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マユリカ・阪本が語った、愛猫がいる暮らし「こんなにかわいい猫がおるんやって…」「むちゃくちゃ寂しがり屋で甘えん坊なんです」

  • 2025.10.25
マユリカ・阪本さんと愛猫のうに。

お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第44回は、マユリカ・阪本さんです。

現在、スコティッシュフォールドのうに君(オス・3歳)と暮らしています。幼い頃から実家で動物と一緒に暮らしていた経験もあって、動物が好きだったという阪本さん。猫との生活は初めてだそうで、驚くこともあったと話します。

クールで物怖じしない印象の強い阪本さんですが、うに君はかわいくて仕方がない様子。冷静に話す中にも、優しさと愛情を存分に感じました。


――うに君と一緒に暮らし始めたいきさつを教えてください。

結婚する前から今の奥さんと暮らしてたんですけど、その頃からお互い、猫と一緒に暮らしてみたいという気持ちがあったんですね。

僕、犬を飼ったことはないんですけど、元々は猫より犬のほうが好き。従順で甘えてくれる感じがいいなと思っていたんです。けど、彼女の実家にいたスコティッシュフォールドを見て、なんてかわいいんやろうとびっくりしたというか。猫ってシュッとしてるし、ツンツンしていて甘えなかったり、目つきとかも鋭かったりする印象が強いじゃないですか。けど、スコティッシュフォールドはポテンとしていて、こんなにかわいい猫がおるんやって興味を持ち始めたんですよね。で、そうこうしてるうちに、ペットショップで出会って。

うに君との暮らしは驚きの連続

――ひとめぼれですか?

ひとめぼれでしたね。見た目がかわいくて。あと、その時点でだいぶ大きくなっていたので、売れ残っちゃうんじゃないかという心配もありました。その日に見てからもう1回、店に戻って「やっぱりこの子にします」って言うたんですけど、閉店ギリギリやったんで「今日は無理です」と断られて。次の日にもう一度、店に行きました。

©文藝春秋

――パートナーの方が猫と暮らした経験があったのならば、一緒に暮らすために必要なものとかは最初に揃えられたんですね。

そうですね。ただ、僕は何も知らなかったので、驚くことが多かったです。ご飯を残してたので心配してたら、奥さんに「いや、猫は犬みたいに全部食べへんよ」と言われたりして。観察してると、ちょっと食べてやめたかと思えば、気ぃ向いた時にまたちょっと食べてっていうのを繰り返していて。そうすることも知らなかったのでびっくりしました。

――これまでに動物と暮らした経験はあったんですか?

芸人になってからハムスターを飼っていたことはありました。あと、物心がつく前から、実家にはインコとかウサギとか何かしら動物がいたので、僕もいつの間にか動物好きになっていました。

マンションなので猫とか犬は飼えなかったんで、家にいたのは(規約で)禁止されてない動物だけで。犬や猫とはずっと一緒に暮らしてみたかったんですけど、なかなかそういう機会がなくて。やから、今回はほんまに念願でした。

寂しがり屋で甘えん坊

――最初、猫はツンツンしているイメージがあったそうですが、一緒に暮らし始めてそのイメージは変わりましたか?

めっちゃ変わりました。うにが特別そうなんかもしれないんですけど、むちゃくちゃ寂しがり屋で甘えん坊なんですよ。猫って1匹でずっと遊んでるイメージがあったんですけど、1泊2日とかで家を空けると、帰ってきたらすごく甘えてくるというか。どこに行ってたんや!っていう感じなんですかね? こっちが心苦しくなるくらい、「ニャーニャー」ってずっと鳴くんです。

家にいると、僕らのあとをずっと付いてくるし、トイレに行っただけなのにドアの前で待っていたりもします。家に帰ってきた時も、玄関のドアをガチャッと開けたら目の前で待ってますからね。

うに君は前足をクロスするのがクセだそう(阪本さん提供)

――だいぶ甘えん坊ですね。

やから、出かける時はちょっと心配です。2泊3日で旅行した時は心配すぎて、ペットカメラを買って出先でもチェックしました。性格もむちゃくちゃおっとりしていて、「シャー」とか威嚇してるのは1回も見たことがない。悪いこともあんまりしないです。家の中に気に入った場所が3ヵ所くらいあって、そこにいることが多いですね。

うちに来た当初、玄関を開けた時とかベランダに出ようとした時、外に出ようとしたことがあったんです。けど、「ダメ」って言ったらしなくなりました。今も開けてという感じで「ニャー」と鳴くことはありますけど、出ることはないですね。

おもちゃは「新しいもの好き」

うに君と同じポーズをとってくれた阪本さん ©文藝春秋

――従順ですね。うに君のためになるものとしてはどんなものが置いてありますか?

キャットタワーは寝室とリビングに1個ずつ置いてあって、トイレとご飯と水。あと、おもちゃは大量にあります。旅行とかに出かけると、お留守番のごほうびとしてお土産におもちゃを買って帰るんです。新しいものが好きなんで、すぐハマって遊んでくれるんですけど、一瞬で飽きて、次のおもちゃに夢中になってしまいますね。自動で動くおもちゃのネズミとかでは絶対に遊ばない。僕とか奥さんが一緒に遊んでないと、おもちゃでは遊ばないですね。

あと、健康にも気をつけているというか。餌は添加物の入ってない、いいヤツをあげているつもりです。餌も自動であげられるようにしてありますし、トイレは自動式なので楽で、砂を足したり、掃除したりするくらいです。

――初めての猫との暮らしはいかがですか。

めっちゃ飼いやすいです。ソファでガリガリと爪を研ぐとか、テーブルの上に置いてあるものを全部倒すとか、大変なこともいろいろと聞いてたんですけど、うにに関してはひとつも当てはまらない。爪研ぎの上でしか爪を研がないですし、楽ですね。

そういえば、びっくりしたことがありました。家の中に得体の知れないものが落ちてて、よく見たら、うにの吐いた毛玉やったんです。ほんまに吐くんやって驚きましたね。

僕はまだうにとしか暮らしたことがないんで、この子が特別なのか、猫自体がそうなのかはわからないんですけど、想像していたよりも大変じゃなかったという印象です。

――動物と暮らし始めると、家族での会話にも変化がありますよね。

そうなんです。結婚でも同棲でも、誰かと暮らす時にペットがいたほうが絶対にいいと思います。別れるくらいの大喧嘩になっても、猫がいると喧嘩が長引かない。会話の中心にもなるし、コミュニケーションもより取れるようになるのでいてくれてありがたいですね。

お笑い芸人の猫仲間は?

――猫のことを話す仲間はいらっしゃるんですか?

ロングコートダディの堂前(透)さんとたまに。「ムイムイ」っていう猫がおかしくなるくらい夢中になって遊ぶ、欠品になるくらい人気のおもちゃがあるんですけど、それをもらったりしました。

――うに君のどんなところがかわいいですか?

犬より猫って無表情っていうか……ん? 犬も無表情か。

――(笑)。

収納ボックスのなかでくつろぐうに君(阪本さん提供)

顔はそのままなんですけど、むっちゃ寂しかったんやろうなっていう気持ちが行動でわかるところがほんまにかわいいです。僕のアラームが鳴ったらベッドの上に飛び乗ってきて、ヘッドボードのところに前足をかけて(後ろ向きになって)お尻を叩いてくれって言うんですよ。なぜか叩かれるのがめっちゃ好きで、僕が寝ぼけながら軽く叩いたらゴロゴロと喉を鳴らしてます。毎朝、そういう感じですね。

――それは一緒に暮らし始めてからずっとやっている習慣なんですか。

ベッドを買い替えてからです。うにとしては見つけたって感じなんですかね? ある日、前足をかけてそうし出してから1年くらい、ずーーっとやってます。そのまま顔の近くで寝始めて。猫って肛門を見せてくるじゃないですか。僕の顔におしりを近づけてきて。しかも、空いてるスペースに入ってくるというよりは、むぎゅって近寄ってきて枕を取られるんです。

©文藝春秋

――阪本さんはいつも落ち着いた印象ですけど、うに君といるとテンションが上がったりするんですか?

もちろんです。かわいい、かわいいって言いながら、顔をうずめたりすることもありますけど、うには嫌がらないんです。長い間はできないですけど、抱っこもさせてくれますしね。スマホの待ち受けも、うにの写真にしてますし、写真もかなり撮りますね。

――どういう時に撮ることが多いですか?

夜遅く帰ってきた時ですかねぇ。奥さんも子供も寝ていて、一人で晩酌してる時、横におったら撮っちゃいます。その時間はだいぶ癒やしになってますね。やから、一時期はかわいすぎて仕事が終わったらすぐ帰ってました。今はいることが当たり前になってきたので、そういうこともなくなりましたけど。

お子さんとうに君の関係性

――今年6月、Podcastの『マユリカのうなげろりん!!』で、お子さんが生まれたことを発表されましたが、お子さんが生まれてから、うに君の行動に変化を感じていますか?

子供やとわかってんのかどうかはわからないですけど、距離を取ってます。興味はあるみたいでクンクンと匂いを嗅いだりして……でも、ヤキモチを焼いている気もします。僕と奥さんが二人でリビング以外の部屋にいると、必ず僕らがいるところに来ます。子供が生まれてから、特にそう。別の部屋で子供をあやしていると、うにも入ってきますね。

今までかわいがられるのは絶対うにでしたけど、子供が生まれてからはかまう機会も少し減ってしまっているので、付きまといが多くなったんじゃないですかね。子供が寝たあと、奥さんと二人でご飯を食べる時には一緒にいるというか、テーブルの上に必ず座っていますから。

©文藝春秋

――今3歳ですけど、猫は長生きすると20年くらい一緒に暮らすことになります。阪本さんにとっても初めての経験になりますが。

確かにそうですね。15年生きたとしても、僕が50歳くらいになるまで一緒にいられる……そうあってほしいですね。子供も一緒に成長していきますし、育児的に動物が家におるっていいことやと思うんです。優しい子になりそうじゃないですか。

実家にいたインコは、僕に一番懐いてたのでむちゃくちゃ大事にしていて。高校時代、学校が遠いし、あんまり楽しくなくてサボりがちやったんですけど、学校に行ったふりをして、親が仕事に出かけたら家に帰って、一人でその子と1日中遊んでいました。(芸人になるために)大阪へ出る時も、その子と離れるのが嫌やなって思うくらいかわいがってたんですけど、芸人になってから亡くなっちゃって。けど、15年くらい生きたので長生きだったとは思います。うにもずっと一緒にいられたらいいですね。

(阪本さん提供)

――では、阪本さんにとって、うに君はどんな存在ですか?

家族としか言いようがないです。ベタかもしれないですけど、それ以外にないというか。最初はペットやなと思ってたんですけど、いつの間にか家族に昇格したんかな? うにもすごく懐いてくれているのがわかってから、僕の意識が変わったのかもしれないですね。いなくなったらって考えると……かなりしんどいです。やから、やれることはやらんと。健康とか環境とか含めて、僕らが頑張らなあかんなと思ってますね。

マユリカ・阪本

NSC大阪校33期生。2011年、お笑いコンビ「マユリカ」を結成。相方は中谷さん。
X @sakasaka_ss
Instagram @saka8241

文=高本亜紀
写真=細田 忠

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