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SUPER BEAVER・渋谷龍太「常に自分の日常の中に“スピッツ”があった」 映画『楓』劇中歌に参加&フィーチャレット映像解禁

  • 2025.11.4
映画『楓』、劇中歌としてスピッツ「楓」をカバーするSUPER BEAVER・渋谷龍太 (C)2025 映画『楓』製作委員会 width=
映画『楓』、劇中歌としてスピッツ「楓」をカバーするSUPER BEAVER・渋谷龍太 (C)2025 映画『楓』製作委員会

福士蒼汰と福原遥がダブル主演する映画『楓』にて、原曲であるスピッツの主題歌「楓」を劇中歌として複数のアーティストがカバー。その第2弾として、ロックバンド・SUPER BEAVERの渋谷龍太の参加が発表となった。併せて、渋谷が歌う劇中歌「楓」の貴重なレコーディング風景も収めたフィーチャレット映像が到着した。

【動画】SUPER BEAVER・渋谷龍太がスピッツの「楓」を歌唱! 劇中歌のレコーディング風景を収めたフィーチャレット映像

本作は、スピッツの楽曲「楓」を原案にしたラブストーリー。監督を『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)の行定勲が務める。オリジナルストーリーを書き上げたのは脚本家・高橋泉。音楽はYaffleが担当する。

双子の弟・恵を失くして弟のフリをする涼(福士)と、亡くなった恵の恋人で涼を恵だと思い込む亜子(福原)、2人の男女がたどる切なすぎる運命の恋を描き出す本作。

主題歌としてスピッツの「楓」が映画を締めくくることが決定していたが、さらに劇中をさまざまな「楓」が彩るアイディアが行定監督によって取り入れられ、いくつかの物語の重要なシーンで「楓」が流れることにより、歌詞とメロディー、そしてシーンが絶妙にリンクし、観客の記憶の奥底にある感情に語りかける、楽曲原案の本作ならではの表現を実現している。

先日、劇中歌で「楓」を歌うスペシャルカバーアーティストの第1弾として、シンガーソングライター・十明(とあか)の参加が発表され話題を呼ぶなか、第2弾としてロックバンド・SUPER BEAVERのボーカル、渋谷龍太の参加が明らかとなった。

スピッツへのリスペクトがあふれ出るインタビュー映像とともに、渋谷の伸びやかな歌声で紡がれる「楓」のレコーディングシーンを収めたフィーチャレット映像と、渋谷龍太本人、行定勲監督、音楽を担当したYaffleからのスペシャルコメントが到着した。

映像では、「楓」との出会いによって生まれる“新たな化学反応”をテーマに、アーティストによるカバー楽曲を通して、楓の花言葉でもある“美しい変化”を描くように構成され、「この映画と出会うとき。あなたの心にはどんなことが起こるだろう?」というメッセージで締められている。

「僕の中でスピッツは凄く特別な存在です」と、噛みしめるように語る渋谷。続けて、一言一言を渋谷が大切に紡ぐ「楓」の歌いだしが流れ、瞬く間に聴く者をグッと惹き込ませる。自身が大のスピッツファンであることも公言しており、“スピッツ愛”が言葉の随所に現れる中、「常に自分の日常の中に“スピッツ”があったから、嬉しい気持ちとプレッシャーが半々。ガクガク震えながらオファーを受けさせていただきました」と、深い敬意とともに、だからこそ感じる緊張感も印象的に話す。渋谷の言葉とともに映し出される、行定監督と楽曲に真摯に向き合い会話をする様子からも誠実な姿勢がひしひしと伝わってくる。

映像の後半、亜子が涼に涙ながらに「さよなら」と別れを告げる本編のシーンに重ねて、2人の心に寄り添うように、渋谷の力強くまっすぐな歌声で「さよなら きみの声を抱いて歩いていく」というサビのフレーズが響き渡る。そして一緒に笑い合い、支え合いながら過ごす涼と亜子の色合いにあふれた日々―。ラスト、登場人物それぞれの秘めたる想いが交錯するように、映像は締めくくられる。

「伸びやかな渋谷龍太の声が『楓』と出会う。その化学反応が観るものを映画の世界に引き込むだろう」という行定監督の言葉の通り、想いをマイクにぶつけるようにレコーディングする渋谷の横顔からも、哀愁と儚さがにじみ出ており、「楓」の歌詞や映画の情感を観るものにダイレクトに届けて世界観へ引き込む。

また、Yaffleも「力強くどこまでも届くような歌声の響きが、希望もしくは祈りのように響いています」と、彼の奏でる「楓」が映画にもたらす力を強く実感している。

また、本作を鑑賞した渋谷からもコメントが寄せられており、「生きているからこそ抱ける感情は、生きていなければ抱かずに済んだ感情でもあり、だからこそ例え時間が掛かっても、その機微を愛おしめるように生きていくことがやはり大切だと、この作品から受け取ることができました」と、失った大切な人を胸に未来へ進もうとする主人公たちの姿に新たな気づきを得たと語っている。

また、12月17日には、十明や渋谷龍太によるカバー楽曲、さらにすべての原点とも言えるスピッツの「楓」が収録されたオリジナル・サウンドトラックが発売されることが決定。このサウンドトラックには映画音楽を手掛けたYaffleによる劇伴も収録されており、心の中に響くメロディで物語を支える役割を果たしている。

「楓」は、多くのファンに愛されるスピッツの名曲であり、十明と渋谷龍太という異なる個性を持つアーティストによるカバー楽曲と合わせて聴くことで、楽曲の新しい解釈や魅力が感じられそうだ。主人公が大切な人を失った心の痛みに寄り添い、映画のテーマを深く映し出すアルバムは、聴く人にとって忘れられない特別な一枚になるだろう。

映画『楓』は、12月19日より全国公開。

SUPER BEAVER・渋谷龍太、行定勲監督、Yaffleのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■SUPER BEAVER・渋谷龍太/Artist

生きているからこそ抱ける感情は、
生きていなければ抱かずに済んだ感情でもあり、
だからこそ例え時間が掛かっても、
その機微を愛おしめるように生きていくことがやはり大切だと、
この作品から受け取ることができました。

■行定勲/監督

今回「楓」を歌ってもらうにあたり、まるでは映画の役をキャスティングするような感覚でした。

渋谷さんの存在感、声の温度、そして歌うときに生まれるエネルギー、このすべてが、この作品に必要だと感じました。そしてレコーディングに立ち会った際、この曲は観客の心の中にしっかり染み渡ると確信しました。

劇中歌として、渋谷さんのエネルギッシュな歌声、十明さんの透き通るような歌声、男女が歌う「楓」それぞれが響き渡る。そして最後、涼と亜子の運命を見届けた直後にエンドロールで流れるスピッツの「楓」。2人のことを想いながら、そして観客それぞれの忘れられない大切な誰かを想いながら、いまだかつてなく心に沁みわたる『楓』を味わえるようになっています。

■Yaffle/音楽

雄大の自然が織りなす広大な景色と登場人物たちの思いが交錯するこの映画に合うように「広さ」と「靄」を強調してアレンジしました。そのオケを圧倒する渋谷さんの力強くどこまでも届くような歌声の響きが、その中で輝きを放つ希望もしくは祈りのように響いています。

映画『楓』フィーチャレット映像 渋谷龍太ver.

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