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秋バラの魅力を徹底解説!見頃の時期やおすすめ品種、じっくり鑑賞するコツ

  • 2025.10.5

秋バラの魅力を徹底解説!見頃の時期やおすすめ品種、じっくり鑑賞するコツ

9月以降、気温が下がるにつれてバラは元気に生長を続けます。10月中旬~下旬は各地から秋バラの開花の便りが聞こえる季節。さわやかな秋空の下で見るバラは、長かった夏の疲れを吹き飛ばしてくれるようです。春に次ぐバラの季節を心ゆくまで楽しみましょう。

秋バラってどんなバラを指すの?

10月を過ぎると秋バラという言葉を耳にすることがあるかもしれません。バラの開花のタイプには、春だけの一季咲き、春以降も少し咲く返り咲き、わりと規則的に繰り返し花をつける四季咲きの3つがあります。

秋バラとは秋だけに咲く特別なバラというわけではなく、四季咲きや返り咲きのバラが秋に開花した状態を表しています。バラの最盛期である春には及びませんが、花数も春に次いで多く、四季咲きの品種が多いバラ園は来園者でにぎわいます。

四季咲き性の強いバラといえば、やはりハイブリッドティーなどのモダンローズ。一概には言えませんが、各地域で昔から親しまれてきたようなバラ園にはモダンローズが数多く植えられています。

モダンローズにはロイヤルファミリーや有名女優の名にちなんだバラもあり、友人や家族とあれこれ論評しながら品定めするのも楽しいもの。バラを愛でながらのんびりと巡ってみてはいかがでしょう。

じっくりと鑑賞できるのが秋バラのメリット

気温が日ごとに上がっていく春は、バラの開花の進み具合も早いのが普通です。満開になると、あっという間に花が終わってしまうなどということも。春はそれくらい生長のパワーにあふれているわけですが、その点、秋はというと気温は日を追うごとに下がっていきます。

つまり秋バラは咲き急ぐことが少ないわけです。満開になってもその姿を長く保ってくれるため、私たちもあせらずにゆっくりとバラの美を鑑賞できる。それが秋バラの一番のメリットかもしれません。

一般に、関東以西の温暖地では10月中~下旬ごろに秋バラが見頃を迎えます。その後、11月に入っても気温さえ急激に低下しなければバラの開花は続き、場合によっては12月に入って再度花をつけるものもあります。

寒冷地になるほど開花の時期は早く、10月中旬ごろに満開となる地域もありますし、それが最後の花になるかもしれません。美しいバラの姿をしっかりと目に焼き付けておきたいものですね。

冴えた花色も秋バラの魅力

秋バラをじっくり観察すると、花の大きさは春にかないません。ただ、秋バラは花色が冴え、品種によっては春よりも美しく見えるということもあります。筆者は‘桜霞’というフロリバンダ種を育てたことがありますが、花色が安定しない春より、秋のほうがすっきりとしたピンクで好ましく見えた経験があります。

また真紅のバラは、秋のほうが色に深みがあり、花数も多すぎないせいか、春よりも趣があるという人もいます。白の名花 ‘アイスバーグ’は純白に咲く春も見事ですが、気温が低くなると花弁の縁にうっすらとピンクをのせることがあり、それもまた可憐な風情です。

ほかに秋に美しく感じるバラには、’マダム高木‘、’グレイパール‘、’カフェ‘などのベージュ系やグレー系のシックな色の品種があります。これらは春にも大変きれいですが、落ち着いた花色が秋の情景にマッチして、いっそう心惹かれるのかもしれません。

※2023年10月21日に配信した記事を再編集しています。

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