罪とコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
いじめケアとコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA
いじめケアとコメンテーターエンドウさん (C)洋介犬/COMICSMART INC. 画像提供:KADOKAWA

書籍の冒頭には「こんなコメンテーターがひとりぐらいいてもいいのでは」という一文が添えられている。これがエンドウさん誕生の原点であり、読後の“スカッと感”につながっている。少年犯罪について「昔からバリバリあった」と断じ、若者全体を一括りにしたメディアに噛みつくなど、その忖度のない姿勢がシリーズの核を成している。

社会問題だけでなく“人間味”が読者を惹きつける

集団いじめのケースでは、学校側の「被害者の心のケアを優先」というコメントに対して、「加害者側こそ治療が必要だ」と真正面から切り込む。だが一方で、愛妻家で私服が壊滅的にダサいYouTube姿など、シリアス一辺倒で終わらない絶妙なバランスも作品の魅力になっている。

作者の洋介犬さんは、SNS投稿から始まった本作が現在も“シミュレーション的”手法で進んでいると語る。テーマに応じてキャラがどう答えるかをアドリブ的に拾い、そこから物語を組む感覚だという。作者自身の思想とは異なる発言がキャラから出てくることも多いという点が興味深い。

身近な話題は読者からの反響大、伝えるために常に言葉を研磨する

作品のなかでも特に、「キラキラネーム」「子どもハーネス」「陰謀論」など、生活と隣接する話題についての反響が大きいのだそう。そして優しいエピソードが意外に人気の回もあるという。「コメント返し」においては、漫画表現の制約から毎回セリフを30%ほど削っているとのこと。難しい用語を避け、瞬時に理解できる言葉を選ぶ点にも気を配っている。

洋介犬さんは本来ホラー漫画家としても知られ、「外れたみんなの頭のネジ」や「ジゴサタ」など大ヒット作を多数手がける。今後は新作ホラー「メメ」も控えており、多忙な制作の合間を縫って本シリーズを制作し続けている。

「反逆コメンテーターエンドウさん」は現在第2巻まで刊行され、「GANMA!」でも連載中。ネット記事の無責任な論調や政治家の曖昧な政策コメントなど、ニュースの裏に潜む理不尽に、今日もエンドウさんが鋭く切り込んでいく!

取材協力:洋介犬(@yohsuken)

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