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もっと自由にスニーカーを! 「わたしのスニーカーライフ」大公開

  • 2016.6.7
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履き心地が良く、デザイン性に富み、ありとあらゆるチョイスがある。スニーカーほど、機能美を備え、かつ自由度の高い最強ファッションアイテムはないと言い切っても過言ではない昨今ですが、種類が豊富なだけに「ハイヒールならまだしも、スニーカーはどんな風に選べばいいのか分からない」という声があることもまた事実。

今回は、素敵なこだわりと自分スタイルを持つ4人の女性たちに、いまお気に入りのスニーカーをご紹介いただくと共に、買う時のポイントや楽しみ方についてお話を伺いました。

■1. 高橋亜矢子さん/編集者・ライター

―― お気に入りスニーカーについて教えてください。

一番のお気に入りは、コンバースオールスターのハイカット。黒を履きつぶして、現在グレーを愛用中です。グレーは黒よりコーディネートに抜け感が出ますし、ハイカットはくるぶしが隠れるのでパンツにもスカートにも合わせやすく、重宝しています。

アクアガールで購入したMAISON ROUGEのスリッポンは1足めを履きつぶして、こちらも現在2足めです。履きやすさ、形、カラー、素材全てにおいて個人的にパーフェクト。カーキというカラーは意外とどの服にも合わせやすく、素材が合皮で雨の日にも履けるところが気に入っています。

真っ白なスニーカーが欲しいと思い、ナイキのエアフォースを購入しました。形が少しごついので、ローカットを選択。モノトーンコーデに合わせることが多いですね。パンツスタイルで足首を見せて履くのが定番スタイルです。

―― スニーカーを買うときのポイントや楽しみ方について教えてください。

基本的に、カジュアルすぎないものを選ぶようにしています。スポーツタイプやカラフルなものはあまり履かないです。今愛用しているコンバースのハイカットも、靴ひもを付属の平型から丸型にチェンジしていますし、履きつぶした黒のハイカットも、靴ひもを黒にチェンジするなど、自己流でカジュアル感をダウンさせていました。

基本的にシャツスタイルなどカジュアルすぎないファッションの時に、足元だけスニーカーにしたり、ライダースなどハード感のあるアウターの時にスニーカーを合わせたりしてバランスを取っています。「スニーカー=カジュアル」の印象を持たせないのがポイントですね。

たかはし・あやこ1977年東京生まれ。編集プロダクション勤務を経て2015年よりフリーランスの編集者・ライターとして活動中。ファッションから教育系まで幅広く執筆、映画監督やミュージシャンなどへのインタビューも行う一児の母。TPDL所属。 http://www.tpdl.net

■2. 川部倫子さん/ガラス作家

―― お気に入りスニーカーについて教えてください。

仕事中は、Tシャツ&デニム&スニーカーのスタイルが基本なので、ほぼ毎日履いています。アトリエはコンクリートの床。「長時間の立ち仕事でも疲れないものを…」と履き物を選んでいるうちに、いつの間にかスニーカーばかりになっていました(笑)。

ここではラメ入りブラックのコンバースをご紹介させていただきましたが、ハイカットやローカットもあれば、ソールの薄いものや分厚いタイプも持っていますし、ニューバランス、コンバース、ナイキなどスポーツ系ブランドのものからデザイナーものまで、スニーカーそのものが気に入っているので、どれかひとつを選べと言われると、正直なところかなり悩みましたね。

―― スニーカーを買うときのポイントや楽しみ方について教えてください。

買う時は、ズバリ“直感”です。仕事中に履くことを考えると、なるべく足が疲れにくいものを選んだほうがいいことは重々分かっているのですが、実際は「コレ、可愛い!」とひとめ惚れして、手に取ることが多かったりします(笑)。左足と右足の大きさが極端に違うので、サイズ感の調整は中敷きでフォローするのが常ですね。

仕事場だけでなく、プライベートでもスニーカーの着用頻度は高いです。ワンピースに、あえてスニーカーを合わせてドレスダウンさせたり、カラフルでデザインの凝ったスニーカーなどは、モノトーンスタイルのアクセントに取り入れたりして楽しんでいます。

かわべ・ともこ東京造形大学造形学部で油画を学ぶ。在学中、吹きガラスと出会い、ガラス素材に魅了され、同大学卒業後、金沢市牧山ガラス工房で制作活動を開始。現在は埼玉県朝霧市の川部倫子アトリエを拠点とし、自身の感じる素材の魅力を活かしたイロ・カタチ・リズムをテーマに、器・インテリア・エクステリア・ジュエリーまで幅広く展開。都内百貨店などで作品を発表し続けている。https://m.facebook.com/TomokoKawabeGlassWorks

■3. 宇田川薫さん/アパレルメーカー

―― お気に入りスニーカーについて教えてください。

クラシックでアナログ、かつシンプルなスニーカーが好きです。一番安心するのは、やっぱりコンバースのローカットの白。これまで何足も履きつぶしてきましたが、入れ替わり立ち代わり、自宅には必ず居続けている存在です。昨年、ひとめで気に入って購入したのは、アディダスのロッドレーバーです。ブランドマークもロゴも何も入っていないシンプルな白スニーカー。とても気に入ってます。

―― スニーカーを買うときのポイントや楽しみ方について教えてください。

トータルファッションでキメキメになり過ぎたくないとき、あるいは少しだけ崩したいときに、スニーカーを合わせることが多いです。20代に初めてコンバース以外のスニーカーを履いて、その履き心地の良さに感動して以来、ワードローブに欠かせないアイテムになりました。

“ラクさ”を求めるようになったとも言い換えられるので、それが全面に出ないように、またカジュアルになり過ぎないように気をつけています。

長年改善したいと思っている反省点なのですが、気に入ったら、そればかり履いて、すぐに履きつぶしてしまう傾向にあります(苦笑)。特にお気に入りのスニーカーの場合、「2足買いしておけばよかった!」と後悔することが多いですね。ボロボロになって履けなくなったスニーカーにも愛着があるので、捨てられずに収納の奥を占めている状態です。

うだがわ・かおる幼少期からの洋服好きが高じて、高校卒業後は服飾系専門の学校に進み、卒業後、ファッション業界に就職。数々の有名ブランドにおいて、洋服製造の要である生産管理のポジションで多くの研鑽を積み、現在に至る。

■4. 岸由利子さん/著述家・画家

―― お気に入りスニーカーについて教えてください。

足のサイズが25cmと大きく、かつ幅広なので、ナイキ、プーマ、コンバースなど、どのメーカーのものでも、基本的にはメンズスニーカーの25.5~26cmを履いています。数字にすると、若干ごつい印象がありますが、とにかく心地よいサイズ感ですし、周りの方から大きさについて何か言われたことはまだないです。

最近のお気に入りはオールホワイトのネオビッグ タンをはじめ、アディダスの白×ハイビスカス模様バージョンとブラックバージョンのハイカットで、この3足を履き回しています。とにかく歩きやすく、弾むような感じが気に入っています。体の線にぴったり沿うショールカラーのブラックジャケットに、ゆったりしたメンズパンツを腰履きするなど、クラシックとカジュアルを対極ミックスするスタイルが多いので、存在感と安定感のあるアディダスのハイカットは、バランスを取るには最適だと思っています。

―― スニーカーを買うときのポイントや楽しみ方について教えてください。

色々と調べて狙い打ちするというよりは、パッと見ていいなと思ったものをすぐに買うタイプです。絵画制作をするときは、もっぱらコンバースオールスターの白を履きます。

プロジェクトごとに新しいスニーカーを下ろすのですが、描き進めるごとに、飛び散る絵の具があたかもデザインされたかのように、左右のシューズに異なる模様をつけていくのが面白いなと思って、アーカイブをストックしているところです。ハイヒールも好きですが、近年は、実用美を兼ねたスニーカーの方により魅力を感じます。

きし・ゆりこロンドン・セントマーチン美術大学卒業後、ブランド「マルコマルカ」の創立者・ファッションデザイナーとして活躍。その後、著述家・画家に転身。美術・文化・ファッション・人物インタビューを中心に『TOKYOWISE』『Wellib』などのウェブや書籍に至るさまざまな媒体で執筆中。画家としてはパリ・バルセロナなど海外を主な発表の舞台に作品発表を行う。

お気に入りのスニーカーも、選び方も、楽しみ方もひとぞれぞれ。ただひとつ共通して言えることは、みなさん、カジュアル感を自分のセンスでコントロールしていることです。

買うときからカジュアルすぎるものを選ばない、逆にそのカジュアルさを加えることで洋服との絶妙なバランスを取るなど、大人の女性ならでは、それぞれに細かい配慮やこだわりがあり、それがその人ならではの個性になっているようです。

(ウーマンエキサイト編集部)

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