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言ったじゃん…!!定型発達の人にはわからない〈人の話をぜんぜん聞いていない人〉のまさかの理由とは?【もしかして…発達障害!?】

  • 2025.9.10

「約束を忘れてすっぽかしてしまうことがある」「ダブルブッキングが多い」など、生活の上で生きづらさを感じるのは、もしかしたら「発達障害」が原因かも!?

何が大事なのか…?優先順位を間違えてしまう【ADHD傾向】

ADHDの人は、物事を総合的に見て優先順位をつけるのが苦手な傾向があります。そのため、その場の都合や感情で判断してしまい、「今、何が一番大事なのか」がわからなくなってしまうこともあります。

漫画の男性は「残業で遅くなった」と言っていますが、それは本当に、妻との約束より優先すべきことだったのでしょうか?しかも遅れるなら連絡を入れることもできたはずなのに、それも忘れてしまっています。妻にとっての重要度と、夫の基準がズレているのです。

これを子どもに置きかえてみましょう。「宿題をやりなさい」と言われても、ちょうど好きなテレビ番組の時間だからと、まずそれを見ます。見ている間に宿題のことは頭から抜け落ち、番組が終わってようやく思い出したときには、今度は弟がおもしろそうなマンガを読んでいるからとそちらへ行ってしまう。そしてまた宿題を忘れてしまうのです。

おもしろいことに気を取られているうちに眠くなり、結局宿題はやらないまま終わってしまう――。

ADHDの人は、やるべきことをわかっていても、つい後回しにしてしまうことがあるのです。

【ラクになるコツ】冷静に「事実」を書き出してみましょう

妻との約束と、その日の残業の優先順位をよく考えましょう。

約束を守るということは、人としての価値や信頼に関わる大切なことです。たとえ自分にとってはさほど重要でない約束に見えても、相手にとってどんな意味合いをもつのかを考える必要があります。いわゆる「相手の立場に立ってみる」ということです。

たとえ夫婦間であっても(むしろ夫婦だからこそ)このすれ違いが積み重なると、信頼関係を損なうことになってしまいます。

物事の優先順位がわからないときは、まず冷静になって、ひとつひとつ「事実」に注目してみましょう。この場合は次のように書き出してみるとよいですね。

・〇 妻との約束を守るメリット
・× 守らないデメリット

文字にして可視化することで、客観的に問題点を整理し、あらためて自分の気持ちを見つめることができます。

教えてくれたのは…司馬理英子先生●司馬クリニック院長。医学博士。岡山大学医学部卒。1983年渡米。アメリカで4人の子どもを育てるなか、ADHDについての研鑽を深める。1997年に帰国し、開院。以来、子どもから大人までの治療を行っている。

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