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「え…うそでしょ?なんで?」幸せなはずの名付けの時間が一変…夫が笑顔で提案した名を聞いて、私が凍りついた理由

  • 2025.10.10

妊娠中、夫婦で赤ちゃんの名前を考える時間はかけがえのない幸せなひとときでした。しかし、夫から提案された名前をきっかけに、その幸せは崩れていったのです――。

夫から提案された名前に絶句

新しい命を授かり、私と夫は喜びで満ち溢れていました。性別が男の子だとわかり、いよいよ名前を考え始めることに。幸せなはずの時間でしたが、夫から提案された名前に、私は言葉を失いました。

夫から提案されたのは、前の奥さんとの間のお子さんの名前と、驚くほど似た名前でした。漢字二文字のうち一文字目が同じで、もう一文字も一部が同じ作りだったのです。悪気なく「響きがよくて、いい名前だろ?」と笑顔で言う夫の言葉に、私はすぐには返事ができませんでした。もしかして、この子を前妻の子の「弟」として扱いたくて、わざと似た名前を……? という疑念がよぎって、幸せな気持ちが一瞬にして凍りつくような感覚でした。

生まれてくる子にその名前をつけると、夫が前の家族の面影を重ねてしまうのではないか……。そんな不安がよぎりました。そう思うと、どうしても受け入れることはできませんでした。私ははっきりと拒否しましたが、夫は「考えすぎだよ」となかなか納得してくれません。私にとっては、おなかの子が初めて授かったかけがえのない宝物。その子の人生の始まりである名前を、ほかの誰かの面影がちらつくものにはしたくありませんでした。夫は考え過ぎと言いますが、その感覚の違いがもどかしく、そして少し悲しかったです。

諦めずに他の名前の候補をいくつも提案し、「この子のことだけを考えて、全く新しい名前をプレゼントしたい」と必死の思いで夫を説得しました。

私の必死の説得に、夫もようやく、この問題が私にとってどれだけ重要かに気づいてくれたようで、最終的には夫が提案した名前とは全く違う漢字の名前に決まりました。二人で辞書を広げ、夜通し話し合って決めた、本当に大切な名前です。

今では、周りの人から「素敵な名前ね」と言ってもらえるたびに、あのとき諦めなくて本当によかったと感じます。振り返れば、夫自身に全く悪気はなかったのだと思います。夫にとっては前妻との子どもも夫の子ども。きっと本人も無意識のうちに、離れて暮らす子とこれから生まれてくる子をつなげたいという気持ちが働いていたのでしょう。あのときは受け入れられませんでしたが、私も親になった今、少しだけ理解できるようになりました。

この名前を呼ぶたびに、わが子への愛しさが込み上げてきます。たくさんの想いを込めて夫婦で選んだこの名前を、子どもが大きくなったときに気に入ってくれることを夫と願っています。

著者:佐藤はるこ/20代女性/3歳の息子を育てる母。事務職の正社員7年目。休みの日は、子どもと公園巡りにハマってる。

イラスト:たかだきなこ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)

ベビーカレンダー編集部

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