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64歳でヘアメイク業を引退!【藤原美智子さん】が実践している「美と健康」のための習慣とは?

  • 2025.10.11

64歳でヘアメイク業を引退!【藤原美智子さん】が実践している「美と健康」のための習慣とは?

3年前にヘア&メイクアップアーティストを電撃引退した藤原美智子さん。潔い決断の理由、大人女性の美について思うこと、藤原さんが実践している「美と健康」のための日々の習慣などをご紹介します。

プロフィール
藤原美智子さん

ふじわら・みちこ●多くの雑誌や広告撮影のヘアメイクとして活躍後、2022年に引退。
現在はビューティ・ライフスタイルデザイナーとして執筆、化粧品関連のアドバイザーなど幅広く活躍中。
「MICHIKO.LIFE」ではプロデューサーを務める。

心と体はつながっている。そう実感して生活を一新

64歳のときに42年間のヘア&メイクアップアーティスト人生に終止符を打ち、ヘアメイク事務所も解散した藤原美智子さん。現在はビューティ・ライフスタイルデザイナーとして活躍。平日は東京で仕事をし、週末は伊豆の下田で過ごすという二拠点生活を続けている。

「いつかは海の近くに住み、日の出とともに起き、日の入りとともに寝る生活に憧れていたんです。残念ながらまだ『日の入りとともに寝る』は実践できていませんけどね(笑)」

藤原さんが仕事中心の生活から舵を切ったのには、理由がある。

「当時、私は忙しさのピークで、体のゆがみは限界を迎えていました。『心と体はつながっている』。このことを体感し、『このままではいけない』という声が体の中から聞こえてきたんです。そしてストレッチを始め、生活を朝型に変え、自分に合う食事療法を追究し始めました」

これらを始めていなければ、いつか「心か体か、あるいはその両方を病んでいたかもしれない」と話す。

「最近、つくづく思うんです。年齢を重ねるほど自分がやりたいこと、求めていることが明確になり、迷いがなくなって、実行もしやすくなる。これって大人のよさですね」

自分らしく一生懸命に生きていけばいい

「63歳を過ぎた頃に、60代は今まで広げてきた世界を絞り、シンプルにしたほうがいいのかもと思ったんです。だってこれからは『ひとつずつ、何かができなくなっていく』のだから。バレエや運動、二拠点生活のための移動、広い庭の手入れ……」

それらを悲観的にとらえるのではなく、人生を最後まで満喫するため、新しい計画を立て、次の段階へと行動に移す時期なのだと考えている。

「ジムを解約、2カ所だったバレエ教室をひとつに絞り、人づき合いやSNSも見直す。ヘアメイクや事務所もその流れの一環です。考えたらマインドも体も変化するのだから、行動が変わるのは当たり前。人生は川の流れのように、同じところにとどまることはできない。だとしたら、そのときどきで自分がやりたいこと、楽しめる方向に流れていけばいい。たとえ失敗だったと思うこともよい思い出になるし、自分らしく一生懸命に生きていれば、何歳だって輝くことができる。人生は思うよりずっとシンプルだと気づいたんです」

藤原美智子さんのあゆみ

ヘア&メイクアップアーティストの松永タカコさんに師事し、その後独立。ヘアメイク事務所「CLIP」に所属していた1980年代。

1992年、ヘアメイク事務所「ラ・ドンナ」を設立。広告や雑誌でのヘアメイクの他、雑誌連載など仕事が多岐になった頃。

2008年、藤原さんが50歳の誕生日に結婚。東京と伊豆・下田との2拠点生活を開始。その暮らしは今年17年目を迎えた。

撮影/田村昌裕(Freaks)

※この記事は「ゆうゆう」2025年11月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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