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【人生相談】60代女性で二人暮らし「7歳上の姉が急に寝込むように…気力を取り戻すには?」

  • 2025.11.19

「50代からの女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は、64歳女性の「毎日よく寝る7歳上の姉が寝たきりになってしまいそうで心配…」という相談に、介護・暮らしのジャーナリスト、太田差惠子さんが回答します。

64歳女性の「寝たきりになりそうな姉」についての相談

私は今、71歳の姉と二人暮らしをしています。

姉はいつも「疲れた」とか「〇〇が痛い」と言って、毎日のようによく寝ています。このままでは、もうすぐ足腰が立たなくなって、寝たきりになるのではないかと心配しています。

以前、小柄な母を介護した経験がありますが、その当時は私もまだ若かったですし、母はあっという間に亡くなってしまったので、大変な思いはしていません。しかし姉とは7歳差があるとはいえ、老々介護になると大変なのは目に見えています。

お互いに死ぬまで自分の足で歩けるようにしたいと思っています。何とか姉を毎日元気に、長生きさせるには、どうすればいいでしょうか?

(64歳女性・ずんさん)

太田さんの回答:意識的に出掛ける場をつくって!

太田さんの回答:意識的に出掛ける場を作って!

 気心の知れたご姉妹の二人暮らしなのですね。よりよい暮らしを続けるためには「お互いに死ぬまで自分の足で歩けるようにしたい」というずんさんの考え方は大切だと思います。

周囲と交流せず、外出の頻度が低いシニアの6年後の死亡リスクは2.2倍にもなるという調査報告(※)もあります。家で寝てばかりでは危険です。出掛ける場所を作ってみませんか。

各自治体では、シニア世代が1日も長く自立した暮らしを継続できるように(介護予防)、さまざまなサービスを提供しています。自治体ごとに内容は異なりますが、健康作りに役立つメニューを用意しているところは多いです。食生活を改善するため教室や体操教室がある場合も。

まずは、どのようなメニューがあり参加可能か、地元の地域包括支援センターに問い合わせてみましょう。窓口にお姉様を伴って、ずんさんが不安に思っていることを率直に話せば、なにがしかの提案をしてもらえるはずです。

そのほか、シニアの方々が定期的に集えるよう、昼食会などを用意する自治体もあります。

(※)「高齢期の社会的孤立と閉じこもり傾向による死亡リスク約2倍」(東京都健康長寿医療センタープレスリリース)

シニア向けの各種サークル活動も楽しい

シニア向けの各種サークル活動も楽しい

元気に毎日を送るための秘訣は「キョウイク」と言われています。“教育”ではなく、“今日行く”です。先にも書いたように、家に閉じこもっているのは健康面から考えてリスク大。サービスを利用するほどでもないというなら、公民館などで行われているサークルやサロン活動に参加するのも一案です。

絵手紙や水彩画、英会話……など幅広い活動が行われています。お姉様の興味のあるサークルがないか、問い合わせてみて、まずは一緒に参加してもいいでしょう。

もっと手軽に、ラジオ体操に参加するのもおすすめです。多くの地域で朝6時30分から約10分間行われています。他の参加者と挨拶をかわし、朝日を浴びながらの体操は、心地よい時間になるかもしれません。ムリをせず、できる体操だけでいいのです。

人生100年時代となっています。71歳のお姉様の余命も、あと30年以上あるかもしれません。お二人でよく話し合い、まずは地域の方と交流できる場を1か所つくるところからスタートしてみませんか。

回答者プロフィール:太田差惠子さん

回答者プロフィール:太田差惠子さん(介護・暮らしジャーナリスト)

おおた・さえこ 介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ理事長、AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)。京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」 等の視点でさまざまなメディアを通して情報を発信する。著書に『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと第3版』(翔泳社)、『得する!楽しい!安心!シニアの暮らし便利ブック』(産業編集センター)、『親の介護で自滅しない選択』(日経BP)など多数。

※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。

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