イスに座ったままでOK！今スグできる「猫背解消」ストレッチ

パソコンやスマホが普及し、自然と生活する中で下を向くことが多くなっています。その影響もあり、猫背の人が急増しています。

身体の不調にも影響を及ぼす猫背。1日でも早く対策を始めましょう。

猫背が解消されると綺麗な姿勢になり、印象もグッと良くなって、思っている以上に気持の良い身体になりますよ。

そこで今回は理学療法士の筆者が、座って簡単にできる猫背対策をご紹介します。

 

■猫背はさまざまな症状のもと

（1）肩凝り、首凝りの原因に

猫背になると、身体は姿勢のバランスをとるために、頭を前に出してしまいます。そうなると、首から肩、背中の筋肉がいつも引っ張られている状態になり、結果的に肩や首の凝りを引き起こしてしまう可能性もあります。

（2）腰痛の原因に

背骨は1本で繋がっています。猫背になり、胸の後ろの背骨の動きが悪くなると、その分腰に負担がかかり、腰痛を引き起こす原因になることも。

（3）自律神経のバランスが崩れる

背骨には太い神経が通っています。猫背になって背骨の並びが崩れてくると、自律神経のバランスも崩れやすくなり、冷え性・慢性的な痛み・体調不良（だるさや疲労感など）を引き起こすことも。

（4）姿勢が悪くなり、疲れやすくなる

身体の軸となる背骨のバランスが崩れると、手足や背中などの筋肉や関節のバランスも崩れ、余分な力を使うため、疲れやすくなります。

 

■猫背を解消するための簡単背筋トレーニング

（1）椅子に深く腰をかけ、“小さく前にならえ”の形をとります。両肘を後ろへ引き、椅子の背もたれをグッと押します。

胸を開き、斜め上をむくことができれば○。10秒～20秒押し続けましょう。肩甲骨の周りや、背中に力が入っていれば上手くできています。1日に何度か行ってみましょう。

（2）椅子に深く腰をかけ、背中を背もたれにつけます。バンザイをしながらゆっくり背中を反ります。目線は指先です。腰に負担がかかりやすいため、息を吐き、お腹をへこませながら行いましょう。

腰が痛い人は、腰の痛みが出る手前で止めます。無理ない範囲で行いましょう。

 

いかがでしたか？ 猫背を解消して気持のいい身体を目指しましょう！

まだ猫背でない人も、将来のために予防的に行うことをオススメします。

【筆者略歴】

※ 安季 ・・・ 理学療法士として患者さんへのリハビリ業務に携わる。その傍ら、リラクゼーションサロン『sayamakan』を開設し、アロマトリートメント、1人1人に合わせた自宅で出来るセルフトレーニングプランの作成などを提案している。

【画像】

※ Nina Buday / shutterstock