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2023年5月に新設された吹き抜けの展望テラスで「夜景を見る会」「初日の出を楽しむ会」開催【無料展望室シリーズvol.8】

  • 2025.10.16

気象庁の「高温に関する早期天候情報」によると2025年は10月になっても暑さは続くとされているが、それでも少しずつ暑さは和らぎ、秋の訪れを感じられるようになってきた。秋晴れの空気が澄んだ日のおでかけ先として「展望室」はいかがだろうか?吹き抜けのテラスで涼しい風を感じながら絶景を眺め、もし日差しに暑さを感じた場合も屋内でゆっくり過ごすことができる。さらには10月から3000品目以上の食料品が値上げし、お財布事情がますます厳しくなってきた昨今、無料開放してくれている“お役所展望室”はとてもありがたい存在だ。

これまで本シリーズでは東京都庁をはじめとする関東各県の“無料展望室”を紹介してきたが、今回は関東1都6県のラストを飾る埼玉県の展望室を紹介する。

2023年に完成した草加市役所本庁舎。地上36メートルと超高層の建物ではないが、眺望は抜群! 画像提供:草加市役所資産活用課
2023年に完成した草加市役所本庁舎。地上36メートルと超高層の建物ではないが、眺望は抜群! 画像提供:草加市役所資産活用課

2023年5月に新設!吹き抜けが気持ちいいと評判の展望テラス

埼玉県の南東部に位置する草加市役所は2023年3月に新庁舎が完成。その新庁舎の10階に新設された展望テラスは同年5月に市民への開放がスタートされた。先進的で洗練されたデザインのテラスは吹き抜けになっており、西・南・東の3方向がガラス張り。椅子とテーブルが設けられているので、ゆっくりと過ごすことができる。東京スカイツリーはもとより、天気がいい日は富士山や秩父連山などまで見渡すことができるのが自慢だ。

【写真】涼しい風が吹き抜けていく展望テラス 画像提供:草加市役所資産活用課
【写真】涼しい風が吹き抜けていく展望テラス 画像提供:草加市役所資産活用課

今回、草加市役所本庁舎10階の展望テラスについて、資産活用課の福嶋さん、金澤さん、小西さんの3人に話を聞いた。

――とてもきれいな展望テラスですね。3方向が全面ガラス張りで見晴らしがいいですが、展望テラスから見える景色について教えてください。

【金澤】南に東京スカイツリー、天気がよいときは南西方向に富士山が見えます。また、「東武スカイツリーライン(浅草駅・押上駅〜東武動物公園駅の路線の愛称)」を上から見ることができ、電車好きの子どもたちに喜ばれています。

天候がよければ富士山を望むこともできる 画像提供:草加市役所資産活用課
天候がよければ富士山を望むこともできる 画像提供:草加市役所資産活用課
「東武スカイツリーライン」を眺望できるので電車好きの子どもに人気 画像提供:草加市役所資産活用課
「東武スカイツリーライン」を眺望できるので電車好きの子どもに人気 画像提供:草加市役所資産活用課

――天井が吹き抜けになっていて気持ちいいですが、雨天の場合は?

【福嶋】一部ですが、天井があるスペースがありますので、そこで過ごすことができますのでご安心ください。

――おすすめの時間帯はありますか?

【金澤】晴天時でしたら、お昼の時間帯ですね。展望テラスには椅子やテーブルを設置していますので、景色を眺めながら青空の下でのランチはおすすめですよ。

天井があるスペースからも絶景を望むことができる 画像提供:草加市役所資産活用課
天井があるスペースからも絶景を望むことができる 画像提供:草加市役所資産活用課

――風も気持ちよくておいしいランチとなりそうですね!展望テラスでの飲食や持ち込みはOKなんですね!

【福嶋】アルコール以外の飲食でしたら大丈夫です。

――展望テラスを訪れた人が利用できるレストランやカフェなどはありますか?

【福嶋】現状、レストランやカフェはありませんが、気軽に少しでも多くの人に利用いただけるよう、食品自動販売機の設置のほか、民間事業者の方が飲食を含めた事業を実施できるようなスキームを検討しています。

――それはとても楽しみです!実現するとますます魅力的な展望テラスとなりそうですね。

東京と日光・鬼怒川方面をつなぐ特急「スペーシア」 画像提供:草加市役所資産活用課
東京と日光・鬼怒川方面をつなぐ特急「スペーシア」 画像提供:草加市役所資産活用課

夜景を見るイベントも!今後の開催にも期待

草加市役所は毎週水曜日に夜間窓口を運用していたが、2025年5月から水曜夜間窓口を廃止。窓口の廃止に伴い、それまで水曜限定で夜間開放されていた展望テラスのサービスも終了した。しかし、その後も特別企画として「夜景を見る会」を2025年5月に開催。この特別イベントについても話を聞いてみた。

日暮れ時に遠くに見える東京タワー 画像提供:草加市役所資産活用課
日暮れ時に遠くに見える東京タワー 画像提供:草加市役所資産活用課

――「夜景を見る会」は夜間開放が廃止になったことを受けてスタートした企画なのでしょうか?

【小西】いいえ。そうではなく、2023年度から実施しているイベントです。当初は、新庁舎のオープンに伴う特別企画として「夜景を見る会」を実施しました。その後、多くの方の要望を受け翌年度より毎年開催のイベントとなりました。

――どのようなイベントなのでしょうか?

【小西】その名の通り、本庁舎の展望テラスを夜間開放し、夜景を見るイベントです。参加費は無料ですが、定員を設けているので事前申し込みが必要となります。テーブル席と自由席(立ち見席)を用意しています。

夜は輝くスカイツリーを望むことも 画像提供:草加市役所資産活用課
夜は輝くスカイツリーを望むことも 画像提供:草加市役所資産活用課
南側にはスカイツリー、東京タワーの姿も(写真は夜間) 画像提供:草加市役所資産活用課
南側にはスカイツリー、東京タワーの姿も(写真は夜間) 画像提供:草加市役所資産活用課

――イベントの反響はいかがでしたか?

【小西】2025年度は5月に実施しましたが、直前までの降雨の影響により、当選者全員の参加は叶いませんでしたが、多くの方にご参加いただき、好評をいただきました。

――今後同様の夜景イベントや、展望テラスでの特別企画などのご予定について教えてください。

【小西】「夜景を見る会」同様、2023年度から元旦に「初日の出を楽しむ会」を実施しており、今年度も実施を予定しています。事前申し込み制となり、応募者多数の場合は抽選になりますが、みなさんからのたくさんのご応募お待ちしています。

日の出の様子。「初日の出を楽しむ会」も楽しみだ 画像提供:草加市役所資産活用課
日の出の様子。「初日の出を楽しむ会」も楽しみだ 画像提供:草加市役所資産活用課

今回、草加市の資産活用課のみなさんにお話を伺い、市の資産である展望テラスを多くの人たちに気持ちよく利用してもらいたいという真摯な気持ちがとてもよく伝わってきた。今後、飲食事業の展開や特別企画の実施などますます楽しみが増してくると思われる展望テラス。草加市を訪れるきっかけの施設へと成長していきそうな予感がする。

取材・文=大庭かおり

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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。

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