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「ピンポーン」新居に両親と義父母を招いた日。「実は…」青ざめた義父から告げられた、【思いもよらぬ事実】とは

  • 2025.10.5

リビングでくつろぐ私たちのもとに、義父がやってきた瞬間――「ごめん、実は…」と切り出された言葉に、私は一瞬、言葉を失いました。楽しい一日のはずが、思いもよらぬ展開になってしまったのです……。

義父が青ざめていたワケ

新居に、両親と義父母を招いてささやかなお披露目会をすることになりました。先に到着した私の両親とは、リビングでお茶を飲みながら和やかに会話を楽しんでいたところ――

ピンポーン、とインターホンが鳴りました。

画面に映ったのは義父の顔。けれど、その表情を見た瞬間、私は違和感を覚えました。どこか青ざめていて、口元もぎこちなく、いつもの義父とは明らかに様子が違っていたのです。

玄関のドアを開けると、開口一番「実は……ごめん、ちょっとやらかしちゃった……」と義父。何のことかと尋ねると、「車庫入れのときに壁をこすっちゃって……たぶん、ちょっとした傷だと思うんだけど」と申し訳なさそうに説明してくれました。

私も夫も驚いて、一緒に外へ出て確認することに。最初はたいしたことなさそうに見えた傷が、よく見るとけっこう目立つ擦り跡で……。新築ということもあり、やはりショックでした。

私は「大丈夫ですよ」と笑顔で返したものの、正直なところ心のなかでは複雑な気持ちが渦巻いていました。せっかくの楽しい集まりが、こんなことになるなんて――という思いと、義父を責めたくない気持ちとが交錯して、何とも言えないモヤモヤが残りました。

その後、義母も一緒に玄関先で合流し、リビングに戻ってからも、どこかぎこちない空気に。結局、修理には業者の手配も必要で、すぐには対応できず、なんとなく全体の雰囲気も気まずいままとなってしまいました。

それでも後日、義父があらためて丁寧な謝罪とともに修理代を届けてくれたことで、トラブルは無事に解決。今では「あのときは大変だったね」と、笑い話として話せるようになりました。

この出来事を通じて、トラブルが起きても冷静に対処することの大切さを学びました。感情的にならず丁寧に話し合ったことで、義父との関係も壊すことなく乗り越えることができたと思います。

トラブルは避けられないものですが、それをどう乗り越えるかで家族との距離がぐっと近づくこともあるのだと実感しました。家のことも家族のことも、こうして少しずつ思い出が増えていくのだなと思いました。今回の出来事も、その一つとして大切にしていきたいと思います。

著者:新田咲/30代女性/夫と2人の子どもと愛犬と暮らしている。

イラスト:はたこ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

ベビーカレンダー編集部

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