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「今の自分はどこまでやれるのか不安に…」杉野遥亮がドラマ『しあわせな結婚』で得た〈気づき〉とは

  • 2025.10.15
杉野遥亮さん。

話題作への出演が続く杉野遥亮さん。SNSの声よりも信頼できる人の言葉に耳を傾け、自然に身を置いて心を整える――そんな日々のスタンスには、暮らしに取り入れたくなるヒントが散りばめられていました。


人間関係に疲弊したら、なぜ地球に生まれてきたのかを考えてみる

杉野遥亮さん。

――映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』は、人を思うことが大きなテーマになっています。杉野さんは、人との向き合い方で心がけていることはありますか?

最近は、きちんと向き合いたい人や、ご縁を長く感じられる人は別ですが、無理に全ての人と距離を縮めなくてもいいのかなと思っているんです。

――先ほど(インタビュー前篇)でも、好きな時間を過ごしているほうが有意義だとおっしゃっていましたが、人間関係も同じ?

もちろん。「なぜ地球に生まれてきたんだろう?」って大きな視点で考えたら、人間関係に疲弊しているなんて意味がわからないじゃないですか。絶対、楽しんだほうがいいですから。

また、すごく怒りを感じることがあっても、相手のせいにするのではなく「これに怒るってことは、自分の過去と関係しているのかな」と考えを巡らせるようにしています。他人とのコミュニケーションは自分を振り返るきっかけになることが多いです。

心身が整っている状態で作品や役に向き合いたい

杉野遥亮さん。

――立て続けに話題作に出演していらっしゃいます。ハードルやプレッシャーを感じることはありますか?

ドラマ『しあわせな結婚』は、阿部サダヲさんや松たか子さんなど、錚々たる方々との現場だったので、「今の自分はどこまでやれるのかな」と、不安を覚える瞬間もありました。

――ベテラン俳優の方と共演するときは、「何かを得なければ」と思いますか?

昔は「どうしてこんな演技ができるんだろう」と、なんとか探ろうとしていたんですが、今は、人はそれぞれ違うし、自分が思うことをやるしかないかっていう心境になりました。

それにどの現場でも言えることですが、心身が整っていないと役や作品に向き合うのは難しいと思うんです。「疲れていてもやり切れ」「若いんだからどんな状態でも学んだほうがいい」と言われることもありますが、僕は整った状態で臨みたい。そのことに気づけたのは大きかったですね。

――心身を整えるために、取り入れている習慣があればぜひ教えてください。

自然環境に身を置くことが一番ですね。心の底から楽しいと思うことをして充電するようにしています。自然が豊かな場所にいるとリフレッシュもできるしワクワクしてきます。仕事が落ち着いたら、東京から離れて地方に行くことが多いですね。

エゴサはせずに、信頼できる人に相談

杉野遥亮さん。

――様々な役に挑戦する中で、理想とのギャップに悩むことはありますか?

もちろん、あります。とくに昔は現場でいっぱいいっぱいになっちゃって、まわりの人に冷たい態度をとってしまうこともありました。忙しさに追われていると、自分自身がどこかに行ってしまうというか。やっぱり、自然に身を置いてリフレッシュしないとですね。

この演技のアプローチでいいのかなと不安になることもあります。SNSで検索して視聴者の感想なども調べてみたいけど、それは我慢。そのかわり、信頼している人に相談してます。

――杉野さんが演じる日向は、学生時代からの夢を実現し、教師と醤油職人という二つの仕事に励んでいます。杉野さんご自身は、俳優のほかに挑戦してみたいことはありますか?

環境保護活動のお仕事ですね。小さな頃から環境保護に興味があるんです。木を植えたり、ゴミを拾ったり、サンゴを守ったり、地球のためになることをしたいですね。

俳優という仕事を続けていれば、いつか自分もなんらかの形で関わっていけるのかなって。自分の興味が、結果的に誰かのためになっていたら幸せですよね。30歳になったので、働き方を切り替えて理想をかなえていきたいです。

杉野遥亮(すぎの・ようすけ)

1995年生まれ、千葉県出身。2015年に「FINEBOYS」の専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、芸能界入り。2017年映画『キセキ ―あの日のソビト―』で俳優デビュー。主な出演作品にNHK大河ドラマ『どうする家康』、ドラマ『しあわせな結婚』、映画『東京リベンジャーズ』シリーズなどがある。』2025年11月から舞台『シッダールタ』も控えている。

ジャケット 42,900円、パンツ 36,300円/ユハ 靴 106,700円/アデュー(バウ インク 070-9199-0913)

文=高田真莉絵
写真=佐藤 亘
ヘアメイク=佐藤友勝(Rond)
スタイリスト=井田正明

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