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どこから手をつけたらいい?物を手放すときにまず取り掛かりたい場所

  • 2025.11.8
手をつけるのは一番物が多いところから (C)深尾 双葉/KADOKAWA
手をつけるのは一番物が多いところから (C)深尾 双葉/KADOKAWA

石川県在住のVlogger・深尾双葉さん。6年前から始めたYouTubeでの衣食住にまつわる動画投稿が人気を博しています。現在は築35年の賃貸マンションで夫婦2人暮らし。その生活のなかでの気づきや、心動かされた瞬間、厳選した暮らしの道具。そして「物を手放す」といったテーマをメインに発信を続けています。

都内での雑貨店勤務や、金沢市で器と古道具の店を営んだ経験もあることから、かつては収集癖とも呼べるほど物への執着が強かったという深尾さん。その意識に変化が起きたのは、2024年元旦に発生した能登半島地震でした。この災害をきっかけに「物を所有する意味とは一体、何なのだろう」という気持ちが込み上げ、半ば衝動的に「物を手放す」というアクションを起こすことに。

その結果、「今の自分には何が必要なのか、本当に大事にしている物は何なのか」など、自分自身と向き合う時間が生まれ、新たな価値観とともに軽やかに暮らせるようになったそう。

「ほんとうの豊かさ」を見つめ直し、「物を手放す」ためのヒントを、深尾さんのエピソードからご紹介します。

※本記事は深尾 双葉著の書籍『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う“一生もの”の暮らし』から一部抜粋・編集しました。

手をつけるのは一番物が多いところから

手放すことを始めようと思った時、「まずどこから手をつけていけばいいのか」と悩む方も多いと思います。

引き出し一つ、というスモールステップから始めて徐々に大物に着手するという方法もありますが、私が最初に取り掛かったのは、「一番物が多い場所」です。その理由は、片付け終わった後の成果を強く体感できるからです。

1種類につき2個までに減らしたカトラリー (C)深尾 双葉/KADOKAWA
1種類につき2個までに減らしたカトラリー (C)深尾 双葉/KADOKAWA

物が多い場所は「手間と時間がかかりそう」と、つい後回しにしたくなるかもしれません。しかし、物の取捨選択をし、整理された空間を目にした時の達成感は格別です。

物が多いところは、自分にとって関心のある物が集まっている場所であり、一番気になっているスペースでもあるはずです。いわば”本丸”のような場所だからこそ、その場所を整えて変化を体感することができれば、自分の自信にもなり、そのあとの片付けに弾みが付くと思います。

とはいえ慣れていないと、「自分にとって何が必要なのかわからない」と感じることもあるかもしれません。そういう場合は、家を見回し、気になったところから自由に始めてみてください。

私も最初は、頭で考えるというよりは、とにかく手を動かしてみるという感じでした。慣れていない方は「手放す」「残す」「保留」の三つのボックスを作り、仕分けながら片付けてみるのもいいと思います。

少しずつ続けていくうちに、今の自分にとって「必要な物」「必要ではない物」を判断する感覚が掴めてくるはずです。

家を見回し、気になったところから自由に始めてみる (C)深尾 双葉/KADOKAWA
家を見回し、気になったところから自由に始めてみる (C)深尾 双葉/KADOKAWA

著=深尾 双葉/『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う“一生もの”の暮らし』

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