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さくさく、ふんわり。フランスの人間国宝が作る、本場でNO.1に輝いたクロワッサン

  • 2016.5.31
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フランスの朝食の定番といえば、クロワッサン。「毎日のように食べるからこそ、おいしいものを!」と、味にこだわるパリの人々に長く愛され続けているのが、ローラン・ドゥシェンヌさんのクロワッサンです。 はらはらと崩れ落ちる幾層にも重なった生地に、ふんわりと鼻を抜ける香りがたまらないこのクロワッサンは、2012年のクロワッサンコンテストでパリNO.1に輝きました。 早起きしても食べたくなる、焼きたてクロワッサンをどうぞ。

朝・昼・晩と1日に3度来店する常連もいるパティスリー

「ローラン・ドゥシェンヌ」へはパリ地下鉄6番線のコルヴィサール駅から、歩いて8分ほど。お店に入るその瞬間、ふわっと、パンの焼ける匂いが出迎えてくれます。こうばしい香りに包まれてお店に入ると、その種類の多さにびっくり。

クロワッサン、ブリオッシュ、などのヴィエノワズリー(パン菓子)からチョコレートやケーキ類までずらり。お昼にはサンドイッチも店頭に並びます。

「朝はクロワッサンを買って、お昼はバゲット。そして夕方にはケーキを、と。1日に3度いらっしゃるお客様も多いんですよ。」とローランさん。

フランスの食卓には、パンやデザートが欠かせません。ローランさんのお店は、バリエーション豊かなラインナップで、地元の方々毎日を支えています。

発酵バターをふんだんにつかった人気のクロワッサン

ローランさんのクロワッサンは、原料、製造工程や製造する地域が厳しく規定されているAppellation d'Origine Protégée”(アペラシオン・ドリジーヌ・プロテジェ)『原産地名称保護』の認定を受けたシャラント・ポワトゥー産のバターを使っています。この高品質のバターを使ったクロワッサンのコンテストで2012年グランプリを獲得しました。

人気のクロワッサンはプレーンとチョコレート味の2種類です。

プレーンは、外側はパイのようにサクサク、内側はふんわりした食感をシンプルに味わうことができます。

チョコレート味のクロワッサンは、ショコラとプレーン生地が縞模様に織り込まれ、

自家製のプラリネ(ナッツを刻み、シュガーやチョコを絡めたもの)が練りこまれており、リッチな味わいを楽しめます。

驚きの美味しさはご夫婦のハーモニーから生まれていました

ローランさんは、ミシュランの星付きでシェフパティシエを勤めた後、30歳という若さで、日本の「人間国宝」にあたる、Meilleur Ouvrier de France(メイユー・ウヴリエー・ドゥ・フランス)という称号を受賞。

その後、1999年のパティスリー世界大会では監督を務め、フランス代表チームを優勝に導きました。輝かしいキャリアを重ねた後、2000年、長年の夢であった自身のお店を開店しました。

お店に欠かすことができない存在が、パティシエ・ショコラティエである奥様の京子さんです。「Kyokoの仕事の正確さといったら!ぼくにはないところだね。彼女の力は大きいよ」とローランさん。

「ローランとは、おいしさの物差しがびっくりするほど一緒なんです。だから、同じ方向に向かって歩いていける」と京子さん。お二人のハーモニーが、おいしいお菓子を生み出しています。

2015年、世界最高位のショコラティエに輝く

お二人が奏でる美味しいクリエーションは、世界最大のショコラの祭典「サロン・ド・ショコラ」で、2014年に優秀賞を受賞。2015年には、LES INCONTOURNABLES(レ・アンコトゥールナブル)に選出されました。

この賞は世界各地から選出された183のショコラティエの中から、さらに厳選した15組のアルティザンに贈られ、“最高位のショコラティエ”を認定するものです。お二人のチョコレートは、まさにフランス最高峰に輝きました。

初夏の新作は、生姜や山椒など和を感じるチョコレート

店頭には、様々なカカオ豆を使ったボンボンショコラ(一口サイズのチョコレート)が並んでいます。一粒たった10gほどの小さなチョコレートの味わいは、一つ一つが驚くほど個性豊かです。

その中でも「日本のみなさんにこそ、ぜひ味わっていただきたい」と京子さんがおすすめしてくれたのが、3種類の夏の新作です。

希少価値の高いタンザニア産のショコラに山椒を合わせたチョコレートは、コクのあるカカオの香りの中にかすかにピリリとした風味が効いています。

レモングラスと生姜のジュレをあわせたショコラには、涼香の中に感じるやわらかな刺激がアクセントに。

蕎麦の実をキャラメリゼし、自家製のプラリネを合わせたショコラは、プラリネのまろやかな風味にカリカリとした食感が新しい味わいです。

パリでしか味わうことのできないローランさんと京子さんのお菓子は、まさに忘れがたいパリの味となって、旅の思い出の1ぺージとして刻まれるはず。ぜひ訪れてみて。

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